歌曲のタイトルです。森進一ではありません。シューベルトの方のお話です。聴きながら書いてます。
昨日、何気にニュースサイトを見ていたら「ディートリヒ・フィッシャー=ディスカウ氏 死去」の報がありました。一世を風靡したドイツのバリトン歌手です。世界的第一人者として時代を築いた人でした。いろんなジャンルの歌曲で素晴らしい業績があったそうですが、私にとってはなんと言ってもシューベルトの3大歌曲集のひとつ「冬の旅」の歌手です。…あと二つ、何やったかな?
この歌曲集「冬の旅」は失恋した男が死を求めて旅立つという、いわばセンチメンタル・ジャーニー、現代にもありそうなテーマなんですが、最後まで救いがなく安直に終わらないところが何とも深いです。
クラシック音楽にさほど興味がなかった高校時代、所属していた音楽部(コーラス部)顧問の恩師から教えられたのがディスカウのことを知った最初でした。初めて聞いた演奏は、よくわからないまでも「何だかすごいな~」と思ったもんです。授業でシューベルトの「菩提樹」を歌った日の帰り、学校最寄りのレコード店(駅前スーパーの中にあった)に寄ったところ、ひとりのクラスメートが同様に「冬の旅」のLP盤を買いに来てたのを覚えています。
今思うと、その音楽部顧問の先生はディスカウ ↑ リスペクトだったようで、曰く「ディスカウは歌手であるにもかかわらずヘビースモーカーだった。煙ぐらいでダメになるようなヤワな咽ではないのだ」 ホンマかいな?と聞いてました。
きっと今日あたりからCDショップには 「追悼・D.フィッシャー=ディースカウ」コーナーができるんでしょうね。
私のCDは1962年の古い録音です。ディスカウは「冬の旅」何度も録音したらしいので、別のんも聴いてみたくなりました。
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