胸骨圧迫

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IMG_7533.jpg 窓から差し込む日差しも穏やかな、いいお天気の朝となりました。運動不足解消を目論み、どこかハイキングにでも行こうかと思いながらぼんやりしてる間に時間が経っていきます。まあお出かけは午後からということで、まずブログの更新をと。
 
 昨日、「普通救命講習」というのんに行ってきました。
 
 3カ月ほど前のエントリーで「防災士」講習を受講したこと書きましたが、実はそれだけではダメでして、消防署で救命講習を受講してめでたく防災士の資格が得られるのです。
 
 で、わたしの場合タイミングがあわずなかなか受講できずにいたところ、このほどやっと近所の消防署に行ってきたというわけです。
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 救急救命といえばこれまでにも職場で何回か「AED」の講習がありました。今や街なかや役所、学校、公民館などの公共施設にはほぼ設置されてるこのAED、ここ10年ほどで急速に普及しました。そのきっかけとなったのが、2002年に高円宮憲仁親王殿下がカナダ大使館でスカッシュを練習中に倒れられて薨去されたことやそうです。この出来事をきっかけにして「心室細動」という言葉も急速に拡がり、対処の方法についての講習会が行われるようになったとか。
 
 急病人に遭遇したとき、まず119番に通報することは社会人の常識として100%浸透していますが、より確実に命を救うために救急車が来るまでにできることはないのかということで、この救急救命について多くの人に習得させようというのが昨今の世の流れなわけです。意識と呼吸がなくなった人をそのまま放っておけば死に至る可能性が極めて高い。救急車を待つ間に必要な措置を講ずれば、救命の可能性は飛躍的に高まるのです。何をするか。胸骨圧迫と人口呼吸、そしてAEDによる心蘇生なのです。
 
 これまでは「心臓マッサージ」とかいわれてましたが、胸骨圧迫と言ったほうがイメージしやすい。マッサージなんてもんじゃない、胸の真ん中を骨も折れよとばかりに思いっきり押し下げて、止まっちゃった心臓を人工的に拍動させるのです。全身に血液を送り出せるほどの強さがないといけないわけで、じっさいにやってみるとこれは想像以上に疲れる作業やと分かりました。日本の救急車来るまでの平均時間はなんとほぼ8分やそうです。早い。しかし、8分間この作業を続けることはひとりでは至難の業です。とても体力が持ちません。
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 しかも、30回ごとに人工呼吸2回を挟んでこれを延々繰り返します。そうこうするうちに誰かがAEDを探して持ってくるので、これを装着して電気ショックによる蘇生の作業も行います。電気ショックが必要かどうかはAEDが判断してくれます。「電気いらないよ」という場合でも、また「電気打ちなさい」という場合でもそのあとは胸骨圧迫再開です。平均8分頑張った頃にプロの救急隊員が到着するというわけです。
 
 人ひとりが命の瀬戸際にいるパニック状況下で、これだけの所作を果たして冷静にこなしていけるでしょうか。どうも自信がありません。しかし、それで人ひとりの命を救えるのです。講習を定期的に受けることで、いざというときに役にたてるようにしておこうと思った次第です。

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