信念の人

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IMG_0675.jpg 昨日、欧州研修で知り合ったある先生が主宰されている学校 「ラーンネット・グローバルスクール」を見学させていただきました。

 この先生は現在、ある大学の学長をしておられるのですが、過去のデンマーク在住時代の経験から、ご自身の理想とする教育を実現するために帰国後私財を投じて学校を創られました。神戸六甲山の山頂近くに、その学校は建っています。

 理想を語ることは誰でもできます。わたしでもできます。しかし、その信念を貫いて実現することは容易ではありません。やるのとやらないのとは天と地の差があります。

 すごい人です。

 

 

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 さて、この学校、現在は小学1年生から中学生まで25人の児童・生徒さんたちがフルタイムで学んでいます。

 普通の小学校の、もっといえば文部科学省が 「これ、やれ」 と強制する画一的で教条的な教育方法に大事なお子さんたちを委ねることを潔しとしないお母さん、お父さんたちの思いを受け止め、本当にこどもたちの生長を促す素晴らしい教育が行われています。

 ごく簡単にいうと、「モンテッソーリ教育」を基礎として、こどもたちに何も強制せず、主体性を極限まで尊重することで、こどもたちがいわゆる「敏感期」に遭遇した興味と特技によって、ひとりひとりの突き抜けた才能を引き出し、大きく伸ばす仕組みです。

 

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 この学校では試験がありません。評価しないからこどもたちには苦手な科目がありません。自分の好きなことを突き詰めて学べます。教科びっしりの時間割の制約の中で詰め込まれ、テスト勉強の量で評価され、偏差値で進路を決められる文科省謹製のカリキュラムとは雲泥の違いです。生の授業中を拝見したのですが、実に活き活きとしたこどもたちの姿に触れて、まさに目からウロコの衝撃でした。

 昨今、教育界では「探求型教育」だの「こどもの個性を伸ばす教育」とか、それらしいことをよく聞きます。しかし、それらもすべて明治維新以来の国民皆教育政策、画一平等大量生産の枠内でのおはなしで、できることはたかが知れています。プールでヨットに乗ってるようなもんです。

 日本人が世界を舞台として自らのアイデンティティーを失わずに、いわゆるグローバルな活躍を目指すのであれば、欧州でも実践されている、このような児童教育は本当に効果的でしょう。

 偏差値教育の優等生たちは、政治家や官僚となって日本を今のダッチロール状態に導いてきました。周りから尊敬も感謝もされなくても、地位と収入さえ確保できれば幸せlovely という人にとって、管理教育はまさに好都合です。今の教育制度が国と国民に幸せをもたらさない証しといえます。

 一方でこの学校の卒業生たちは、自分たちの個性と長所、特技を武器に大きな自信を身につけて次々に志望校に進んでいきます。彼ら彼女らは将来、坂本龍馬や、なでしこ、イチローのように、本当に国民に勇気と感動を与える仕事を成し遂げるでしょう。

 

 先生書かれたご本にサインもらってきました。ラッキ~ ♪

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katsuhiko

男 

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

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雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

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