パンデミックの響き

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 どんよりと雨模様の日曜日です。
 昨晩は高校の同窓会の集いに出かけいまだやや疲れが残っていることもあり、今日は一日完全安息日とします。

 さて、普段あまりパンを食べないわたしですが、ポンデケージョは好きです。モチモチっとした食感のチーズパンで、菓子パンに近い。小さいひと口サイズでいくらでも食べてしまい、気がつけばお腹いっぱいになってます。和食で言えばお寿司みたいなもんです。うちの奥さんとパン屋さんに入ったときなどは必ず探して、あれば買ってしまいます。

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 急にこのポンデケージョ思い出したのは、単に音の響きの連想です。新型コロナウイルスの感染症流行が収束の気配を見せず「これはそろそろパンデミックちゃうの」とテレビやネットで取り沙汰され始めました。中国では死者が1,000人を超えました。何年か前のSARS(重症急性呼吸器症候群)を遥かに上回る流行となってます。

 日本では特に豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号での感染拡大が、事態のシンボリックな出来事として連日報道されてます。

 豪華客船の旅なんて、噂では聞いたことがありますが、実際にそんなことができるのは、たとえばリタイアして時間とお金がたくさんある人びと、ということはつまり、わたしなんかにはおよそ縁がありません。おそらくは日本の多くの人にとっても同様でしょう。そもそも海の上で3千人以上が乗っても沈まず、それどころか世界中をあちこち動き回れる乗り物があるということにあらためて感心します。ググってみると船室はすべてがバス・トイレ付きの豪華ホテル仕様、なんとゴージャスな。今回、そんな世間的に未知の領域が、にわかに脚光を浴びたことになります。

 報道によるとこの船の感染は、横浜から乗船して香港で降りた一人の香港人男性によってもたらされたとのこと。たったひとりの感染者が閉鎖された空間に乗り込んだことによって、とんでもない事態に拡大してしまったわけです。この男性、乗船前からすでに咳の症状が出てたということで、もし旅行を見合わせていたら事態はまったく変わってたわけですが、いまさら言ってみても仕方ありません。また、当初から他に感染者がいなかったという証拠もありません。まさに災難としか言いようがない。乗ってる人たち全員とっとと検査して、感染しててもしてなくても速やかに上陸できるようにしてやってほしいもんです。

 たまたま乗り合わせた乗客にとっては、楽しいはずの船旅が悪夢のような思い出になってしまいました。報道によるとン十万円からン百万円という旅費は主催の旅行社から返してもらえるんやとか。会社のこの損害はいったい誰が補填するのでしょうか。保険屋さんだとしたらいい迷惑です。diamond-princess_02.jpg

 それにしても、生態系の頂点に君臨し地球を支配する人類といえども、唯一の天敵と言われる細菌・ウイルスに対してはかくも脆弱であることをあらためて思います。14世紀に起こったペストの流行では、当時のヨーロッパ全人口の60%が死亡したとか。想像を絶するパンデミックです。近年でもHIVウイルスやエボラウイルスなど未知の刺客の出現により多くの人命が奪われています。コロナは春になれば終息するらしいけど、いつなんどきまた新しい難敵が現れないとも限りません。

 多くの犠牲を無題にしないために、人類は万能と驕らず、自然に対しては謙虚に力強くかつしなやかに向き合っていく必要があるなあと思いながら、わたしはといえば幸い暖冬の今年はインフルにも罹患せず、おやつに小さなポンデを頬張ってる今日この頃です。

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katsuhiko

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

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