先週末、金曜の夜はフェスティバルホールに出かける予定でした。新装なったフェスには、まだ行ったことがない。
今話題の佐村河内 守さんの交響曲「HIROSHIMA」演奏会でした。何カ月も前から良い席を確保して楽しみにしてたのに、何と仕事が入って行けなくなってしまった。これは、かなり凹みました。奥さんは「しゃぁないなぁ」と、さっさと別のお友達を見つけて出かけて行きましたよ。
「よかったよ~!」そら、そうでしょ。う~ん、残念。
で、昨日。
高校のクラス会があり、久し振りに神戸にでかけました。珍しくも遠い神戸で集まったのは、在住の同級生もいるので「たまには」ということからです。昨年秋の神戸市立博物館「マウリッツハイス美術館展」にフェルメールを見にきて以来、久し振りの神戸の街です。
連日曇天が続く梅雨最中、雨を覚悟の上でしたが、なんと快晴に恵まれ、空の青、海の青に映える美しい港の風景が楽しめました。
いつもながら同級生はいいもんです。長い人生のほんの一部分、ごく短い期間に過ぎないのですが、人間形成に大きな役割を果たすのは、やはり学校生活です。したがって、心身が最も成長する青春期をともに過ごしてきた友人はやっぱり生涯の財産となってます。卒業後三十数年経ち、みんなそれぞれの人生に様々な歴史を刻んできました。年齢的に、仕事で、家庭で中心的な役割を果たしている中で、生き馬の目を抜く現代社会をステージに日々の責務をこなす緊張からのしばしの解放、といったとこでしょか。実に楽しいひとときを過ごしました。
ところで、神戸といえば、どうしてもあの「阪神・淡路」1・17を想起します。18年前に起こった都市型大震災は、世界に衝撃を与えるとともに、その後の復興により日本と日本人の強さ、優しさ、素晴らしさをもまた世に知らしめました。今の美しい神戸からあの日の惨状はおよそ想像できません。
そして「阪神・淡路」後に生まれた世代が高校生となった2011年、未曾有の大災害「東日本」が再び日本を襲いました。今度は大津波と原発事故による放射能汚染という阪神淡路に数倍する強敵です。
神が人間の叡智を試しています。息の長い被災地支援とともに、将来に向けての持続的なエネルギー政策の議論が必要です。
「原発事故で死んだ人はいない」などとヌカした、信じられない大バカが与党の役職を担っているようではおよそ心許ないという懸念はありますが、それでも日本人は必ずやこの難局を克服すると信じています。