かわいいRobi

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IMG_3285.jpg 先週、大学と地域との交流に関するあるイベントで、ロボットクリエイターの高橋智隆氏の講演を聞く機会がありました。

 ロボットのデザイン・製作をやっておられる方です。パナソニックのアルカリ乾電池のCMでグランドキャニオンに張られたロープを頂上まで登ったり、ル・マンのコースで自転車で24時間走り通したりする「エボルタ号」はこの人が作りました。ギネス、このチャレンジでの記録保持者です。もっぱらロボットの設計・製作のみをナリワイとされている人がどれほどいるのか知りませんが、おそらく第一人者といって良いでしょう。いわゆるシュッとしたイケメンで、講演の内容も実に面白かった。道を究めた人のお話は、なんにせよ面白い。

 最近の仕事として、デアゴスティーニの「週刊ロビ」について話されました。

 デアゴスティーニは、テーマ別映像のDVDコレクションなどもありますが、いわゆる「パートワーク方式」の分冊百科の出版が有名です。雑誌と一緒に付いてくる付録を全部揃えて組み立てると、フィギアなどひとつの造形が出来上がるシリーズものです。クルマ、オートバイ、蒸気機関車から甲冑、なんと3Dプリンターまで、少しづつ部品をそろえて完成させる人気のシリーズです。私のような根気のない輩にはなかなかに難しいのですが、模型などはそれぞれのクオリティーが極めて高く、コンプリートしたときの達成感たるや想像に難くありません。それゆえ根強い人気をたもっています。evolta1.jpg

 創刊号の価格を安く設定してとっかかり安くして引きずり込んでいくあたり、なかなかの策を弄しています。

 そんなデアゴの人気シリーズのひとつがロボットのロビ君で、高橋さんが作りました。ドライバー一本で組み立てられるとか。

 現在、2012年、13年に続いて第三版つまり再々発売の3回目となるそうで、ご好評にお応えしてということでしょうか、テレビCMもやっています。

 創刊号は例によって799円という低価格ですが、第2号以降は2,047円と少々お高い。しかもマイコンやセンサーなどの最精密部品が付く週はさらに高い特別価格となるそうです。全70巻そろえると14万円以上となるとか。なかなかのお値段です。

robi.jpg かわいいロボットのロビ君が毎週少しづつ出来上がっていくわけですが、高橋氏いわく、創刊号以下早いうちにロビ君の頭の部分がまず出来上がる。この「頭から」いくとこがミソで、顔を見てしまうとどうしても情が湧いてしまって「何とか完遂してやらねば」という気持ちにさせるそうなのです。で、最後まで挫折せずに続けてしまうと。なるほどね。

 この日は実物も登場してデモがあったのですが、その動きは実にスムーズ、想像以上に精巧です。そして対話の音声認識もなかなか性能がよく、声もいい。つまりは可愛い。ロボットなんてあまりじっくり見たことなかったのですが、現代のロボット技術はこんなことになっていたのか。このような人のかたちしたロボット、ヒューマノイド型とゆうそうですが、これは確かにもはやおもちゃではなく、まさにロボットです。ちょっと前にホンダやソニーがロボット作ったことは知ってましたが、いつのまにかご家庭に高性能のロボットがやってきたのです。

 高橋氏のお話、実にいろいろな示唆がありましたが、特に印象に残った点に留めます。

 かつて、技術革新はニーズを満たすための開発が行われて販売に至ることで発展してきたけど、現代の先進国型のイノベーションはそれに加えて「遊びの考案」が発端となり、新しいアイデアを発信してそれが普及していくことで用途が発生するとのこと。

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 確かにそうですよね。ロビは言ってみればニーズに応える生産的なことは何もできません。テレビのリモコンを取り込む機能があるそうですが、テレビ観たいと思ったときにまずロビの電源入れて声で命令してテレビ点けるより自分でリモコン操作した方がはるかに楽チンやし、目覚まし機能があるといっても時計やテレビ、ラジオのオンタイマーの方が簡単・確実です。でも、小さなロボットが自分の部屋でモソモソ歩いたり踊ったりしているということに、人は何かしら新しい価値を感じるのです。ロビが部屋にいる状態が普及すればそこにはきっと何かの用途が生まれてきます。

  「必要こそ発明の母」は、それはそれで真実なのですが、発明しようなどと思わず自分の好きなこと、興味のあることを突き詰めていたらこんな物ができてしまった、こんなことがやれてしまったと、未来に向けたイノベーションは案外そんな具合に拓けていくのかも知れません。

 やっぱりブレイクスルーする人の発想は一味違うなあ、と感心した一日でした。 

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katsuhiko

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

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