個人情報のカタマリ

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 高校の同窓会から、いろいろ厳禁の名簿が届きました。
 
 5年ごとに発行されてますが、昨今個人情報管理が極端にシビアになっている中で、これほどしっかりした名簿を刊行できるのは、伝統がある学校のしかも組織的に確立されている同窓会ぐらいでしょう。同窓生の横の絆を維持するためには時々の消息を確かめることは不可欠です。会員同士なら住所やケー番の交換も比較的抵抗無いといったところでしょうか。しかし数万人の同窓生の部数を発行するのですから、何らかのかたちで流出するのは、とめようがありません。営利目的でこの種の名簿を欲しがっているヤカラはそれこそ大勢いるでしょう。なんせ、ひとりひとりの勤務先まで載ってますから。
 
 突然見知らぬ業者から、投資の勧誘だの不動産の売り込みだの電話がかかってくることがよくあります。かつては「どこでうちの電話番号聞いた!」とか怒ってたけど、最近はもうあきらめてます。いったん流出した情報を回収するスベはありません。
 
 個人情報の価値と扱いのやっかいさが注目されて、管理が厳しくなってきたのは、ここ10年ほどでしょうか。職場でも当たり前に作っていた職員名簿が廃止され、対外的な照会はもちろん職場内でも住所や学歴などのプライバシー情報は簡単に教えないよう徹底されてます。
 
 学校での学生・生徒の情報はさらに気を使います。われわれの学生時代は、大学当局が学生を呼び出す場合は掲示板に名前貼り出して「ちょっと来い!」でしたが、今ではとんでもない話です。
 
 何でもそうですが、極端に過敏になるのは考え物です。昨今は小学校で修学旅行の写真を掲示したり、アルバムに載せたりしたときに「うちの子が写ってる。許可した覚えはない。肖像権侵害!」なんて騒ぐ親もいるとか。
 
 今回手元に届いた同窓会名簿「住所未確認者」つまり行方不明の人が増えたような気がします。本当に確認できないんやなくて、きっと「住所掲載しないでほしい」という人も含まれているのでしょう。
 
 そのうちNTTの電話帳に載せる人も無くなり、発行できんくなったりするかも。個人情報の管理には細心の注意を払いトラブルを避ける必要はありますが、度を過ぎると社会生活が窮屈になってきます。

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