黒電話とamazon

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 お暑うございます。

 今、朝の7時過ぎですが、部屋の温度はすでにして30度を超えてます。こんな日に外出するとコロナと熱波のコラボ攻撃に晒されきっと死んでしまうので、いちにちおうちで涼むこととし、ゆっくりとブログ更新などして過ごすのです。

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 さて今日の話、北海道新聞社が記事の中でたまに使ってた黒電話マークを廃止すると発表したそうです。これが何の印か分からない読者が増えたからやとか。確かに、いまや黒電話はまったく見かけなくなりました。唯一、北鮮の独裁者が頭に載せている受話器を除いて。

 電話はかつてダイヤルを回してパルス発信でかけていたことを国民は忘れつつあります。確かに、平成以降に生まれた若者たちは見たこと無いかも知れません。

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 今でもたまに「チャンネル回す」と言いますが、テレビの回るチャンネルは何十年も前に無くなりました。わたし子供の頃は、選局でガチャガチャ回しすぎてダイヤルの芯が摩耗しすっぽり抜けて、以後選局はペンチを使ってチャンネルの芯を直接回す特別仕様となった家庭があちこちにありました。リモコンが登場するはるか以前の、まだテレビが木調家具で上にレースのカバーがかけられ、木彫りのクマがのっかってた時代の話です。

 照明を点けることを今でも「電気つける」というのも昭和の名残です。戦前戦後の頃、電気が家庭に普及し始めた頃は家電製品などなくて、電気と言えば白熱電球の照明のことでした。そのころできた日本語が今に残っているのです。

 今「ケータイ」といえば携帯電話やスマホのことですが、これは逆に平成以降に新しくできた現代語です。そのケータイが家電(イエデン)を駆逐し、スマホの登場でガラケーは絶滅危惧種となり、もはや携帯電話ではなく通話機能つき小型データ端末となり、これをほとんどの国民が持ち歩く時代になりました。かつてデータの送受信はパソコン通信というマニアだけのニッチな趣味やったのが、いまやインターネットは完全にインフラ化しました。通話のみの黒電話は姿を消すわけです。

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 その効果として、知らない人との会話によるコミュニケーションがどんどん減って、会話がなくても日常生活に不自由しなくなりました。お店に出かけて店員さんとお話しなくてもネット通販で大概のものは手に入ります。わたしも特にコロナ以降、リアルのお店から足が遠のき通販を使う機会が増えました。

 そいや先週、妙なメールが届きました。amazonを名乗る詐欺メールです。おそらくこの「支払い情報を更新する」を押すと、amazonのパスワードやクレジットカード番号などを入力させるフォームが現れるのでしょう。そうはいくかいという話ですが、ロゴや雰囲気が似てて、一瞬、ほんの一瞬だけ、本当にamazonからメールが来たと錯覚しました。あぶないあぶない。

 実は、こないだうっかりamazonのプライム会員になってしまい、無料お試し期間が過ぎて解約の手続きしたところなんです。
「ホントにやめるの?」「はい」
「プライムはこんなにいいよ、それでもやめるの?」「はい」
「考え直さない?」「直しません」
といったやりとりを何回か経て、ようやく解約できました。

 そんな絶妙なタイミングで届いたこの詐欺メール、わたしとamazonとの、プライム解約をめぐる攻防が情報として洩れていたことで今回標的になったとすれば、それはそれで恐ろしい話ですやん。

 ネットの発達で生活は格段に便利になったけど、そのぶん黒電話の時代には無かった、データ漏洩や新手の詐欺の危険が増しているのです。

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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