安室奈美恵さん引退

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 安室奈美恵さんが昨日のライブを最後に、今日引退するということで、日本中大騒ぎです。

 人びとの興味、関心が極めて多様化した現代においてなお、平成の歌姫として幅広い世代から支持されてきた実力、功績は見事というしかありません。街角に数多の「アムラー」を生み出し、まさに平成という時代のアイコン、インフルエンサーの名をほしいままにしてきた感があります。今、こんな人はほかにいないのであって、単なるアーティストやアイドルという範疇に括ってしまえない圧倒的な存在感がありました。20180915_230807505_iOS.jpg

 1曲当てれば一生食っていける日本の音楽シーンにあって、「え、まだいたの?」と言われても細々と活動を続ける他の多くの歌い手たちと違って、絶頂期に惜しまれつつ去っていく姿は実に清々しく、カッコいい。この潔さこそ日本人の心に響くのです。

 絶頂期の引退といえば、我々の世代ではやはり山口百恵です。当時「ライブ」という言葉はなくて、コンサートとかリサイタルとか言うてましたが、全国から多くの「親衛隊」が駆けつけ熱狂的な声援を送る様子は今と変わりませんでした。 

 百恵さんは、わたしがまだ小学生やった頃、「スター誕生」からデビューした当時は歌が下手くそで、これはまあ数多くのアイドル候補とともに馬群に沈んでいくものと思ってたところ、残りましたよね。そしていったんカリスマ性を帯びるとあとはヒーローを求める世人の欲求と事務所の戦略のシナジーによってあれよあれよいう間にトップアイドルになり一時代を築きました。

 アイドルとファン心理の不思議な関係については以前にも書いたことがありますが、要は、人はみな刺激と興奮を求めているということでしょうね。

 朝日新聞が安室さんの引退に多くの紙面を割いて伝えているのは、時同じくして沖縄知事選が行われているいうことで関心を高めたい思惑が見え隠れしますが、今回の印象操作はまあ許すとしましょう。

 四半世紀にわたって広い世代の確固たる支持を獲得し、絶大な影響力でもって国民に感動を与え続けてきたということとなれば、そう、政府は安室奈美恵さんへの国民栄誉賞考えてもいいのではないでしょうか。少なくとも昭和の昔の美空ひばりや藤山一郎と比べても、その成した功績は決して小さくないといえます。やる前から結果分かってる自民党の総裁選なんかとっとと片づけて、その後の支持率向上狙いたい安倍さんなら、これはきっとありそうな気がします。

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