温泉が好きで、あちこち行きます。
今回、かねてより行きたいと思っていた、石川県の葭ヶ浦(よしがうら)温泉に行って来ました。
温泉に行ったというより、知る人ぞ知る一軒宿「ランプの宿」を訪れたという方が正しい。超人気旅館でそもそも予約が至難の技なのですが、うまいぐあいにお盆休みの1泊2日、空いてました。
能登半島の先端。まぁ遠いこと。到着までトリップメータは大阪からほぼ500km、久々の長距離ドライブでした。このアクセスの悪さが逆に人気なんやとか。
日本海に向かってこれでもかと突き出た最先端です。そのせいか、ここは「聖域の岬」と呼ばれ、日本三大パワースポットのひとつなんやそうです。
何でも、寒流と暖流が交わって…自然のパワーが集まって……例によって詳しいことは分かりません。なんしか気が充実するらしい。
おっきな駐車場のそばに「スカイ・バード」という空中展望台があり、宿泊客はタダに入れます。 夏休み中とあって、能登周遊の大型観光バスが次々にパワースポット目当ての団体客を運んできます。
デッキがまさに空中に向かって10mほど突き出してて、先端まで行くと揺れてる、揺れてる、こわぁ~ 「気」は「気」でも怖じ気づいてしまいますわい。 はるか下の方には本日の宿「ランプの宿」が。
駐車場から宿の送迎車に乗ってジェットコースターなみの急坂をスイッチバックで降りていき、いよいよあこがれの温泉宿にとうちゃく。
変なお宿です。
かつては電気も水道もない、ほんとにランプの宿やったそうですが、近年のリニューアルですっかりリゾートチックになってます。
眼前に迫る大海原。そいや、ここしばらく海を見てませんでした。
ざっぱ~ん 東映のタイトルバックのような荒波かと思いきや、案外穏やかな海岸です。
やはりここの真骨頂は厳冬期の雪に埋もれた頃でしょう。しかし、そんな時期にここまでクルマで来るのはおよそ暴挙といえます。だいたい、今送迎車で降りてきたあの超坂道、積雪時は絶対ムリでしょ。
「波の離宮」とゆうメゾネット型の離れ客室に泊まったのですが、なんとプールの上に建っている。ボラボラ島の水上コテジみたい (行ったことないけど)。
部屋の露天風呂はやや凹んだ位置にありますが、それでも海を眺めながらの湯浴みはなかなか気分がよろしい。
逆に大浴場の露天風呂は海に突き出たロケーションにあって、 まさに絶景を目の当たりにしながら命の洗濯でした。ただし、立ち上がると本館の二階廊下と思しき場所で談笑する宿泊客の姿が見えました。つまり向こうからも丸見えなわけで。
ここの魅力はやはり日暮れてから。
かつてはまさに秘境の秘湯だったでしょうが、今はランプの中に豆電球が入ってます。
部屋にはなんとテレビがない。これまで何十という温泉旅館に泊まりましたがこれは多分初めての経験です。
暮れてしまうとランプの灯りの下、聞こえるのは波の音だけ。非日常空間を満喫いたしました。
一夜明けて、せっかくやからと能登を一周してきました。
観光スポット「白米千枚田(しろよねせんまいだ )」
海に落ち込むなだらかな斜面に棚田が作られてます。美しい日本の風景なのです。
輪島に来ました。
高校時代の地理の地図帳を引っ張り出して見てみると、当時は金沢のほうから国鉄七尾線が繋がっています。分割民営化後も第三セクターのと鉄道として継承されたらしい。
ところが乗降客減り赤字がかさんで、2001年とうとう廃線。輪島から鉄道が消えました。かつての輪島駅は今、バスターミナル+道の駅となってます。その奥にかつてのホームのレプリカがありました。 終着駅のはずが、次の駅に「シベリア」の表記が。
廃線とゆうのは、どこでも何だか淋しい。かつて人の往来で賑わった夢のあとという感じで、なんとも寂寥感が募ります。
本当に聖域の岬だったんだ
ふだん、聖地という言葉ばかりを目にするもので!(^^)!
あいうえだぁ様
聖地は、今年に限ってはどうも霊力が減退しています。
振り向けばDeNA...(;;)