ひと言の重み

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 気がつけば、師走も半分終わってるやないですか。

 仕事の懸案事項は、年内に片付けるべしという目標から、いったん先送りのために何とか形を整えるというレベルに修正するものが増えてきました。いつもながら情けない話ではあります。

 世間も徐々に師走カラーが増してきてます。赤穂浪士の討ち入りが終わり、今週は奈良県の祭おさめである春日若宮神社のおん祭です。来週はいよいよラストスパート、クリスマスの喧噪のうちに仕事納めへと突入していきます。その間にはいくつもの忘年会を乗り越え、年賀状を書いて大掃除を済ませ、いつもいつも、いつもながらのドタバタのうちに1年が過ぎていくのです。よし、もう一踏ん張りがんばりましょうか。

 さてそんな年末の恒例行事となったものに「今年の漢字」があります。いうまでもなく、日本漢字能力検定協会がやってる、いちねんの世相を表す漢字いち字を選ぶイベントですが、はじめたのが1995年というからわりと最近ですね。先日発表があった今年の漢字は「輪」やとか。賛成です。被災地への支援の輪がもっと拡がってほしいし、今年、日本中がいちばん盛り上がったのが「五輪」東京2020の決定でしたもん。

 漢字検定そのものは1975年スタートでわりと歴史がある。しかし、漢検協会の理事長が協会を私物化して私腹を肥やしていたことが発覚して背任容疑で訴追されるといった不祥事に発展し、国の後援も取り消されるなどしたもんやから、最近はやや受検者減ってきてるとか。それでも年間200万人以上がチャレンジする人気の検定です。

 漢字の国ニッポン。就職や進学に有利、ということもあるでしょうけど、何より、国語系検定の隆盛は日本語を大切に守っていくという視点から望ましい傾向やと思います。

 というのも、近年よく言われてますが、どうも国語の乱れが気になるのです。職場で周りの職員の電話対応を聞いている中で例を挙げると、
 「はい、どういったことになりますでしょうか。」であったり「○○○してもらってもいいですか。」といった表現。丁寧に対応してるのよ~という気持ちの現れやとは思うのですが、どうもイラッとします。それぞれ、
 「はい、何でしょうか。」「○○○してもらえますか。」と素直に言うべし。ちょっと前に電話で
 「今日中に送ってもらっても大丈夫ですかぁ」を聞いたときはさすがに注意しましたが、相手の若手職員は「はぁ?何言うてんねん、こいつ。」と思ったかも知れません。(^^)

 「今日はスッゴイ寒いですね」「この話スッゴイ感動しました」も、まず許せないレベルです。こちらの方はさらに深刻で、私の周辺だけでなくテレビでも頻繁に耳にします。さすがにNHKではありませんが、民放ではバカタレントが言った誤「スゴイ」そのままをキャプションに付けている例すら見かけます。大丈夫かニッポン?!

P8153833.jpg しかし、とは言うものの、時代とともに言葉が変わっていくことは当然で、そうでなければ古典なんて科目は必要ないし、ほんの100年前明治の文学作品でも「分かるように日本語で書いてくれ」と叫びたくなるものもあるわけです。現代の「言葉の乱れ」が100年後には「言葉の変化」ととらえられているかも知れません。

 そもそも、若者の言葉使いをあれこれ言えるほどおまえは立派なものなのかい?ということになります。で、今年思い立って「日本語検定」というのんを受検してみました。NPO日本語検定委員会主催でこちらは漢検とちがって、ちゃんと文部科学省が後援してます。

 で、先日結果発表あって、みごと1級合格(^^)v

 これからは、少なくとも今の時代における美しい日本語を守るために、口うるさいと思われながら少なくとも職場では努力していこうと思てます。
 
 写真は夏に辿った葛城路の「いちごんさん」こと葛城一言主神社。願い事を一言だけ聞いてくれます。言霊の国、ニッポン。

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合格おめでとうございます。
年明け、合同パーティですな(^_^)v

もりしゅう様

 ひさしぶりですね。
 ぱぁっといきましょうか。(^^)

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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