テロリストの馬脚

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 梅雨入りしたとはいえ爽やかな日が続いてましたが、今日は朝からどんよりとした空模様です。ゆうべは夕焼けがキレイでした。しばらくすると湿気に続いて今年も猛暑がやってきます。トランプのアメリカはやっぱりパリ協定脱退は見直してほしいなぁなんて地球温暖化を憂う初夏の平和なこのごろ、ちょっと気になるニュースを聞き及びました。

 東京の一橋大学の学園祭「KODAIRA祭」で、実行委員会が作家の百田尚樹氏の講演を行おうとしたところ、さまざまな反対運動、妨害があって、とうとう中止に追い込まれたとのこと。Ikkyou.jpg

 百田氏は『現代社会におけるマスコミのあり方』というテーマで講演の予定だったとか。共謀罪や森友問題、加計問題、さらには改憲にむけての動きに関する多くの報道で、昨今マスコミの姿勢が何かと取沙汰されてるところです。機会があればいろんな識者の意見を聴いてみたいところで、時宜を得たイベントであると、私などは思います。

 しかし、日本に一部存在する左翼暴力集団などはそんなんことは考えませんでした。百田憎しで、その思い通りの活動などさせてなるものかとばかり、あらゆる手段を用いて実行委員会に圧力をかけ、とうとう中止に追い込みました。今頃、勝利の雄叫びをあげていることでしょう。

 イベントの妨害圧力といえばかつては右翼団体の街宣車というのが通り相場でした。特に日教組大会時期のバトルは風物詩ともなってたもんです。しかし昨今、左翼労働組合の衰退に伴い、大きな混乱もなくなってきたなと思っていた矢先、なんと反対側から同様の所業が行われ、自由言論はあわれその軍門に下ってしまったわけです。「百田氏の講演を聴いてショックで自殺する人が出たら大学はどう責任をとるつもりか」なんていう恫喝、脅迫もあったとか。アホかと。

20170608_100808000_iOS.jpg 思うに、自分の意に沿わない、気に入らない思想があるからといって、その主張を封じ込めることはやってはいけません。相手の主張が気に入らないのであれば、自分が正しいと考える意見を堂々と主張することでもって対抗するべきです。それが民主主義の根幹です。それを行わず、相手の口を力ずくでふさぐことで自分の意を実現しようとする。これは暴力行為です。

 今回講演を妨害した組織・団体は自ら民主主義を否定したわけです。そんな連中に日本の政治、社会の在り方、平和の追求を論じる資格などありません。

 昨今、テロ等準備罪をめぐる国会での論戦に対して、反対勢力は「共謀罪によって、何を言っても逮捕される。もの言えば唇寒しという社会になる」と騒ぎ立てて反対しています。しかし今回、百田氏の講演を妨害し中止に追いやったのは、誰あろう今まさに共謀罪に反対している左翼暴力主義者たちです。共謀罪が成立しては困るテロリスト集団の先方たちが、図らずもその馬脚を現したと見ることができます。

 共謀罪が必要なのか、あってはならないのか。成立した後の日本社会がどういう状態になるのか。われわれ超庶民の生活に何らかの影響があるのかないのか。率直に言って私にはよく分かりません。だから賛成とも反対とも叫ぶつもりはありません。しかし、今回のように、自由学問の府であるべき大学のイベントにおいて不逞組織の横暴がまかり通るような世の中は、明らかに変わるべきです。日本は自由で民主的な国であってほしいと切に思います。

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katsuhiko

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