非常識政党

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 ウクライナ情勢が緊迫の度を増しています。世界中のすべてのメディアが連日トップニュースで伝えています。

 「自衛のために敵の軍事施設を攻撃する」は侵略者の常套文句です。首都キエフでは学校や住宅など多くの非軍事施設にミサイルが炸裂し多くの民間人が犠牲になっています。また、放送局も爆撃を受けました。侵略軍に都合の悪い放送をされては困るからです。このこと自体、ロシアが自分たちの行為に後ろめたさを感じている証です。今後さらに一般市民に標的が拡がり、ついには無差別爆撃に至るのです。

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 ロシア国内ではFBやTwitterなどのSNSが遮断され始めたとか。国民に正しい情報が伝わると困るのは悪党の常です。中国で始まったパラリンピックでは、中国国営放送がIPC会長の挨拶に際して戦争を非難する部分のみ意図的に翻訳せずに流したとか。同じ穴のムジナ中国の姿勢にも国際的非難が湧いています。

 よその主権国家に武力攻撃を行い罪なき一般市民を殺戮するがごときは、どう考えてもやっちゃいけないことです。もしいち国民がそんなことを行えば即座に逮捕され訴追されます。それが国家間の争いとなると容認されるのはなぜなのかと改めて思うわけです。仮に今ただちにロシアが撤兵したとしても、ウクライナ市民を殺した犯人は処罰されることはありません。誰も責任を負わず、犠牲者に対して何の補償もありません。こんなことは、平和な日本で繁栄を享受し平和ボケしてしまったわたしの頭ではとても理解できません。

 ひとたび戦争が起これば、人としてやってはいけない究極の暴力、殺人行為がやっていいこととされてしまいます。だから、戦争は絶対に起こしてはいけないのです。

 しかし、考えてみれば、かつてアメリカもベトナムで同じことをやってたし、もっと以前、日本が満州を侵略した際に国際連盟の総会で「我が代表堂々退場」した姿は今のロシアとそっくりです。今回、国連は臨時総会で圧倒的多数でロシア非難決議を採択しました。思えば第2次大戦の後に起こった国際的紛争で、今回ほど加害者と被害者の善悪がはっきりしているケースは無かったのではと思います。決議に反対した国は北朝鮮やシリアなど、いずれも非民主主義専制君主独裁型の国で、かつ、ロシアからの援助や恩恵をこうむっている、ならず者国家のみです。sarabakokuren.jpg

 ところで、世界中の国々がロシアに自制を求め、この非人道的な違法行為を直ちにやめるよう求める中で、わが国の国会もロシア非難決議を採択しました。当然全会一致となるはずが、なんと「れいわ新選組」という政党の議員3人がこれに反対したと聞き愕然としました。曰く「異常な事態を終わらせようという具体性を伴った決議ではない」からやとか。アホかと。

 これほどの紛争を日本が単独でただちに終結できる具体的な内容などすぐに決められるはずもありません。決議の目的は言うまでもなくロシアの行為を強く非難するという姿勢を内外に示すことです。にもかかわらず、賛成か反対か、ロシアを非難するかしないかという決議でれいわはわけの分からない屁理屈を掲げてこれに反対した、つまりロシアを非難しないと表明したのです。そして、世界中に「日本の国会は全会一致とできず、決議に反対した政党があった」ということが伝わります。

 れいわの今回のふるまいは、いつもながらの単に目立ちたいだけの非常識なスタンドプレーに過ぎません。こんな連中が国会に議席をもっていてはいけない。たとえ野党として政権与党の横暴に対してどれほど立派な主張をしているとしても、今回の一件だけで全国民と世界中の民主主義勢力を一発で敵に回しました。

 日本にいるわれわれが、ウクライナ支援のためにできることは限られます。しかし、ロシアという巨悪に加担する勢力を徹底糾弾し排除することは可能です。今年の参議院選挙において、れいわはロシア非難決議に反対した政党であるということを、自公与党のみならず他の野党もしっかりと訴えていくべきでしょう。

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katsuhiko

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