ずいぶんと涼しくなりました。巷のサラリーマンはネクタイ締めた人がそろそろ増えてきました。確かにこんなに涼しくなってクールビズもないもんです。思えば5月から10月まで半年間ノーネクタイで済ますようになったなんて、変われば変わるもんです。
かつて昭和の昔「省エネルック」というのんがありました。なんと半袖のスーツですよ。一部の政治家が率先して着はじめたところ、激しい嘲笑と強烈な蔑視を浴びて一瞬で消え去っていきました。しかし平成になって、ノーネクタイのクールビズは定着しましたよね。それほどに温暖化が進んだということでしょうか。哀れなのはネクタイ屋さんで、まさに死活問題。誰がこんな事態を予想したでしょうか。そのうち誰かが起死回生、何らかの意匠を発案して、首筋が暑くない「クールビズ用ネクタイ」を創って一気に世に広まりトレンドとして定着することに......無いか。
さて、前々回、チョコレートのこと書いた後、久しぶりに食べてみたところ、やっぱり美味しいわ。健康に留意して間食はほとんどしないのに、天高く馬肥ゆる秋に癖になりそうでこれは少し困った。で、チョコ関連で最近ちょっと気づいたこと書きます。
耳に着くテレビCMのフレーズがいろいろある中で「♪チョコレイトは、め・い・じ」は昭和の昔からの定番です。そして、この明治という会社実はお薬も作ってて、一番有名なのはかの「イソジン」うがい薬です。カバくんのキャラが目印で、わが家でもずっと愛用してて、おそらく切らしたことはなかったと思います。一年中、家に帰るとうがい手洗いは欠かしません。
イソジンをお菓子の明治が作ってるということに気がついたのは多分平成に入ってからですが、それ以降ずっとイソジンといえば明治という認識がありました。
ところが最近ふと、いつものイソジンうがい薬に明治と書かれていないことに気がつきました。調べてみると、明治がイソジンブランドを手放したんやとか。そう、イソジンは明治の独自ブランドではなく、商標を持つ外国企業とのライセンス契約やったのです。長年にわたって築きあげてきた確固たるブランドを手放すに至った理由は分かりませんが、なんらかの大人の事情があったのでしょう。カバくんの商標は明治に残り、イソジンのブランドはよそに行ってしまいました。
その結果、明治は「明治うがい薬」としてカバくん描いたのんをいままでどおり売ってます。そして、イソジンブランドのんもお店に並んでます。ただし、カバくんではなくカバくんによく似たなんだかよく分からないキャラクターの絵に変わってます。結果、見た目そっくりの2種類併存ということになりました。消費者にとってはわかりにくい。どっちを買えばええねん。
しかし、考えてみれば表示の変化にこれまで気づかなかってのは、味が変わらんからやし、多分効能にも変わりないんやろし、結局どっちでもいいということになるのでしょうか。
以前に、新ビオフェルミンによく似たパッケージと効能のOTC薬のことについて書きましたが、メーカーにとって消費者の印象に刷り込まれたブランドの重要性を再び感じた次第です。
ちなみに、薬におまけで付いてたカバ君のシール、今でも洗面台のガラス戸に貼ってあります。冷蔵庫にも貼ったところ奥さんに怒られたことを、合わせて思い出しました。
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