30年目にしまかぜ

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 お伊勢参りに行ってまいりました。PB015896.jpg
 
 伊勢旅行は2年前の式年遷宮の年以来3年連続となりますが、今回はうちの奥さんとではなく、職場の同期の仲間たちと大勢での一泊ツアーです。
 
 実は今年、就職以来30年目という節目の年にあたり永年勤続の表彰をいただき、あわせて永年勤続特別休暇もいただきということで、お礼参り行こ行こということになったのです。
 
 30年は長い。オギャァと生まれてから大学出るまでが22年で、気が付けばそれよりもはるかに長い年月仕事を続けてきたわけですが、とてもそんな実感がありません。しかしあらためて就職当時の写真を見ると、なるほど風貌はまったく変わり、かわいい青年がすっかりオッサンに成り果てました。いろんなことがありました。楽しいこともしんどかったことも今更ながらに思い出されます。
 
 「いつのまにか」という表現がぴったりと当てはまります。いつも一年の終わりには、取り立てて特技もなく、とりえとてない私が大過なく過ごすことができたのは、多くの方々に助けられたおかげであったなあとしみじみ思うのですが、気がつけば何と30年ですよ。この間に出会ってきた実に多くの方々全員に30年分の感謝をお伝えしたい心境です。
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 しかし実際にはそんなことできないので、神様詣ですることでこの感謝の気持ちを世の神羅万象に示すとともに、自らの人生のひとつの区切りにもとしたいと。そんな大そうなことでもないのですが、まあ言ってみればそういう気持ちでもって今回は、気の置けない仲間たちと日本人の心のよりどころに出かけたというわけなのです。
 
 わたしが愛してやまない桂枝雀さんは生前お伊勢参りのネタをかけるとき、日本人は古来緊張民族であり、とにかく真面目であって遊ぶのが下手であると。旅へのあこがれはあるけど、ただ遊びに行くのは何となく後ろめたさがあって気が引けるから、お伊勢参り、つまりは神様詣でであるという大義名分を掲げることで、誰はばかることなく一世一代の旅にでかけた、という話をマクラに振ってました。時代は流れ西洋ナイズされた日本人は気がねなくレジャーにでかけます。われわれの今回の小旅行も「伊勢神宮勤続30年息災お礼参り温泉海の幸満喫1泊懇親ツアー」という名目なのであります。
 
 さて一行は、近鉄特急「伊勢志摩ライナー」に乗り一路伊勢路へ。終点の賢島でマリンランドなど見物ののち、曇天ではありますが何とか雨に振られずにお宿へと辿り着き、宴会、カラオケ、温泉をたっぷりと満喫するうちにツアー初日の夜は更けていくのでありました。
 
 2日目。いよいよメインのお伊勢参りに向かうというのに朝からあいにくの雨。思えば去年も、一昨年遷宮の年も伊勢旅行は雨でした。私は決して雨男ではないのですが、ことお伊勢さんに関しては何か因縁めいたものを感じます。PB025917.jpg
 
 伊勢神宮では、内宮も外宮もご正宮ではお願いごとはしません。ただただ神様に感謝の思いを捧げるのです。そうすることで自分がいま幸せであることを実感できるのであって、これ以上のご利益はありません。もっとも同じ神域内にある「多賀宮」や「荒祭宮」といった別宮では具体的なお願いごともできるとか。いわゆる初詣でとおんなじやりかたですね。
 
 無事にお参りをすませた一行は、伊勢市から話題の観光特急「しまかぜ」に乗り込み伊勢路を後にしました。職場人生の半ばはとうに過ぎたとはいえ、まだ定年まではだいぶあります。今年をひとつの節目として、頑張るどーーっ!という気持ちを新たにするとともに、同期入社の皆がそろって健康で幸せであるよう願いつつ大阪へ、日々の喧騒の中へと帰っていくのでありました。

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katsuhiko

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

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