今年は、平年よりやや桜が早いようです。春になれば桜が咲くのは当たり前でニュースでもなんでもないのに、テレビのニュース番組では桜前線の北上と各地の開花の状況を毎年必ず伝えます。ニュース番組といえばどちらかというと事故や犯罪などネガティブな内容が多い。いやな話を聞かされた視聴者に、どうでもいいホンワカした話題を伝えることで、その精神状態を緩和、中和しているわけで、四季おりおりの趣きが豊かな日本では季節の便りなどはこれにもってこいなのです。歌舞伎なんかとおんなじ様式美に通じるものがあります。つくづく日本人に生まれてよかったと思います。
職場となりの城北公園の桜もほぼ満開となりました。先週は年度をまたぎ、去る人あり来る人あり、気分一新、心機一転、人生でもう何十回目にもなるというのに、いまだになんだかワクワクする、いつもの光景がそこここで展開されました。
一昨日、昨年度最後の3月31日、センバツ甲子園ではなんとふるさと奈良県の智辯学園高校がみごと優勝をかざり、久々の快挙になんとも嬉しさいっぱいの4月スタートです。
そして昨日1日、職場の新規採用者の辞令交付式の最中に、緊急地震警報が鳴り響きました。厳粛な雰囲気の中で突然、参列者のスマホが一斉に鳴り始めたもんやからまあ、ビックリ。あとで聞くと、みんな自分がスマホをマナーモードにし忘れてたと思って一瞬青ざめたとか。三重県沖震源の今回の地震、「スワッ!南海トラフきたか?」と思ったところがそうではなかった様子、特に被害などなく一安心でした。地球がエイプリルフールかましてきたといったところでしょうか。
さて、年度初めの多忙な時期であるのに、いろんな歓送迎会など仕事の宴席が重なり、さらになぜか毎年4月はプライベートのイベントも多い。週末はすべて予定が埋まってしまいました。美術展、コンサート、そしてもちろん甲子園タイガース戦への初詣も4月の恒例行事です。きっと、暖かくなってきて気分が昂揚するということで、われながらなんともわかりやすい性格にホッとします。
先週は、釣りに連れてってもらったのですが、釣果はさんざん、ほぼボウズに近いありさまで、おまけに帰ってから竿を洗っているときに壊してしまいました。なぜかロッドの穂先部分が2番目の節の中にめりこんで動かなくなってしまい文字通り抜き差しならない状態となってしまったのです。そこで今日、下手にいじくるよりもプロの手を借りようということで、購入した釣具屋さんに修理にだしてきた次第です。まさに踏んだり蹴ったり。次回の釣行までにはまだだいぶありますが、早めに手配しておこうと。これにしたってわたしのこと、寒い時期なら出かけるのがおっくうになって「そのうちにね~」なんて結局ズルズルいっちゃうところが、なぜかちゃっちゃと対応してる。春の陽気のなせる効能といえましょう。
さて、今年も何回か桜の下でお酒をいただくことになっており、その第一弾として明日は京都市内東山界隈で花見から料亭での宴席に出かけます。毎年招集され春の恒例行事となった高校時代の気の置けない友人のいわばプチ同窓会です。しばし日常から逃避し今年度を乗り切る鋭気を充填することといたしましょう。
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