バス停の香り

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 サッカーW杯は何とも残念な結果となりました。日本代表は、決勝トーナメント進出どころか、グループリーグ最下位で早々に帰ってきてしまいました。しかし、ここまでコテンパンにやられるとかえって諦めもつくとゆうもんです。4年後目指して、またいちから精進していってもらいましょう。

 さて、毎日の通勤途中、電車降りて乗り換えるバス停のそばに1本の木が植わってます。

 先日、強烈な芳香に気づき、ふと見るとこの木にたくさんの花が咲いています。どこにでもあるような灌木に見えたけど、思うにこの樹の名前を知らない。こんなにみごとな香りを発するのやから、さぞや高名なんやろなと思いつつ、写メ撮って職場に向かいました。IMG_2394.jpg

 ところが、部署の誰に聞いてもこの木の名前を知らない。

 「ええ匂いがするんやけど」
 「クチナシ?」
 「ちゃう」
 「金木犀?」
 「この季節に咲くかい!」

 やっとたどりついた、ある同僚が「この木は、モッコクとゆうのだよ」と教えてくれました。ネットで調べてみるとなるほどこれや。間違いない。

 モッコク(木斛)は灌木ではなく、成長すると十数メートルにも育つらしい。日本の庭木としてはごく定番なんやとか。私の愛してやまない桂枝雀さんの根多のひとつ「青菜」のマクラに「木犀、木斛、樫、要、松、桐、坊主…」というくだりがあるので、「モッコク」という名前の樹があることは知ってましたが、そうか、これがそうやったのか。

 水仙を小さくしたような形の薄黄色の小さな花がたくさん、そのほとんどが恥じらうように下を向いて咲いてます。そして一斉に発するこの強い匂い。クチナシのようでもあり、キャラメルのようでもあり、何ともいえない良い香りです。

 ところが次の日の朝、前日たわわにぶら下がっていた花がすっかり少なくなってました。誰かが意図的に花を減らしたのか、もともと咲いてる期間が短いのかはわかりませんが、香りもほとんど失せてしまってました。

 ずっとマンション住まいなもんで園芸にはとんと縁がないとはいえ、この歳になってもあまり樹木の名前を知らないのはどうも情けない。梅雨どきのこの季節、舗道に咲き誇るクチナシの様子を書いたのを覚えていますが、今回、それに劣らない季節の香りを発見した次第です。職場のすぐ隣には大きな城北公園があります。探せば名前知らない樹がたくさんありそうです。中には名札つけてもらってるのもあるのですが、全部ではない。もう少し、注意してみていくこととしましょう。

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katsuhiko

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