Suicaと自衛権

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 梅雨も明けていないというのに北上してきた台風が西日本を直撃しました。おとといの金曜日、暴風警報いつ出るかいつ出るかと気にしいしい仕事しているうちに終業時刻となり、結局普段どおりお仕事を全うして帰宅しました。今回の台風の進路やと大阪では南東から風が吹くことになるので、山に遮られて雨雲が入ってきません。さすがに風は強いものの、見上げると青空さえのぞいているようなあんばいで、たいして影響もなくいちにちが過ぎていきました。夕方以降さすがに降り出した雨が強くなり、最接近した夜半以降は風も強くなって暴風警報が出た模様。しかし昨日の朝になるとケロッと上がってました。IMG_4081.jpg

 昨日は仕事休んでもよかったんやけど、職場の様子も気になるし仕事も溜まってるしで土曜出勤しようと、いつもと同じ時刻に駅に向かったところ、なんと電車が動いていない。台風は昨日行ってしもたやんかと思ってたところがどっこい、線路の被害を確認するとかで運行再開の目途はたっていないと容赦ないアナウンスが繰り返し流れています。

 仕方ないので家まで引き返し、クルマで職場に向かいました。近畿一円のJRが止まり行楽客などに影響が出たようです。同僚が職場から撮影した淀川ワンドの写真が届きました。増水してはいますが、河川敷グラウンドの冠水は免れているようです。2年前の秋に台風が大阪を襲い、淀川の水位が上がって大きな被害が出たことを思い出し、今回はやれやれといったところ。

 さて、巷間あいかわらず安全保障関連法案をめぐる話題が喧しいこの頃ですが、これまでにも書いたように昨年集団的自衛権が閣議決定され、その後の総選挙で自民党が圧勝した時点で関連法案の成立は国民の信任を得てたわけですから、今になって反対派がデモしてもマスコミがヒステリックにキャンペーンを展開したところで、何を今更という話です。この法案が憲法違反なのは明らかなんですが、その話は総選挙のマニフェストでもって判断すべきでした。自民党を勝たせたのはほかならぬ国民なんですから、違憲法案のこともっと聞いてたら自民には投票しなかったといってもあとの祭りです。公明党は平和の党の看板を下ろし、今後も自民党の腰巾着として存える道を選びました。それでもこの政党は宗教団体が支持基盤ですから議席を減らすことはありませんが、今後きっと教団内ですったもんだがあるでしょう。

IMG_4082.jpg ところで、昨日「東京駅開業100周年記念Suica」なるものが届きました。最初は何のことか分からなかったんですが、そういえば数カ月前に限定発売のやり方がまずくて混乱を生じたため、JR東日本が「追加で希望者には全員販売します。通販もOKよ」とかいう騒ぎがありました。一気にプレミア感が落ちて発売当初に苦労して入手したテツたちは憤懣やり方ないところ。世の風潮に乗ることが大好き、ミーハーの私はそんな貴重なもんならと当然申し込んでたわけですが、すっかり忘れてた。その時点ではノリノリやったのにひと月もするとそんなことがあったことさえ忘れてしまう。私の場合特にそんな傾向が特に強いでのすが、日本人誰しもあることではないでしょうか。台風来るまで前回の台風被害のこと忘れてるように。

 つまり、安保法案の騒動にしても、この国の戦後の安全保障の考え方を大きく変えた歴史的できごとではあるけれども、大騒ぎしている国民の多くはしばらくすると多分忘れてしまいます。消費税増税が決まったときには騒いだもののいまや8%が当たり前になり、来年秋には10%になることもすんなり受け入れてます。起こったまさにその時点では大騒ぎするけどすぐにケロッと忘れてしまうのです。国会で座り込んでる反対派の市民たちもいずれ仕事に戻っていきます。四六時中自衛権のこと考えてるわけにはいかずそのうち忘れてしまってついにはそれが当たり前として受け入れられ、いずれ「そいやあんときは大騒ぎしたな」なんて思い出すことでしょう。

 人は忘れることで生きていけてるのです。

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katsuhiko

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

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雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

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