1面トップでフェイクニュース

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 実に梅雨らしい曇り空が続いてます。そこそこ涼しいのでまだ凌げますが、梅雨明けに向けて気温が上がってくるともうたまらない。日本古来の湿潤な気候をこの時季ほど恨めしく思うことはないのですが、それもこれも美しき日本の四季の移ろいと考えると不快指数の上昇も我慢できるってもんです。20190710_061500312_iOS.jpg

 さて、久々にというか、またまたというか朝日新聞がしでかしましたので、今日はそのこと書きます。

 ハンセン病患者の家族が隔離政策の賠償を求めた裁判で、一審熊本地裁の判決について、国は控訴しないことを決定しました。ところが朝日新聞は月曜日の朝刊で「国が控訴を決めた」とまったく正反対の記事を書いてしまったのです。言い訳の余地がない、綺麗なジャストミートの誤報です。

 その日の夕刊で、あわてて正しい内容の記事を載せ、あわせて「今朝の記事は嘘でした。ごめんなさい」とお詫びも書いてます。

 以前にも書きましたが、速報性が身上のテレビや新聞に誤報はつきもので、いかに慎重に編成しててもそこは結局人間がやること。100%の仕事なんてはっきり言って無理でどうしても間違いは生じます。大事なのは、やっちゃったその後いかにリカバリーするかということです。20190710_061603351_iOS.jpg

 朝日新聞は、例の従軍慰安婦のフェイクニュースで、間違いを間違いと認めつつもその責任を回避しています。「訂正して謝ったんやから、もういいでしょ」ということで、その後の日韓関係に及ぼした影響や、国際社会で貶められた日本と日本人の名誉回復のために何ら動くことはありませんでした。あまつさえ、記事を書いた元記者がそれを追及する人や団体を名誉棄損だ損害賠償だと逆に訴える暴挙を続けています(ちなみに、当然ながらこんな訴えはすべて棄却されてます)。近年の韓国からわが国に対する数限りない横暴に関しても微妙に韓国の肩を持ち、あたかも日本にもいくばくかの原因と責任があるかの如き論調は「いったいどこの国の新聞なのか」との思いを多くの国民に抱かせ、購読部数の急減につながっているのです。

 さすがに、今回の誤報に際しては、朝日はすぐに謝った上に、次の日の朝刊にはなぜ間違えたのかという「検証」という名の言い訳をタラタラ書いてますので、その点の対応は間違いではないと思います。ただその検証内容読むと今回のとんでもない間違いに至った経緯はお粗末そのもので、取材能力の劣化を感じます。朝日新聞に対する社会的な批判が高まり、有能な記者が入社しなくなってきたことの証左でしょう。

 それよりも、記事のおしまいに、かつてハンセン病訴訟で小泉首相が控訴断念を決めた際に内閣支持率が急上昇したことを引き合いに出し「安倍首相が控訴しないことを決めたのは参議院選挙での影響を見越したものだ」ということをシレっと書いて、反安倍の片りんをのぞかせています。コケたついでにただでは起きずにその勢いで敵の向う脛を攻撃してくるあたり、上っ面では謝りながら心の中で舌を出してる様子がよく分かります。そういう意味ではブレてないわけで大したもんやとは思いますが、反省のない集団に未来はありません。「サンゴの朝日」健在です。

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katsuhiko

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