最近テレビで、銀行の「休眠口座」が話題になりました。わたしにもひとつあります。
やく30年前、学生時代に東京で使っていた銀行口座におとしまえをつけることにしました。ひょっとすると、大金をプールしたままうっかり忘れている、なんてことがあるかも知れません。
前にも書きましたが普通のサラリーマンが銀行の窓口に出向くのはかなり困難な所業なんですが、お盆も銀行は開いてます。
何十年目かの夏休み、急に思い立ったのです。
「富士銀行」という、かつての都銀、今の「みずほ銀行」です。下宿先の最寄駅の真ん前にあっていちばん便利やったので何気なく開設しました。銀行口座なんて、めんどうな手続きや確認などなく簡単に好きなだけ作れた時代でした。
みずほ梅田支店の窓口で対応していただいたのは、雰囲気松任谷由実に似た行員さん。
ユーミン「当時のお届け印鑑やキャッシュカードは?」
わたし 「んなもん、とうに無くしました」
ユーミン「(--#)… 確認のため、前の口座の届け出住所を言ってください」
わたし 「忘れた。なんせ30年も前なんで…」
ユーミン「…府中市でしたよね」(←ヒントをくれた^^)
わたし 「そうそう、府中市宮西町…」
ユーミン「何丁目?」
わたし 「駅前です。八百屋の左の路地を入って、右に曲がったとこです(^^)」
ユーミン「(このボケ…!) いえ…、じゃあ、何号室とか」
わたし 「たしか1階の一番手前」
ユーミン「つまり101号室ですね。はい、確認できました」
お世話かけました(;´∀`)
かくして30年以上冬眠していた口座はめでたく解約され、梅田支店にキティちゃんの通帳で口座があらたに開設されました。
思えば、この富士銀行の口座は両親がせっせと仕送りしてくれてた当時のセフティネットでしたよ。いざ処分してしまうと青春時代とのつながりがひとつ絶たれたような気がして少し淋しくも感じた、ゆく夏の一日でした。
あ、ちなみに口座残高は、1,340円。 ま、そんなもんでしょ
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