さらに、朝日新聞よ

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 先日のエントリーで朝日新聞が「窮地に陥っている」と記しましたが、もはや窮地どころではなくコーナーに追い詰められてサンドバック状態で連打を浴びてます。

 おそらく想像以上の反響に驚いたのでしょう。朝日は28日、再度「慰安婦問題 核心は変わらず」とする記事を掲載したところ、これがまた火に油を注ぐ結果となりました。保守系メディアや週刊誌はここぞとばかりに攻勢をかけ、さらに勢いを増しつつあります。朝日を擁護する論調は現在のところ見当たりません。IMG_2742.jpg

 そのうち反撃があるやろと思ってたら、なんと今度は池上彰さんのコラム掲載拒否とその後の撤回と謝罪という騒動が起こりました。ブレまくってます。朝日は腐っても大新聞、自他ともに認めるわが国のクオリティペーパーやないですか。何らかの反論を期待してたのに、なんというお粗末さ。

 いったい何を考えているのかと思っていたところが、週刊文春の記事によると、朝日の社長は社内報で「関係者から応援をいただいている」とか「理不尽な反朝日キャンペーンには屈しない」なんて書いてるらしい。

 気は確かかと言いたい。「関係者」って誰よって話です。全国を席巻している批判、抗議を「理不尽」いうからには、国民が何に対して怒っているのかを認識していないか、わかってて開き直っているのかいずれかですけど、多分後者ですよね。

 先日も書いたように、国民が憤っているのは、朝日が間違いを認めながら謝らないからです。反省がないからです。一部朝日の記者さんたちが、わが社の対応はおかしいと実名でツィートしていますが、それこそが正常な精神のありようです。

 謝りたくない気持ちもわかるんです。すなわち、うかつに謝ると、慰安婦の強制連行に加担したと指弾された軍属とその遺族から名誉棄損の訴訟を提起されかねない。それはとてつもなく大規模なものになる可能性があります。莫大な損害賠償の金額もさることながら、大新聞がそんなスキャンダル抱えたらもうまともな商売はやっていけません。それこそ会社存続の危機となるでしょう。したがって、今はなんとか身を屈めて頭上の嵐が去るのを待つ戦法なのです。だけど、それでいいんですか。

 慰安婦の誤報は謝らないのに、池上さんの件は週刊誌にボロクソ書かれても反論せず、すぐに謝罪記事を掲載しました。また、朝日の対応を批判する読者の投書を複数掲載しました。慰安婦誤報に比べて対応の違いが目立ちます。こっちの方は謝っても別に大した損害がない、すぐに謝った方が得策と踏んだからでしょう。しかし、地に落ちた信頼の回復は容易ではないですよ。

 今でも「サンゴの朝日」なんて揶揄されてるように、朝日新聞は過去に何度かとんでもない誤報の不祥事をしでかしてます。その都度、誤報に至った状況をしっかりと検証し信頼回復に努めてきました。その結果、わが国の近代史において正統派政治批判勢力、良識的オピニオンリーダーとしての地位が揺らぐことはなく、リベラル知識層を中心に確固たる支持を得て今日にいたっています。

 先日も書いたように、私も朝日の一貫した護憲、リベラルを旨とする姿勢を支持するひとりで、過去「声」欄には6回投書して5回掲載してもらってるんです。わが国には朝日新聞が必要やと思ってます。それだけに、今の状況は慙愧に堪えない、どうかしっかりと対応してほしい。

 今回の誤報騒動は規模が大きく、与えた影響は過去の不祥事とはケタ違いです。本当に廃刊の危機ですよ。ブレてる場合ではありません。

img025.jpg

 ↑ 今週の朝日の広告です。週刊新潮の「売国」「誤報」の文字を伏字にして掲載してます。
   修正するくらいなら 載せんときゃええのに。
   一方、週刊文春の方の「捏造」という文字はそのまま載せてます。このあたりの基準もよくわかりません。
   ブレてます。

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