大阪くらしの今昔館

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konjaku1.jpg 「大阪くらしの今昔館」という博物館を見学してまいりました。

 現在、うちの職場にゆかりの企画展示を行っているという関係であります。しかしながら、恥ずかしいことに、こんな施設が大阪にあることを知りませんでした。ほんとの名前は「大阪市立住まいのミュージアム」やけど別名の方が通りがよくなって、今や皆がそう呼んでるそうです。変なの。

 はじめは、市がやってるということでこれまで行ったことがある東洋陶磁美術館や人権博物館などのガラガラの施設を想定してました。まあ、ゆっくりと涼んでこようかと。ところが最寄りの地下鉄天六駅を降りて直結の通路を進む間に「?」。なんだか人が多い。それも明らかに日本人以外の集団がわたしと同じ方向へと進んでいきます。konjaku2.jpg

 博物館はビルの8階~10階部分なんですが、地下のエレベータ乗るあたりから凄い混雑です。入口のある階で降りてみると、なんとエレベータから切符売り場まで長蛇の列が。そのほとんどが外国人と思しき人たちです。係の人が英語で話しかけて場内整理してる。キンキンにクーラーが効いたガラッガラの広い空間でゆっくりと過ごそうという思惑は完全に当てが外れました。あとで知ったのですが、実はここ訪日外国人の絶大な人気スポットやったのです。知らなんだがな、そんなこと。

 江戸時代から昭和に至る大阪の町と住まいの移り変わりを再現してます。再現といっても模型ではなく、映画のセットのように本当の街並みをそのままの形で作ってあるので、当時の街並みの中にタイムスリップした感覚を味わえます。これはなかなかに凄い。船場あたりの商家や裏長屋、まさに枝雀さんや米朝師匠の上方落語の舞台が忠実に再現されてます。これは本当に凄い。

 浴衣着た外国人さんたちが多いなあと思ってたら、なんと貸し出しのサービスをやっているらしい。待ってる人が列を成しており待ち人数が表示されてます。確かにこの人気は納得です。やっぱり日本に来たらキモノですわな。

20180722_022741412_iOS.jpg 8階に降りると、近代の大阪が模型で再現されています。実に見事な出来栄えです。北浜、新開地、戦後廃車になった木炭バスを並べて住居にした城北バス住宅なんてのもありました。うちの職場のすぐ近くですやん。

 すべての展示を通して、明治の初めわが国が近代国家へと変貌を遂げる過程で、当時の東京市を凌ぐ人口を擁し大大阪と呼ばれた往年の勢いが伝わってきます。殖産興業政策による発展と同時に市民の生活が当然にあったわけで、派手な科学技術の成果や高度な芸術・文化だけでなく、市民生活に光を当て、しかも単なる道具や写真で断片を見せるのではなく、当時のそのままの空気を今に再現した手法は実に見事といえます。

 また、時間があったら行ってこよ。仕事の帰り道やし。

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katsuhiko

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

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雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

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