スペインのカタルニア州が独立するとかしないとか、したいとかさせないとかでもめてるそうです。州都バルセロナは1992年にオリンピックがあった大きな都市です。14歳の岩崎恭子が200m平泳ぎで金メダルとって「今まで生きてた中で一番幸せ」とのたまったところです。
最初、国民投票で独立賛成派が90%を占めたとか聞いたんで、そんなら独立したらええやんと素直に思ったところ、どうもそんなに単純な話でもないらしい。
そもそも投票率が有権者の半分もなかったとかで、州民全体の過半数が独立を支持したものでもないと。独立反対派も大勢いて、先週、州都バルセロナでは反対派の大規模なデモが行われたとか。
投票結果を受けて州の首相は独立宣言するのかと思いきや、スペイン政府に脅かされて独立するともしないともはっきり表明しないまま、ベルギーに逃げ出して亡命するんちゃうかという話です。なんという腰砕けの無責任。なら、初めからやめときゃええのに。
国家が独立して国際社会に国として認められるためには、ある程度よその国に承認されることが必要です。フランスやドイツなど欧州の主たる国々やアメリカもスペインに気をつかって承認するつもりはないとかで、この点でもカタルニア独立は厳しそうです。
思い出されるのはスコットランドが英国からの独立を目指して国民投票やったという一件で、あのときは、独立賛成が少なくて結局ことは成りませんでしたが、もし賛成多かったらすんなり独立認められそうな雰囲気がありました。スコットランドとカタルニア、いったい何が違うんでしょか。願わくばチェチェンやコソボのように、武力衝突から紛争に発展することなどないように。
以前にヨーロッパ行ったときに、ベルギーは民族も言葉も違う2つの地域が連邦制で国を成していると知りました。カナダのフランス語圏であるケベック州もいっとき独立しよっかなんて動きがあったそうです。ちょっと意味合いが違うけど台湾は独立してたのにいつのまにか中国の一部にされちゃいました。
国とは何かという話になります。こんにち国際法上では、「領域」「国民」「権力(政府)」が国家が成立する三要素とされています。大昔読んだ星新一のショートショートに「マイ国家」という作品がありました。ある男がマイ・ホーム、マイ・カーよろしく自分ちをマイ国家として独立を宣言する話です。狭いけどわが家という領土があり、ひとりやけど国民がいて、家ん中では自分が権力者として統治しているので、国としての要件を満たしているというわけです。オチは忘れましたが、今思えば星新一独自の手法で国家論を展開していたと言えます。
まず起こりえないことですが、仮に日本で同じことが起こったらどうなるでしょうか。例えば基地問題に業を煮やした沖縄県がブチ切れて「独立したど」と宣言したら、おそらく中国はすぐさま国として承認するでしょう。かつての琉球王国の時代さながらに中国に朝貢せよというわけです。当然尖閣諸島は中国に割譲され、沖縄を属国と従えた共産中国は宿願の太平洋進出が実現し、地球を米国と二分する中華帝国主義の覇権が確立します。こんなことがあってはいけない。しかし、「あってはいけない」と考えるのは沖縄県民以外の日本人であって、当の沖縄の人たちがどう考えるかによって可能性としてはまったくゼロでもないところが面白い。
そういえば星新一のS.S.は小中学校時代大好きでほぼすべて読み尽くしましたが、その後買い集めた文庫本を姪っ子にすべて譲渡したため近年は読む機会なく忘れてました。今回の独立騒ぎで思いだしたのを機に、また読んでみよかな。
さて、済んでしまった選挙のことよりも、先週末「ゴルゴ13連載50周年記念特別展」に行ってきたので、今日はそのことを書かねばなりません。
昔の夕暮れ時は現代よりもはるかに暗くて、黄昏(たそがれ)どきは「誰そ彼」どき、つまり夕闇にまぎれて誰だか分からなくなる時間帯という意味で、これに対して明け方の暗さを同様に「彼は誰(かわたれ)」どきと言います。美しい日本語です。しかし、そんな風に暗くて辺りが見えにくくなる頃合いには魔性のものが現れるという意味で「逢魔が刻(おうまがとき)」ともいうそうです。昔の人は、夕暮れには単に淋しいのみならず、神秘的な風情をも感じていたわけです。
今日はセ・リーグのクライマックスシリーズ、ファーストステージの第2戦、甲子園球場に出かける予定なんですが、朝から雨模様で、はたして試合は行われるのかなんとも心配です。もし雨天順延なら、明日ナイトゲーム観戦となります。どっちでもいいけどやっぱりこの時期はお昼にゆっくりと観たいもんです。


そして、つぶさにその経歴をじっくりと辿ってみると、転機にはそのときそのときの政局、政治環境、時流、世評などを実に巧みに読み切って身の振り方を決しており一度も失敗してません。みごとなもんです。その結果、現時点では東京都知事と同時に自民党に対抗しようかという政治勢力のトップに収まってます。脇もしっかり固めてて、多くのバカ議員のようにスキャンダルで足を掬われることもありません。