不祥事の連鎖

| コメント(0) | トラックバック(0)

 雨が降ってます。うちの奥さんのテニスの大会が中止になったことで、八つ当たりの警戒警報発令中の日曜日の朝です。昨日はいいお天気で、予報では明日もカラッと晴れるそうです。なぜに嫌がらせのようにピンポイントで今日だけ雨降りなんやって、私のせいではないと言うと、じゃあ誰が決めてるんやって、もう滅茶苦茶です。放っておきましょう。

 さて、先週でしたか、朝日新聞にまたぞろけったいな記事が載りました。

 朝日の記者が、安倍元首相の意向を受けて週刊ダイヤモンド社の記事に介入したというのです。diamond.jpg

 安倍さんがダ社からインタビューを受けて今話題の核兵器共同保有について語ったところ、「ひょっとしたら変な風に書かれるんとちゃうか」と懸念が生じたと。それを聴いた朝日新聞の記者がダ社の編集部に対して「安倍さんが心配してるから、事前にその記事私に見せて」「掲載の許可も私がする」と編集部に申し入れたというのです。ダ社は当然こんなこと拒否し、のみならず編集権の侵害であると朝日新聞社に抗議しました。朝日は社として謝罪に追いこまれ、この記者について編集委員を解任し停職1カ月の処分を行ったと。

 ウソみたいな話ですが、朝日新聞が調査した結果を発表したので、どうやら事実らしい。記者は結局辞めちゃったそうです。

 安倍さんと朝日新聞といえば仇敵どおしと、国民誰もが思ってます。それが、朝日の記者が安倍さんの不利になる記事の掲載を阻もうとしたことがまず、わけが分からない。紙面では自民党やかつての安倍政権をヒステリックに糾弾してきた急先鋒であったにもかかわらず、裏では記者が安倍さんとこんな昵懇な関係を築いていたことにまずビックリ。

 そして朝日新聞社は「報道倫理に反する」ということでこの記者を処分しましたが、これが安倍さんでなく共産党や立憲民主党の議員やったら同様に処分してたかどうかも気になります。報道倫理に照らせばおかしいけど、自民党政権に敵対する政治家の意向を汲んでやったことならまあいっか、となってたかも。「よくやった」と記者を表彰してたかも知れません。

 さらに、処分した理由の書き方がまたグダグダですわ。朝日新聞社の言い草「政治家と一体化して他メディアの編集活動に介入したと受け取られ、記者の独立性や中立性に疑問を持たれる行動だった。」

 「受け取られ」や「疑問を持たれる」は、例によって「自分はそんなつもりはなかったけど、周りがそう感じたというなら」という部分的責任転嫁が滲んでます。これでは不祥事おこした政治家の謝罪会見となんら変わらない。「誤解を生じた」や「不快に思う人がいたとしたら謝りたい」の類です。

drunkAsahi.jpg 「政治家と一体化して他メディアの編集活動に介入したもので、記者の独立性や中立性に反する行動だった。」とはっきり書くべきです。

 まったくもう...と思ってたら数日後、こんどはASA(朝日新聞販売所)の社長が飲酒運転死亡事故を起こしたことが週刊誌で伝わりました。そんなん知らんなあと思ってたら、朝日は東京版地方面のベタ記事にちょこっと載せただけで、これでは気が付かんわけです。週刊誌の取材に対して朝日はあくまで、取引先がやったことという認識であると。

 朝日新聞はASAが無ければ事業がまったく成り立たないわけで、いわば一心同体の関係です。にも拘わらず不始末に際しては、この他人事のような見解。およそ社会の公器としての倫理観を持ち合わせているとは思えません。自社社員の不祥事でとして社長、販売担当役員等経営者の責任を社会に示すべきでしょう。

 記者の質の低下といい、企業の社会的責任の自覚の欠如といい、これが、かつてはクオリティーペーパーと称された大新聞の姿かと思うわけです。昨今、部数の大幅な減少が続いていることは、単に読者の紙離れだけが原因ではないと早く気付くべきですよ。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://corridor0108.main.jp/mt/mt-tb.cgi/680

コメントする

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ