今朝、目覚めるとお天気がいい。出かけました。
山辺の道と並び称される奈良のハイキングコース「滝坂の道」を歩いてきました。奈良市内から円成寺を経て柳生に続く古道です。
先週の奈良検定受検に続いての奈良お出かけです。運動不足解消と、行ったことのない円成寺に大日如来を訪ねるのが目的です。
この仏像、古都のはずれの小さなお寺にあるのに何故か非常に人気がある。「奈良の仏像ベスト10」なんかあると、ほぼ顔を出します。一度観ておく必要があるということで思い立ったわけです。
奈良に向かう近鉄電車の中は土曜日というのに大勢の高校生たちが一心に参考書とにらめっこしてます。そうか、今日は大学入試センター試験やった。去年はトラブル続きやったそうですが、どうか無事に済みますように。
ネットで調べると、近鉄奈良駅から円成寺のある忍辱山まではバスの便が非常に少ない。市内から滝坂を歩いて円成寺にお参りして帰ってくるつもりでしたが、これでは帰りのバスが不安。そこでまず円成寺までバスで行ってから逆に辿ってくることにしました。これでは下り道の方が多くなりカロリー消費は減りますが、まぁいいとしましょ。
バスに揺られること約30分、朝未きの忍辱山に降り立ち早速境内に向かいます。大日如来様は多宝塔の中に安置されてて外から丸見えですが、入り口がガラスで隔てられてます。国宝を守るには致し方ないところか。忍者みたいに印を結んでおり、畏れながらなかなか愛嬌があります。1次会済んで出てきた酔っぱらいが「すんませんが私はここでドロンさせていただきます(^^)」と言っている図、みたいな。この親しみやすさが人気の秘密なのか。違うか(^^;)
さて、お参り済ませて山道に向かいます。土曜とはいえ早朝、最寄りバス停に降り立った参拝者は私を入れてわずか5人。ハイカーは私ひとり。てくてく石畳の坂道を登っていきます。バス通りから続く石畳の道には数日前に降った雪がたっぷり残ってます。積もった雪を見たのはこの冬初めて。完全なオフシーズンで前後に人影はまったく無し。静かな山道に私ひとりの、凍った雪と霜柱を踏む音だけが響きます。
35、6年も前、センター試験の前身「共通一次試験」を受けたのでした。2回(^^)v。まさにこの山のふもとの奈良教育大学で受験していたあの日も、ひょっとしたら誰か暇なオヤジハイカーがこの道を歩いていたかも知れんなぁ、なんて、つらつら考えながら雪道をサクサク。
途中、峠の茶屋の店先で親父さんに声かけられて、ちょっと休憩。甘酒をいただきました。美味しかった。
麓まで下ると先日も訪れた高畑界隈。ちょっと歩き足りなかったので、春日大社から手向山八幡宮、東大寺をぶらついてみました。奈良公園はあいかわらずの賑わい。鹿さんたちも相変わらず観光客の手元に狙いを定めて、ペコペコしてます。春日大社では、縄に結ばれたオミクジを食べて神職さんに追い払われてる鹿がいたり、東大寺境内では不用意に拡げた地図を下からバンビにハグハグ食べられて悲鳴あげてる外国人観光客がいたり。ひさびさの奈良公園の風景でした。
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