故郷のこと

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 「遠きにありて...」といっても、わりと近い。奈良県南部の山間なのですが、近年高速道路も延びてクルマで2時間もかからない。おかげさまで両親も健在、親戚も多かったりで2、3カ月に1回くらい帰ったりしてます。

 生まれてから20年近く過ごしたわけですが、もう故郷離れてからの方がはるかに長くなりました。今住んでる街は、やたら高い住民税を取られていますが、それに見合うサービスを享受している感覚は、とてもありません。

 子供の頃住んでた家はとっくに無くなりましたが、故郷の町は自分を人間として育んでくれた空間ということで、やはり限りない愛着があります。 「ふるさと納税」ずっと続けてます。せめてもの感謝の印。

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 ご多分に漏れず、過疎が進んでいます。「発展」とは言わないまでも、何とか現状を維持してもらわないと、このままのペースで人口減少が進めば、近い将来限界集落となってしまいそうです。

 自分が通っていた頃、もう半世紀近く昔ですが、町内に7つあった小学校が統合、統合でとうとうひとつだけになってしまいました。私の母校も閉校しました。

 もう子供たちの姿はありませんが、校舎は今も残っています。何年か前、同窓会があった日に、集まった同級生たちと行ってみました。

  校舎外観はほぼ当時のままです。ここで6年間、いろんなことがありました。卒業時点で人生の半分を過ごしたわけです。今の感覚ならば20年以上の長さに相当するでしょうか。

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 今はもう草むした校庭の片隅、校門のすぐそばに、当時、1本のメタセコイヤの樹が立っていました。6年間、私たちの学校生活をずっと見守ってくれてた懐かしい記念樹です。この樹はおそらく、私が生まれるずっと前から、この小学校で数え切れないほど多くの子供たちを迎え入れ、送り出してきたことでしょう。

 残念なことに、見事に切り倒されていました。管理する人がいなくなると大木は手に余るものだとは聞きますが・・・閉校になっても、この樹だけは残しておいてほしかった・・・

 今はこの切り株も朽ちて無くなってしまってるかも知れません。

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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