同級生の絆

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 高校の同窓会が昨日ありました。
 
 5年ごとにやってもらってて確か4回目やったと思います。毎回、参加するたびに、同級生がそれぞれいい歳をとっていってる様子が分かります。やっぱりいいもんですね。
 
 大阪から出かけて行って、開宴時間までにやや余裕があるし、お天気もいい。せっかくやからと同行した同級生と一緒に、母校に行ってみました。ひとりだけやと怪しい人と思われるかもしれんけど、二人連れでいけばそうでもないかなというわけです。最寄りの駅からの通学路を辿っていくと、街の景観はだいぶ変わってはいたものの、無事に辿りつけました。をを、懐かしの母校よ!
 
 土曜日にもかかわらず正門開いてます。多分、大学入試センター試験を1週間後に控えて補習かなんかやってるのでしょう。おかげで勝手に校内に入り込み、校庭をぶらつくこともできました。先生と思しき人が出てきて
「どなたかをお待ちですか?」
「いえ、卒業生です」
「分かりました」
 行ってしまいました。
 
 ちょっと、セキュリティー甘い。
 
 30年以上ぶりに訪れた母校はほとんど変わっていません。なんと、伝統あるわが母校の本館校舎は、貴重な建築物として数年前に国の登録有形文化財に指定されているのです。歴史を感じるその独特の景観から、映画のロケ地に使われたこともあります。昭和8年竣工のこの校舎は、わたしが卒業してからのわずか30年ちょっとでは変わりようがない。しかし、その周辺、校地内には当時なかった講堂と思しき近代的な建物も増築されてて、やはり時間の経過を感じた次第です。IMG_6012.jpg
 
 で、再度電車に乗って会場のホテルへと移動すると、駅からホテルまで歩くあいだにも懐かしい顔がワラワラと集まってきます。われわれの年代になると、皆、子育ての責任を終えそろそろ孫ができる人もいたりして、少しは気持ちに余裕が生まれてくる頃です。同窓会実施となると、やっぱり参加してみようかとなるもんです。
 
 旧友との歓談にいっとき日常を逃避し、旧交を温め絆を強めるとともに、恩師への感謝を今一度認識するというわけです。それはそれで同窓会の大きな意義であるわけなのですが、同窓会を行い、またそれに参加することの大きな意義は、再会を機にまた新たなつながりを築くきっかけとなるところです。
 
 まったく縁もゆかりもない他人であれば、仕事上であってもプライベートであっても相手の信頼を得ていくことはなかなかに難しい。しかし、その昔学生時代を共有しているというルーツがあると、相手のひととなりのたとえ一部分であっても理解しあえるわけで、さらに同窓会に参加するということはその人も学生時代を自分の歴史として認識し大切にしていることの現れであって、つまりはこれが「絆」です。従って、たとえ現役当時には全く知らない仲であったとしても、絆共有の確認ののちには一気に交流が始まって、その信頼はターボ状態で加速されていくのです。すなわちこれが同窓会最大の効能です。
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 少し前朝日新聞に、今や気鋭の進歩的文化人と称されている某評論家のインタビュー記事があり、同窓会に参加しないのかと聞かれて「一切行かない。興味もない。だって何十年も会わなかった人といまさら何をしゃべるの?」というやりとりが記されてました。
 
 アホかと言いたい。
 
 有名人やから、会合に出席してチヤホヤされるのがいやということなのか、有名人やからただの一般ピーポーとなんか話したくもないということなのか、いずれにしても傲慢この上ないただの上から目線に過ぎません。この人物は自分が今あることをすべて自分だけの功績と信じているわけであって、それはそれでまあ大したもんやとは思うけど、自己形成に大いなる影響を与えた学業の場を愚弄するかのごとき言辞には何とも残念に思うとともに、可哀そうな人やなあとも感じます。
 
 さて、2次会、3次会と進むにつれて酩酊の度合も増していき、何とか日付が変わる前には帰宅できましたが、今朝は久しぶりに二日酔いの苦しみを味わいましたよ。
 
 忙しい中準備を進めていただいた幹事の皆さんには感謝に堪えません。そういえば今年はわが田舎の中学校の同窓会イヤーでもあり、幹事職を仰せつかっています。負けないように頑張らねば。

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katsuhiko

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

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