猛暑の古書市

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IMG_0787.jpg 今日、京都下鴨神社糺ノ森(ただすのもり)で開催中の「下鴨納涼古本まつり」に出かけてきました。

 京都古書研究会主催の大規模な古書市で、私が知る限り関西では最大規模のひとつです。

 糺ノ森とは、下鴨神社の境内に広がる原生林で、従って世界遺産の一部かつ国の史跡でもあります。

 京都市内にあるのにじつに豊かな自然の様相を呈しており、特に域内を流れる小川の畔など、トトロが出てきそうな何ともいい雰囲気があります。その森を南北に貫く広い道の両側に多くの古書店さんのテントがずらっと並んでおり、あの古書店独特の匂いが漂ってきます。道の上空に両側から木々が枝を伸ばして天然の日よけになってるので、屋外のイベントですが直射日光に晒されることがありません。

P8113800.jpg 都会が暑いのは地球温暖化ではなく、冷房とアスファルトのせいです。太陽から注がれる熱の量は同じなわけで、冷房空間が増えれば増えただけ行き場を失った熱が屋外の平均気温を上げていきます。従ってビルのないところが涼しいのは道理に叶っています。このイベントも「納涼」というだけあって森の中は街中より多少ひんやりしており、小川のそばにいくとなおさら涼しく感じます。千年の都を育んできた京都盆地の水の豊かさを思うのです。

 それでも真夏の屋外にかわりはありません。ふと見ると会場に置かれた床机に年配の男性が横になって見るからに具合悪そう。まわりには人だかりができてる。救急車がやってきました。近くのお店のレジのおばさん、「やっぱりなぁ。この暑さやとムリおへんわなぁ。」

 

P8113807.jpg さて、会場が広いので、ひととおり見物して廻るのにざっと2時間ほどかかりました。

 本当に読みたい本は本屋さんで求めるのですが、古書店ではササッと眺めて少しでも興味ある本を大人買いする楽しみがあります。今日の収穫は新書を数冊と古地図など、まずまずといったところ。

 新書を手に入れるのに、こういう古書市は穴場なのです。どうみても新品という商品がワゴンで大量に出品されることがあり、比較的種類も充実している。いちども売られたことがない書籍が古本あつかい。どういう流通経路か知りませんが、新刊600円から700円のところ100円~200円というお値打ち価格。ありがたい話です。

 いくら街中より涼しいといっても真夏の真昼、うろうろするのは限界があります。会場をあとにして少し歩いてみようと烏丸方面へ向かったところ、アスファルトの道路に戻ったとたんに猛烈な熱気が襲ってきました。

 同志社キャンパスの校舎群を眺めながらフラフラ西へ。相国寺さんの境内で蓮の花や樹にしがみついて鳴き叫ぶアブラゼミをつらつら眺め、地下鉄烏丸駅から家路につきました。も少し歩きたかったところですが、なにぶんこの猛暑、ムリせずに。

 さっき夕方の関西ローカル見てると、京都は39℃、数年ぶりの記録やったそうです。さもありなん(^^;)

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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