鳥のこと

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PA202807.jpg 毎朝通る公園で群れるカモやユリカモメ見ながら考えたこと。 

 子供の頃、街にはまだ野良犬がうろうろしてましたが最近とんと見かけません。猫はたまに出会うけど、たいていは飼い猫で、まったくのノラネコはほとんどいないのではないでしょか。それにくらべて「鳥」はやたらいます。スズメ、ハト、カラス、ムクドリ、たまにサギ、あと名前知らないいろんな中型の鳥など、家と職場を往復するあいだにそれこそ何百、何千羽という鳥たちを目にします。

 あいつら、あたりまえのように空中で行動します。地べたを歩のはトテトテとまったく下手くそなくせに、ひとたび飛び立つと3次元空間を自由自在に移動しよります。誰に教わったわけでもないのに、生命の神秘、大自然の意志のすごさを感じます。IMG_0346.jpg

 もっとも、鳥に言わせれば、凶暴で恐るべし人間たちは不思議なことに地面を離れて動こうとしない。何とも奇妙な連中やということになるのでしょう。

 もし、鳥が地球上にいなかったら人間は空を飛ぶことなど思いだにしなかったでしょう。人類は叡智を結集して飛行機や宇宙ロケットを開発し月や他の惑星まで飛んでいく時代になりましたが、この調子で自然の意欲と宇宙の真理にどこまで立ち向かえるでしょうか。すべてを征服するよりも人類の滅亡の方がおそらく早い。核戦争で自滅するか、異星人の侵略か、一昨日ロシアに落ちた隕石のもっと大っきいのんがやってくるか(伊坂幸太郎「終末のフール」)、それが何十年後か、何億年先かは見当もつきませんが、願わくばヒトの知性がヒトの愚かさよりもほんの少し勝っていることを期待したいものです。

  最近読んだ本のうち、マイ・ランキング上位の1冊です。 「ダック・コール」(稲見一良) ヒトと鳥の関わりをモチーフにしたアンソロジーですが、「稀に見る美しい小説」という評に偽りない、傑作でした。

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katsuhiko

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

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