脱走劇

| コメント(0) | トラックバック(0)

escape.jpg さあ、大型連休突入です。爽やかな陽気に誘われて、運動不足を解消するべく身体を動かすプランを思い描きつつも、やっぱり友人たちとの飲み会をはじめとする不健康な予定が先に立ってしまいます。まあ無理せず、ストレスの解消になればいいとしましょう。

 そんなウキウキ列島ではありますが、四国今治の刑務所から脱走した受刑者が20日経ってもまだ見つかっていないそうです。事件の発生当時は「んなことしてもすぐに捕まるのに」とほぼ全ての国民が思ってたところが、ここまで逃げおおせるとなると逆に「スゲー」とか思うと同時に「警察、何やってんのよ」という思いもフツフツと湧いてきます。連日大動員かけてその経費たるやすんごいことになってるはずです。

 追手は潜伏先とみられる島に絞って探してるみたいですが、ここまで見つからないとなるともう、何らかの方法で島を脱出していると考えるべきではないのでしょうか。逃げた受刑者さんはもう、大阪か東京のどっかでテレビで間抜けな警察の大動員を眺めて「スゲー」とか言うてたりして。

 脱走といえば思い浮かぶふたつ。

 まず、幼かりし頃テレビのロードショーで観た「大脱走」が忘れられません。世界各国で大量に製作された第二次大戦の戦争映画の中でも、戦闘そのものではなく、収容所からの捕虜の脱走というテーマに絞った点が出色でした。戦争映画なのに人が殺し合うシーンが少ない。人間ドラマのエピソードが豊富。脱走先のスイスの風景など映像がキレイ。ストーリーが奇想天外で予想不能。さらにキャスティングが豪華。スティーブ・マックイーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボロー、チャールズ・ブロンソン、ジョン・レイトン、デヴィッド・マッカラム、ジェームズ・コバーン...単発で主役張れる俳優がこれでもかと出てきます。

 hagoku.jpgミッチミラー合唱団の主題歌も大ヒットしました。わたしもサントラ盤買いましたよ。カップリングでB面は「史上最大の作戦」でした。

 年月を経てあらためて見直すと、つじつまが合わない点や、いくらなんでもそりゃないやろという場面など多々あります。しかし、例によってそのあたりは映画というエンタテインメントの世界、壮大なマンガということで理解し細かな点はいちいち気にしない。長大な作品にもかかわらず、ワクワクと楽しめる名作でした。

 もひとつ、こちらは映画ではなくテレビドラマで、吉村昭の原作をドラマ化した「破獄」です。

 今ではほとんどテレビドラマを観ることがない私ですが、ビンボで娯楽が少なかった学生時代はよく観てました。緒方拳、津川雅彦ダブル主演で、第1回芸術作品賞受賞の名作ドラマです。大学を卒業し就職した年に放映されたんでよく覚えてます。ホームビデオがようやくわれわれ庶民の家庭にも行きわたり、リアルタイムでなくてもテレビを楽しめる時代が始まった頃でした。後に原作も読みましたが、「破獄」に関しては緒方拳の怪演に魅せられたこのドラマの印象が強烈に残っています。

 ネコ科の動物は狩猟本能があり、動くものは追いかけるようにできていますが、人間にしても、子供でも楽しめる単純な遊びとして「鬼ごっこ」が大好きです。最近テレビのバラエティでも「逃走中」なんてのが作られてます。獲物を追いかけること、逆に追手から逃げきることは、ネコのみならず人間にしても何かその本能に訴える欲求があるんですよね。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://corridor0108.main.jp/mt/mt-tb.cgi/471

コメントする

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ