余分なお小遣い

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 世間では昨日、今日、明日は3連休ともっぱらのうわさですが、なんと私は3日間ともお仕事という悲しい現実があります。今日、明日は「防災士」という資格取得のための講習があり、2日間みっしりとお勉強というわけで、その間隙をぬって今時分のブログ更新となりました。今日は久しぶりに政治と金のお話でもしましょうか。IMG_7148.jpg
 
 富山市議会で政務活動費の不正が次々明るみに出て、大勢の議員さんがばたばた辞めちゃうという前代未聞のえらい騒ぎになってます。
 
 政務活動費といえば、だいぶ前の西宮市の号泣議員の騒動を思い出します。富山の市議会議員はあのバカの醜態をみて自らを省みるということがなかったのでしょうか。今回の騒動は富山市という地方の県庁所在都市で起こりましたが、これは富山市議会に限ったことなんでしょうか。なんだかここに限らずどこの地方議会でも同なじようなことやってて、それがたまたま富山で発覚したのでは、と思ったのはおそらく私だけではないでしょう。
 
 西宮の一件以来、日本中の多くの自治体で「うちは大丈夫か」という精査が当然あったはずです。各自治体の議会会計の担当者は、自分ちの再チェックを必ずやっているんです。それが通常の仕事の進め方です。なのに発覚した不適正な状態が是正されず、今回一気に噴出したことになります。おそらくは議会の担当者は「そんなことぐらいどこでもやってるし、へたに指摘したら議員が騒ぎだしてやっかいやんか。放っといたろ」という心情やったことでしょう。手に取るように分かります。
 
 不正に手を染めた議員はもとより、そんな風土を醸成してきた役所の公務員の責任です。今回、議員が不当に得たお金を返還した上で辞職することは当然ですが、事務方の担当者も上から下まできっちりと責任をとるべきです。今後、議会を抱える日本中の自治体で再び、監査、調査が実施されるでしょう。そして、へたすると日本中なだれをうって議員辞職の洪水になるのではないかとも思われます。それはそれで大いに歓迎するところです。悪人には退場してもらいましょう。
 
mony013.jpg それよりも、そもそもこの「政務活動費」なんているのかという議論に発展してほしいもんです。地方議会の議員の政策調査や研究・勉強のためという名目で支給されるお金で、各自治体によって扱いは異なりますが、例えば大阪市の場合、議員ひとりあたり年間600万円~720万円が支給されてるそうです。サラリーマンの平均年収よりもはるかに大きい、結構な金額です。しかも、なんと経費なんで非課税、余った場合はもちろん返還しますが領収書の提出すら必要ないところもあるとか。つまりは目的外に私的に使ってもまったくお咎めなしなんで、給与以外のお小遣いを非課税でもらってるのと同じです。こんな胡散臭いお金が全国の自治体で合法的に支給され続けているのです。
 
 何らかのきっかけで不適切な使途がバレて住民監査請求で返還を求められるというケースが頻発しているのも道理です。こんな制度は即刻廃止すべきなんです。議員たちはみな極めて高額の議員歳費(報酬)を得ています。政策の調査や研究等の活動にお金がかかってとしてもそれを補って余りある給料が税金から支給されているのです。それ以外の経費支弁なんて必要ありません。
 
 プロスポーツ選手の中には高い年俸を得ている人もいますが、彼らにしてもスポンサー契約などがない場合、必要な道具や身体能力の維持にかかる経費を自腹で賄っています。議員にしても同様の認識が必要であって、それがいやなら議員になんてならなければいい。代わりはいっくらでもいます
 
 さて、この連休の講習を無事に終えたなら今週半ばは休暇をもらって、家族サービスの旅行にでかける予定になってはいるのですが、どうやら大型台風16号が直撃する様子です。はたして久しぶりの温泉旅行の行方は? 次回乞うご期待。

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