空一面、分厚い雲が埋め尽くしており、東の空から薄日が差してかろうじて太陽の位置がわかります。先週の18号に続いて巨大台風19号が再び日本列島にジャストミート。NASAが「Super Typhoon」として公開した写真、すごい迫力です。
自然条件の点ではすごく暮らしやすい大阪に住んでるので、災害の危険が迫ってもどこか遠いことのように思えてしまいますが、以前にも書いたように日本はその美しい国土と引き換えに地震や台風などの自然災害が非常に多い。そして、わが国の先人は幾多の壮絶な災害を経験する中にも叡智をもって立ち向かい、極めて災害に強い国土と国家を築き上げてきました。
もうすぐ起こる南海トラフ巨大地震への備えも、決して十分とはいえないまでもちゃくちゃくと進んでいます。こと台風に関しては、ひとむかし前の「伊勢湾」や「室戸」といった歴史に名を残すような被害は、日本ではもう起こらないでしょう。
しかしそれも、しっかりとした万全の備えを全うした上でのことあって、かの「天災は忘れた頃に起こる」という寺田寅彦の言を引くまでもなく防災意識を忘れないようにしたいものです。
さて、今日はやっかいな隣人についてのお話です。韓国の検察が産経新聞の前ソウル支局長を「名誉棄損」の罪状で起訴しました。
これに対して、日本のみならず世界中のマスコミや関係団体が、報道の自由に対する侵害であって断じて許容できないと抗議の声を上げています。当然のことです。
韓国はいまや「反日」を国是としており、反日であることがすべての条理の基本となっています。反日こそが国民の根本的行動規範であり、その感情は憲法をはじめすべての法令の上位に君臨しています。法律違反の行為であってもそれが反日から発したものであったり、日本への嫌がらせに効果があると認められればすべてお咎めなしとなります。逆に、ふつうは大して問題にもならないことであっても、それが親日的なものであったり行為の主体が日本や日本人であった場合は、徹底的に難癖をつけて指弾します。
今回の件がまさにそうです。そもそも問題の記事は日本の記者が、日本人向けに日本語で発信したものであり、しかもその内容は韓国のメディアである朝鮮日報の報道を紹介したに過ぎません。にも関わらず、記者を出国停止にしてずるずると事情聴取を繰り返した挙句、あまつさえ起訴におよびました。一方、元となった記事を掲載した朝鮮日報にはまったくお咎めなしとは、およそ信じがたい無茶苦茶な話です。
朝日新聞の記事によると、検察は前支局長側の謝罪をもって「手打ち」をさせようとしたところ、前支局長側が謝罪を拒否したため不調に終わってしもた。このため振り上げた手の下ろしどころがなくなり、やむなく起訴せざるをえなくなったとのこと。
産経相手なら多少のムチャをやっても国内の世論も許すやろとの判断もあったようです。いつも鼻につく産経新聞、この機会にちょっと懲らしめてやろう、そしたら少しは大人しくなるやろ、くらいの軽い気持ちやったかも知れません。ところがさすが産経新聞の記者、肝がすわってました。浅はかで愚かな脅しに屈することなく、強烈な反撃にでます。
思惑が外れてしもた検察は、産経に追い風が吹く中でこれからの裁判を進めなければなりません。
被告となった産経前支局長は、ここを先途と検察当局と韓国政府の報道機関への弾圧と日本だけをことさらに目の敵とする司法への政治関与について、裁判所ではなく世界中に向かって徹底的に反論を主張することでしょう。国際世論の趨勢は明らかです。
やっちゃいましたね、韓国。国際社会を敵にまわし自ら国の品格をさらに損ないました。韓国政府は「政治は関係ない、いち個人に関する司法の問題」と強弁してますが、誰がそんな話を信じますかいな。
大統領にヨイショして国内世論に迎合し、反日こそが大義と調子にのった結果、気が付けば韓国は取り返しのつかない状態に追い込まれました。法治国家の常識で考えるとそもそも起訴自体にムリがありました。公判が維持できる見込みもなく有罪はまずムリなのは明らかです。結局は無罪判決を出すしかなく、その結果恥をかくのは大統領と国民です。
が、しかし、どっこいこの国は時に信じられないことを平気でやってくれます。
報道の自由、法の前の平等などは「反日の大義」の前には全くかすんでしまい、その結果、近代的な自由と民主主義を基本理念とする国家グループから排除されることも厭わない。法律なんか関係ない。日本人で、しかも産経やねんから、そのことをもってとにかく有罪!
まさかそんなことにはならないと思いたいのですが、なんせ韓国のこと、予断は禁物です。
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