五輪ボランティア

| コメント(0) | トラックバック(0)

 昨日、昼間は年末恒例の第九コンサート、夜は話題の映画「ボヘミアン・ラプソディー」と密度の濃い一日を過ごし、合唱の余韻とクィーンの感動で興奮して疲れているのになかなか寝付けませんでした。当然今朝は、クィーンのアルバム聴きながらのブログ更新です。20181216_005603620_iOS.jpg

 まさに、私たちおっさん世代の青春時代に世界のポップシーンに君臨したスーパースターです。この映画、見方によれば単にフレディー・マーキュリーの伝記映画ということになります。天才の生き様はいつの時代でも、誰であっても、一般ぴーぽーにはインパクト絶大なのです。しかし、日本でこれほどの爆発的ヒットとなったのは、やはりクィーンの音楽が日本人の心に浸透しているからでしょう。誰であっても、それぞれ生きてきた時代に連れて聴いてきた音楽はそのまま人生の記録となっているのです。去年ポール・マッカートニーの東京ドームのライブでも同じことを感じました。人類にとって音楽は限りない感動と安らぎを与えてくれる、無くてはならない財産やということです。

 さて、巷では東京オリンピックに向けてボランティアの募集についていろいろ言われています。猛暑の中一日8時間労働で10日以上という厳しい条件、しかももちろんただ働きです。当初交通費も自己負担とされてたけど、それではあんまりということで1日1,000円のプリペイドカードをくれると。仕事の内容も条件も厳しい上に応募の手続きも手間がかかりすぎるんで希望者集まらんのとちゃうかと思われてたところ、なんと目標8万人を早々に達成したとか。みなさん、やっぱり世紀の大イベントに参加したいんでしょね。

 8万人が10日間のただ働き。ボランティアといっても無償である必要ないわけで、仮に1日1万円支給しても総額80億円です。五輪実施費用総額が3兆円とされてる中の0.3%ですわ。もっと他の削るとこ削ってせめてそれくらいは出してやってもいいのでは。さらに、応募者8万人のうち半分近くが外国人やといいます。日本語話せなくてもOKなんで外国からの応募が多いらしい。大丈夫でしょうか。

 そして、このボランティアに関連して文部科学省とスポーツ庁が7月が日本中の大学に出した通知が取りざたされてます。

 大学生がオリ・パラのボランティア確保のために、できれば大会期間中(7月24日~9月6日)には授業や試験やらないよう求めたのです。これに対して労組など極左系の団体が噛みついた。「文科省は日ごろはちゃんと授業やれと言っときながら、なぜオリンピックのボランティアだけ特別扱いするのか」というわけです。これらの団体は反政府ならなんでもいいわけで、当然オリンピックも反対、返上を主張している団体なんですが、こいつらの言い分にも一理あります。volunteer.jpg

 通知を受けて、国立大学は当然そのお達しのとおりに扱うんでしょうけど、関西の私大の勇、関西学院と関西大学で対応が分かれたことが話題になってます。

 関学は国のお達しどおり、在京の多くの大学に倣って教員に対して「五輪ボランティアに対して便宜を図れ」と周知しました。一方関大は、学長さんが「東京の大学ならまだしも、うちは通常通り授業やる。五輪ボランティアは授業をやめてまでのものではない」と言い切ったのです。

 確かに、はるばる大阪から交通費1,000円だけ貰って東京までただ働きに出かけることを大学が授業免除してまで推奨できるかというと、これはないわと私も思います。大体、大会期間がなぜ一年中でいっちゃん暑い最中になったかというのも、夏休み中の学生ボランティアを当て込んでのことで、実施費用を抑えたい国にとっての、結局はカネの問題なのです。

 募集が順調という一方でネット上では「ブラックボランティア」とか「学徒動員」とかヒドイこと言われてます。去年から不祥事続きで評判ガタ落ちの文科省がまたまたやらかしたことになるのか、世紀の大運動会成功のために、そこは理を曲げて正解なのか。さて。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://corridor0108.main.jp/mt/mt-tb.cgi/504

コメントする

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ