今日は、恒例の「淀川クリーンキャンペーン」にでかけてきました。学生諸君と近隣住民の皆さん。空模様があやしい中でしたが、今年も多くの参加をいただきました。大阪市民は母なる淀川を大切にします。
旭区役所とわが学園の共催で毎年やっている淀川お掃除大作戦です。河川敷、堤防の法面、わんどの周辺で、みんなゴミばさみ(火ばさみ)とゴミ袋携えて一斉に散っていきます。大人数だから見てると壮観ではあります。
「わんど(湾処)」ってのは、川の流れから離れた池みたいなとこです。一応本流とはつながってるけど流れがないので魚にとっては実に住みやすいところ。わが学園は淀川に沿って位置しているので、広がるワンドが一望でき、実にいい眺めです。シャレで「今日もラグーンがキレイやね。」とか言っとりますが、もちろん別物です。
いざゴミ拾い出発!と、皆勢いこんで行くのですが… ゴミ、少なっ!
毎年なんですけど、河川敷、わりとキレイなんです。ふだんから住民や各種団体、堤防管理している国の役所やなんかがマメに掃除しているんでしょね。見渡す限り目立ったゴミなんて見当たらない。
そこに大挙してキャンペーン参加の人たちが押しかけるもんだから、妙な話、ゴミが足りない感があります。あんまりゴミが集まらないので、「始まる前にちゃんと撒いといてもらわんと」 なんて声も。栗拾いやないんですけど
それでも1時間ほど活動して集合してみると、なんと4トントラックほぼ一杯のゴミが集まりました。中には古いチャリンコの残骸や、なんと冷蔵庫まである。あの見渡しのいい河川敷のいったいどこに捨ててあったのか。
意識喚起で、付近に生息する天然記念物「イタセンパラ(ビワタナゴ)」やその他の貴重な淀川の魚たちが水槽で展示されてました。
イタセンパラはほんとに稀少で、かつて琵琶湖から水系一帯に生息していたのですが水質汚染で徐々に減りつつあったところにバスやギルなどの外来種の増加で激減してしてまいました。ふるさとの琵琶湖にはもういません。淀川城北わんどは貴重な、最大の棲息域なんです。
縦に細く、横から見ると丸っこい、かわいいさかなです。
淀川もっとキレイになって、ワンドだけといわず川中に再びイタセンパラの群れが見られるようになることを夢見ます。
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