新しい万年筆を1本買いました。
ナミキ「ファルコン」という、その筋では大変な人気商品をネットのショップでリーズナブル価額で落手できたのです。これを期に「万年筆」について何回かに分けて綴ってみます。
そもそも事務の仕事をしているくせに、商売道具のステーショナリーはあまりこだわらない方なのです。
鉛筆、ボールペン、便せん、付箋紙、仕事では職場にあるものでほとんど賄ってます。
近年、仕事上の書き物はほとんどすべてパソコンのテキストエディタやワープロソフトで行うので、そもそも字を書くことが激減しました。昔はみんな手で書いたもんです。学生時代は言うにおよばず社会人なりたての頃も、書類作成は社用箋にシャープペンシルや汎用普及品のボールペン(1本50円くらいの)で、という時代が続きました。ところがいつの頃からかOA化が一気に進み、文書作成もワープロ専用機を経てパソコンに移行し、今や手で書いた書類なんかめったに見かけなくなりました。ときおり何かに手書きする際も自前の「シャーボ」でほぼ事足ります。
しかし、稀に手紙を書いたり会議やセミナーでノートを取る際には万年筆を使うことがあります。筆圧少なく書けるので疲れないからです。従ってこだわりがあるとすれば万年筆に限って、すこしだけあるのです。
生涯初めて万年筆を手にしたのは70年代、ご多分に漏れず中学校の入学祝いで誰かにいただいたものやったと記憶してます。
パイロットの「エリート」という商品、普及品で当時おそらく1,000円~2,000円やったと思います。私の名前が刻まれてますが、針で引っ掻いたような高級感のない仕事です。ひょっとすると小学校が卒業生全員に記念品として配布したとか、そんな経緯やったかも知れません。いわば安物ですが記念すべき万年筆第1号なので今でもとってあるのです。何十年ぶりかで引っ張り出してきたのですが、当然手入れしないと使えない状態です。してもムリかも知れない。汚れてますが箱も残ってて、よくみると「K18ペン付」と書いてある。案外高級品やったかも。
この万年筆、現今の多くのモデルと比べると非常に短い。キャップが長くて、全長の2/3を占めます。書くときにはペンのお尻にキャップを挿さないと短くて書きにくくなります。
当時、中学生。万年筆を使うことなどあまりありませんでした。従ってとても綺麗な状態で残ってます。いちど丁寧に手入れして、また使ってみようかななんて思ってます。
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