柿食へば

| コメント(0) | トラックバック(0)

 読売の2年連続スウィープ(4連勝)献上というプロ野球史上初の屈辱を最後に、とうとう今年のプロ野球も終わってしまい、コロナで異例づくめの今年もあと1カ月あまりとなりました。

 大阪ではコロナの感染がいよいよ拡大し、経済優先やった政府もとうとう「大阪発着のGo To は無し」に踏み切りました。年末、馴染みの宿への温泉旅行を予約済のわたしは、大阪府民であっても大阪市民ではないので大丈夫だとは思いますが、どうも微妙な状況になってきました。忘年会シーズン、1年で一番の書き入れ時に夜9時閉店を強いられたキタ、ミナミの飲食店さんは大変やと思います。しかし、書き入れ時は感染り時で、酒場の人出に比例して感染リスクが高まるという、なんとも苦しいジレンマです。

 今年ほど外でお酒を飲む機会が少ないのは初めての経験です。多くの国民がそうでしょう。それだけ飲食店の売り上げが縮小し経済が委縮しているのです。しかし、もうしばらくの辛坊です。ワクチンは全国民が2回ずつ接種できる量が確保されました。日本国民はこれまでも、持ち前の高い道徳性と、他者を思いやる精神でもって様々な苦難を乗り越えてきました。コロナ禍が終息したのちには、これまでにない景気拡大が展開されることに疑う余地はありません。

 さて、今年も田舎から柿がたくさん届きました。

 わたしの田舎はこれまでも何度かふれてきましたとおり、奈良県吉野郡下市町という県南部の山間部の町です。和歌山県と並ぶ柿の名産地です。子供の頃、農家といえば稲作畑作よりも、柿や梨の栽培が重きを占めている家が多かったように思います。20201128_005407373_iOS.jpg

 届いた柿は巨大な富有柿です。小さなカボチャくらいあります。奈良県で柿といえば富有柿で、品種に絞れば生産高は奈良県がぶっちぎりでトップなのです。

 柿は、秋になれば当然のようにくだもの屋さんの店頭に並び、家ではみかん同様にキッチンまわりには必ずいくつかの柿が積まれてて、秋から冬にかけてのおやつの定番でもあります。柿なますや白和えなど、料理の食材としても使われます。里の秋の風景を描くときには、実がたわわに実る柿の木は欠かせませんし、静物画にも定番アイテムとして登場します。さるかに合戦では猿がカニを攻撃する武器として用いられました。収穫量も多く、日本人にとって実に身近なくだものであります。

 ところが日本以外の国では、柿は実にマイナーな存在です。というより、その存在自体知られてないことも多い。

 たしかに、アップル、オレンジ、ピーチ、チェリー、ウォーターメロン...さて、柿は英語でなんと言う。出てきません。調べてみると"Japanese persimmon"または単に"persimmon"、あるいは、ずばり"KAKI"やそうです。つまり、海外でも柿は日本独特の果実と認識されているのです。そういやかつてゴルフクラブには、非常に硬いことが特徴の柿の木が用いられており、「パーシモン」といえば木製ドライバーのことでした。つまり、海外では「パーシモン」は、食べる柿ではなく木材の種類と認識されているわけです。

 ことほどさように柿は、日本独特の、まさに日本を代表する「国果」といっても過言ではありません。

 「柿が赤くなれば医者が青くなる」ということわざがあるように、柿は実に栄養豊富な食材でもあります。ビタミンCをはじめ多くのビタミンやポリフェノール、そしてもちろん食物繊維も豊富に含んでます。わたしも大好きなんですが、昨今中性脂肪で黄色信号が点っており、主治医からは「炭水化物もやけど、果物も食べ過ぎんなよ」とくぎを刺されてて、コロナに加えてこちらも我慢を強いられる状況となっているのです。トホホ...

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://corridor0108.main.jp/mt/mt-tb.cgi/606

コメントする

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ