死刑執行告知

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 明日は仕事に出かけますんで、土曜の夜のブログ更新です。

 普段あまり使わない腕時計、久しぶりにつけてみよとしたところ電池が切れてたので、梅田地下街の修理ショップで交換してもらいました。貰ったスタンプカードには「電池10回交換したら1回無料‼」20221029_100310969_iOS.jpg
 だいたい腕時計の電池なんて23年は持ちます。1回無料で交換してもらうことを目指してたら、寿命との勝負になるやん。

 さて、今日の朝日新聞が社説で、死刑囚に対する執行の告知を当日の執行直前に行っている日本のやり方に疑問を投げています。似非リベラル筆頭の朝日としては、国葬も無事に終わってしもたし、安倍晋三元総理の悪口だけではそろそろ食えんくなってきたんで、何か次の難癖のネタはないかと考えてたところ、1年前に、2人の死刑囚が、告知が当日の執行直前なのは違法、もっと事前にすべきとする訴えを起こしたことを思い出したみたいで、今回はそれを引っぱりだしてきての問題提起です。

 朝日は基本的に死刑そのものに反対の立場です。このこと自体はいろいろと議論もあるし、私自身も存置か廃止か、明確な解に至っていないことをだいぶ前に書きました。

 国際的にみると、OECD加盟国、いわゆる先進国で死刑を実施しているのは日本と米国の一部の州だけです。韓国は、制度はあるけど1997年を最後に執行しておらず事実上廃止したかたちです。法律を無視して平気なあたり、法よりも情痴を重んずる前近代的な国柄がよく現れてます。

sikei.jpg 一方わが国では、各種世論調査で、死刑存置が80%を超える圧倒的な支持を得ています。これではとても廃止できない。以前詳細に書いたので端折りますが、わが国においては死刑存置のメリットがデメリットを上回ると多くの国民が考えているわけです。

 人権意識が高度に発展した現代の国際社会のスタンダードの中で、わが国だけが異常な状態と言えなくもないのですが、それは、社会のモラル意識が極限までに高まっている日本の社会風土の裏返しで、死刑に相当するような凶悪犯罪を犯した悪人に対する排除意識もまた他の先進国よりも根強いことと、そのための社会システムとしての刑事司法に対する絶大な信頼が背景にあると言えます。いわば諸外国に比して民度が高いがゆえ、死刑存置支持率も高いと言えるのです。

 ともあれ、朝日にしたら、またいきなり「死刑反対」なんて書くとまたぞろ読者を減らすことに直結するわけで、そこは様子見で「執行を当日に告知するのはやめたら...」と、国を訴えた死刑囚に味方し始めたわけです。

 確かに、最期に臨む心の準備もできず、家族や弁護士にも連絡できずに終わりを迎えるのは理不尽、という主張は一理あります。現状、直前告知としているのは、死刑囚の心の平静を維持するためというのが法務省その他関係機関の説明ですが、それは、告知から執行まで長いと自殺なんかされたりしたら厄介やという、執行する側の都合のような気がします。

 死刑の執行は午前中なので、死刑囚は毎朝廊下を歩く看守の足音が自分の房の前で止まらないかと、通り過ぎるまでそれこそ生きた心地もせずに怯えるのだそうです。それが毎朝繰り返されるわけで、これはもう、この上無い精神的苦痛であるとも言えます。

 事前告知となると、この苦痛が無くなるので、死刑囚の心の平静のためにはむしろその方がいいようにも思います。死刑囚は、法律に基づいて自らの死をもって罪を償うわけなんで、それ以上の苦痛を与える必要はないと思うのですが、どうでしょか。

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