五輪と甲子園

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 オリンピック、いよいよ始まってしまいました。

 近代五輪史上最もすったもんだした大会として後世に語り継がれるでしょうが、何にせよ始めたからには無事に終わってほしいもんです。開会式の4時間に垂んとする中継、バッハ会長の挨拶以外は退屈せずに、はじめから終わりまで全部視てしまいました。異常事態下の五輪であってもやはりワクワク感は募ってきます。さて今回はどんなドラマが起こるのでしょうか。困難な中で世界中から集まったアスリートがトラブルなく実力を発揮できるように願いたいし、やっぱり日本代表には特に活躍を期待したいです。

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 そんな中、朝日新聞の五輪開催に関する菅政権への追及が、見事なブーメランとなって朝日自身を直撃しています。先週22日開会式前日というタイミングで「今年は夏の甲子園やるよ」と、シレっと1面に記事を載せたのです。さらに紙面を割いて「なぜやるのか説明します」という記事をつらつらと書いてます。

 朝日といえば、五輪の公式スポンサーでありながら「東京五輪開催反対!」を鮮明に打ち出した数少ないメディアのひとつです。コロナ感染を助長する大会は中止すべきだということを叫び続け、五輪関係の記事では「こんな支障が生じている。だからやるべきではない」というネガティブな世論誘導を連日続けています。昨日の天声人語は「東京という場を借りただけのこんなイベント、果たして必要だったのか」とまで書いてます。

 にも拘わらず、五輪よりも長期間にわたって、五輪よりも広範囲にわたって全国で開催される夏の高校野球は絶賛主催すると。全国から球児を始め関係者が大挙西宮へと移動します。五輪競技はほぼすべて無観客ですが、甲子園は関係者を5,000人も観戦させるそうです。さすがにこれはまずいと思ったのか、非難が起こることを事前に察知し、目立たないように五輪の開会式に合わせて言い訳のような説明を掲載したのです。 

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 恥を知れと言いたい。

 何も「甲子園大会中止せよ」なんて言ってるのではありません。問題なくやれるならもちろんやった方がいいに決まってます。しかし、それは五輪も同じことで、コロナ警戒を優先してアスリートの努力は無駄にし、世界の人びとの期待と希望はこの際ガマンせよという主張を叫ぶのであれば、当たり前のように甲子園大会を平然と実施する前に、五輪に関する、日本政府と日本国民に対する自社の姿勢についてきちんと説明する必要があるやろということを言っているのです。甲子園はよくて五輪はダメ。いったいどんな合理的な説明ができるのでしょうか。

 「なぜこの時期に五輪を開催するのか、首相はその問いに応えていない」とグダグダ追及していた当の朝日が、言い訳記事では「なぜこの時期に高校野球を開催するのか」という問いに対して「球児たちの気持ち」だの「感染対策を万全に講じる」だのとんちんかんな内容をダラダラと書き連ねています。とても納得できるものではありません。菅総理のヘロヘロの答弁の方が百倍マシですわ。このダブルスタンダードぶりには怒りを通り越して笑ってしまいます。さあ突っ込んでくれとボケをかますお笑い芸人のようです。 

 これから連日、五輪の競技が進み日本代表がメダルをとるごとに朝日は、開催反対をぶち上げたことなど忘れたかのように大見出しで代表の快挙を書き立てることでしょう。

 もう一度言います、恥を知れと。「サンゴの朝日」「慰安婦ねつ造の朝日」「吉田調書の朝日」過去幾多の不祥事の黒歴史に、今また新たな1ページが記されたといえるでしょう。

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