今日はお天気が悪い。なたね梅雨というやつです。雨と晴れが繰り返され徐々に気温が上がっていきドカンと桜が咲きます。ことしは暖冬でどことも開花が早いそうですが、コロナの影響でお花見の様子も例年とは違ったものになりそうです。
新型コロナウイルスの拡散が止まりません。いつ峠を越すか、そのときに感染者数がどれだけ増えてるか。終息宣言はいつ出せるのか。そろそろ落ち着いてくれないと、東京五輪の中止・延期が現実味を帯びてきます。国内で治まったとしても世界のあちこちではびこってたら、参加国の選手や関係者が来日できず、結局開催できないことになります。えらいこっちゃ。
もうこの際、あっさりと3・4カ月延期したらどうでしょ。気候も良くなって、マラソンも東京でできるからいっそその方が都合いいのではないでしょか。
政府は中国、韓国人の入国制限を始めました。もっと早くにやっときゃなぁ、と国民みな思うわけですが、今からでもやらないよりはましです。ところが韓国は何を勘違いしたかこの措置に対して「非友好的、極めて遺憾」なんて言い出しました。ウイルス蔓延を抑制するための渡航制限に友好もへったくれもないでしょ。いつもながら思考回路がまともではありません。相手にしないでおきましょう。
ところで、海の向こうアメリカでは今、コロナよりも大統領選挙で盛り上がってます。党員集会だのスーパー・チューズデーだの、日本のメディアまでもが連日その動向を伝えています。今回は特に、トランプという異色の大統領の功績をアメリカ国民がどう評価するかという点で、過去の選挙戦より注目度が高い気がします。最長2期8年やれるアメリカの大統領で、戦後1期だけで負けちゃったのは、フォード、カーター、ブッシュ(パパの方)だけやそうですが、トランプは4人目になる可能性があるということです。さてさて。
しかしいつも思うに、大統領選挙は分かりにくい。4年に一度選挙のたびに勉強しなおすけどすぐに忘れてしまいます。コロナ騒ぎの傍ら思い出してみました。
アメリカでは民主党と共和党の2大政党が圧倒的に支持されてて、それも支持者の勢力はず~っとほぼ拮抗しているという特殊な事情があります。なので、仕組みとしてはそれ以外の政党の人も大統領に立候補できるんやけど、ほとんど相手にされません。日本の公職選挙で言うところの泡沫候補扱いになると。従って必然的にこの2大政党の対決になります。
2つの政党はまず党としての大統領候補者をひとりだけ選びます(予備選挙)。本選で票が割れちゃうと負けるので、ひとつの党から複数の候補者が出ることはありません。今、その予備選の最中ということで注目されてます。
で、選ばれてそれぞれの党代表の候補者となった2人が、後半戦本チャンの選挙(一般投票)で対決します。
予備選挙、一般投票とも、有権者は直接候補者に投票するのではなく、直接投票する権利を持つ人(予備選では「代議員」、一般投票では「選挙人」)に投票する二段重ねになってます。これがまずややこしい。
しかも一般投票では、獲得した選挙人の数を全米ひっくるめて集計するのではなく、各州ごとにひとりでも多くの選挙人を獲得した側がその州の選挙人をすべて獲得します。仮に、ある州で当選した選挙人がA党4人B党5人なら、勝ったB党9人として集計されA党に入った票は死票となります。この「勝者総取り」方式が日本人には馴染みがなくてプロセスをさらに分かりにくくしてます。さらに、勝った州の数ではなく勝った州の選挙人の数の合計で勝負が決まるので、人口が多くて選挙人が多く設定されてる州で勝つとがぜん有利になる仕組みです。もし投票総数で上回ってても、獲得選挙人が少ないと負け。トランプとヒラリー・クリントンによる前回の大統領選挙でも、得票総数ではヒラリーの方が多かったそうです。もうね、分かりにくい。
ところで、民主党と共和党、日本から見てる分には政策の違いなんて分かりません。実際そんなに違わなくて、ぶっちゃけどっちでもいいのでは。だったらいっそ民主党、共和党1期ごとに交代で大統領やったらどうよ、なんてね。
ちなみに写真は1999年、そのヒラリーの夫、第42代大統領ビル・クリントンのスキャンダルに際して宝島社が全国紙に打った全面広告で、やや下に向かいながらも秀逸なセンスで話題をさらったものです。
何事にもおおらかで大雑把なアメリカにして、こんな面倒な手続きをきっちりと守って大金と時間を費やして大統領選挙やるってことは、やっぱり自由と民主主義の盟主、世界のリーダーの矜持のなせる業か。いや、やっぱり4年にいちどオリンピックイヤーにお祭り騒ぎしたいということなんでしょね、きっと。
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