ススキ野原は銀の色

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 昨日、壁のカレンダーを1枚捲り取ると、もう残り2枚しかないやないですか。1年が過ぎていく加速度をさらに感じた11月のスタートです。

 先日の週末、久しぶりのハイキング、山に登ってきました。

 倶留尊山(くろそやま)という、奈良と三重の県境にある山です。標高1,037mあるものの、登山口の曽爾高原がそも標高高いので登頂そんなにに苦労しません。わたしでもさほど苦しまずに登れました。

 曽爾高原はススキの平原として有名なスポットで、近くに温泉などあり、日帰りハイキングにはもってこいの行楽地です。森林とはまた違ったかたちの自然の姿を堪能できる景勝地で、国立曽爾青少年自然の家とゆう国の施設があるのも肯けます。

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 実は、高校入学してすぐの頃、まさにこの自然の家で学校のイベント、林間合宿があったのを覚えています。もう35・6年も昔のことですが、キャンプファイアーやって、ロウソクのともしびを宿泊室まで持って帰ったこと、夜中まで騒いだこと、そのせいで翌朝の集合時に寝不足のクラスメイトがぶっ倒れたこと、鮮明に覚えてます。それから確か2、3回訪れたことがあったのですが、いずれもススキ野原を散歩しただけで、そこから山に登ったのは今回が初めの挑戦でした。

PA255161.jpg 「亀の湯」という温泉施設の駐車場に車を停めて、さあ出発。歩き始めて自然の家まで約20分ほど登ったでしょうか。林間学校に来ていると思しき小学生たちがドドドと大挙して山道を走り下りてきます。何人かに体当たりされました。これはたまらん。都会から来たのでしょうね。街中と同じようなつもりで走りまわってるととんでもない大ケガするぞ。先生、しっかり引率頼みますよ。

 自然の家からススキ原に入ります。最近の観光スポットは陽が落ちてからライトアップしたり行燈を灯したりで黄昏ムードを演出するところが増えてますが、ここも例にもれず道に沿って灯篭がたくさん並んでる立ってる。夕陽を浴びる時間帯がいちばんのオススメらしいけど、今日は夕刻に用があってそんなにユックリしてられない。温泉に浸かってとっとと帰るつもりなので、残念ながらここで夕陽は拝めません。IMG_3046.jpg

 

 ススキ原までくるとハイカーが増えてきました。ススキの中を峠に向かう一本道、連なって粛々と登っていきます。遠く稜線が朝の光を浴びて銀色にキラキラと輝いてます。風に揺れる穂先を眺めつつ、周りの人たちのペースに合わせてユックリと登り、稜線まで辿りつきました。

 不思議な山です。稜線から眺めると、登って来た曽爾高原側は一本の樹木もなく見渡す限りのススキの原っぱ。反対側は樹木繁る普通のお山です。自然というよりは管理された公園というべきか。何にせよこれだけ見事な眺めを他に知りません。しかし、帰りに山焼きしてた地元の人に聞いたのですが、近年何故かススキの勢いがずいぶんと弱ってきたとのこと。たしかに以前来たときはもっと密生して繁っていたような気がします。

 ススキ原の中にお亀池という池があります。池といいながら水はほとんどなくて湿原のようになってます。流れ込む川がなく周りに降った雨が溜まるだけなので、水を湛えるに至らないのです。

 たどり着いた稜線からがいよいよ登山の始まりです。途中管理小屋で入山料500円也を支払い、20分ほど登ってひとまずのピーク「二本ボソ」にとうちゃく。ここから一旦谷に向かって下り、目指す倶留尊山に登っていくのです。谷をはさんでそびえる倶留尊山 紅葉がきれい。

 急峻な岩肌の道のわきに張られたロープを手繰りながらゆっくりと下りて登って、二本ボソから約40分ほどで山頂に着きました。お天気がよく素晴らしい景観が拡がります。久しぶりの感慨、来てよかった。

PA255171.jpg ちょうどお昼の時間、コンビニ弁当を食べ30分ほどゆっくりと休憩して下山しました。山頂で食べるお弁当はなぜにこれほど美味いのか。ちなみに、ビールは甲子園球場で飲むのがいちばん美味しい。

 お亀の湯に浸かって汗を流します。泉質がヌルヌルしていて、何とも温泉ぽいお湯です。まるでニコゴリに浸かっているかのよな感覚を味わいます。ニコゴリに浸かったことなんてないけど。

 久々に長時間山歩きをして、心地よい一日でした。やっぱり自然の中に身を置くのは、何とも良い。季節が進み、どんどん寒くなっていきますがこれからもどんどん機会をつくって出かけることとしましょう。

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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