台風18号が列島を縦断したことにより、各地で大きな被害が生じました。
またも自然災害により尊い人命が失われたたのです。なんとも残念なことです。クルマを駆ってUSJに向かう途中の母子が遭難し、クルマごとダム湖に沈んだとか。楽しいはずの1日が最悪の事態に暗転というこんなニュースを聞くと、なんとも悔しさと悲しさがつのってきます。
わが学園が日頃使っている淀川河川敷の広大なグラウンドも、今回は甚大な被害に見舞われました。サッカーゴール、ラグビーのゴールポストやバッティングゲージなどの体育施設はあえなく流失するか破壊され、グラウンドの表土も大きくえぐられた上に、流れてきたゴミが堆積しています。復旧には莫大な費用と時間がかかりますが、学生、生徒が一刻も早く安心して使えるように、最優先で取り組まなければなりません。
わが国は災害が多い。中でも地震と台風は自然災害の東西横綱でしょう。古来、記録に残るだけで幾多の巨大地震に襲われてきました。近代になってからでも関東大震災、阪神・淡路ときて2年前の東日本です。そして東海、東南海、南海と意識して踏ん張ってたところがなかなか起こらないもんやから、こいつはどうもいっぺんにきそうやってことで最近は南海トラフ巨大地震とか呼ぶようになりました。過去からの周期考えるともう、いつ起こっても不思議やないとか。それ以外にも阪神大震災の野島断層みたいな活断層があっちこっちにあって、およそ予告もなしに大暴れする。まったく困ったもんです。
しかし、古来われわれ日本人はこんなやっかいな災害も自然の一部として受容してきました。八百万の神を崇める日本人のこころの為せるわざです。
最近妙に納得できる、こんなジョークがあります。
神が天地を創造された時のこと。
神 「日本という国を創ろう。この地に世界一素晴らしい自然と
世界一素晴らしい文化と、世界一勤勉な人間を与えよう。」
大天使「父よ。それでは日本だけが恵まれすぎています。」
神 「我が子よ、案ずるな。隣に韓国をつくっておいた。」
わが国の文化や自然が世界中で一番か、二番か、何番かなんて誰にも決められないし、また、そんなことはどうでもいいことなんですが、世界に誇るべき素晴らしいものであることは間違いありません。そしてわれわれ日本人は悠久の歴史の中で先人が連綿と築いてきた精神性、アイデンティティーに高い誇りを持って世界に対峙していることもまた確かであろうと思います。その精神を育んできた大きな要因は間違いなく日本の気候、風土など、すなわち自然です。
神様が日本を創った場所は、この上なく豊かで美しい自然と引き替えに、毎年必ずいくつかの台風がやって来る導線上にあり、また、地球の「何とかプレート」がいくつも激しく衝突してる真上にあって繰り返し巨大地震が起こるという、どうもあまり条件がよいとはいえないところです。
上記の「隣に韓国」のところにこれらの条件を入れ替えればおさまりがよろしい。もはやジョークではなくなりますが。
しかぁし、われわれ日本人はその悪条件を頑張って克服してきました。異様に勤勉でストイックで情にあふれた国民性によって、励まし合い助け合い、こつこつと努力を積み重ね今日の繁栄を築いてきたのです。地震が来るのなら地震でも倒れない建物を造ればよろしい。台風が来るのなら水害に負けない街づくりをすればよろしい。そのための叡智はわれわれのDNAにきっちり刻まれています。淀川の増水で冠水したぐらい、へいちゃらですわ。
しかし… それにしても神様、派手にやってくれたもんです。とほほ…(^^;)
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