たてつづけにクラシックのコンサートに出かけました。
土曜日に行って4日後の水曜日にふたたび。しかも同じコンサートホールです。どちらも招待券が手に入ってとゆうやつです。
普段は忙しくて積極的に行こうと思い立たず、よほどツボにきた特別な公演以外は「チャンスがあれば」という程度なのですが、機会に恵まれるとこんなもんです。チャンスは不定期にやってくるのであって、確実にゲットするには自分の都合を引っ込めなければなりません。でもラッキーには違いありません。
ザ・シンフォニーホール。好きな場所です。建物の正面に公園があり大木の並木が参道のように立ってます。この小さな空間がホールを街の喧噪から隔離して非日常に誘う効果を醸してます。「まぁ、皆いろいろあるやろけど、少しの間全部忘れなさいや」というメッセージを感じます。お言葉に甘えてしばし非日常、陶酔のひとときを味わうことといたしました。
土曜日はワレリー・ゲルギエフ指揮 マリインスキー歌劇場管弦楽団。演目はラフマのピアノコンチェルト3番(ピアノはデニス・マツーエフ)とショスタコーヴィチ交響曲第5番「革命」です。さすがに超一流どころ。プログラムが進むにつれて会場の雰囲気が昂まってきてフィナーレでは一気に爆発!場内興奮のるつぼと化しました。久々にホンマもんの迫力を感じました。
学生時代合唱部にいたのですが、顧問の先生から教わって「ふ~ん」と思ったことがあります。
だめな演奏は、演奏者は興奮してるけど聴衆がしらけてる。
いい演奏は、どっちも興奮してる。
最高の演奏は、演者は冷静なのに聴いてる客席が興奮している。
なるほど、ですよね。プロとアマの違いだともいえそうです。
水曜日の公演は、音楽家の卵というかひよこというか、大阪芸大の学生さんたちの定期演奏会です。こちらの演目はなんとベートーベンの「第九」。歳末にはまだすこしあるけれど。
日本では年末になるとお祭りみたいにあちこちでこれでもかと第九が演奏されます。これは戦後間もない頃、経営が苦しかったオーケストラが一計を案じて、素人の合唱団を出演させればその家族、友人たちが聴きにくるので大入り満員が期待できるという、年末に餅代を稼ぐための何とも世知辛い思惑が定着したものです。しかし根付いてしまうとそれはそれで新しい風物詩になってしまってなかなかいいのではないでしょうか。収支が厳しい楽団は現代でもありそうですよね。しっかり稼いでください。
かくゆうわたしも大学時代に第九歌ったことあるのです。もう30年ほど前になりますが、まだ脳が元気な頃に覚えたので多分今でも楽譜無しで十分歌えると思いますよ。
「青春の夢に忠実であれ」
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