考えたことの最近のブログ記事

 戦争の名前についての話です。今、日本人が単に「戦争」というとそれはたいてい、世界史における「第二次世界大戦」の一部とされている、日本が原爆を喰らってボロ負けした直近の戦争のことを指します。「戦前」と聞いて戊辰戦争の前を想定する人は、まあいません。京都市民が「こないだの戦争」と言うとそれは応仁の乱のことを指すという話がありますがこれは都市伝説で、花街のお座敷やなんかで知ったかぶりをすると恥をかくことになります。

 わが国は軍国主義に毒された昭和の始めに戦争を起こして、諸外国に多大な迷惑をかけた歴史があります。一部軍国主義者が台頭し天皇を中心とした国家主義社会を築き上げ、ほとんどの国民がその体制を正義と信じ込んだために惨めな敗戦を経験したわけです。その結果、他国に占領され主権をはく奪されるという、日本の悠久の歴史始まって以来の屈辱を味わったのでした。

 この、日本人にとって最も印象が強烈で忘れがたい戦争の名前が実ははっきり決まっていません。明治時代の内戦の西南戦争、国家間の戦争として日清戦争、日露戦争などありますが、すべて固有名詞として確立しててほかの呼び方なんてありません。しかし、昭和の、最後の戦争について「この戦争は〇〇戦争と称する」と決めた法令はないし、慣例としてもいろんな呼び方が共存しています。ていうか、あえて名称をひとつに固定しなくても、日本国民が日ごろ「戦争」といえば最後のあの戦争という共通認識があるので、なんら不便がなかったわけです。jieitaiX.jpg

 戦争中は「今やってる戦争は大東亜戦争と呼ぶ」ことが閣議決定され、すなわち正式な名称が決まってました。しかし、終戦後この名称は「八紘一宇」と同様に軍国主義を彷彿させるという理由でGHQによって禁止されました。じゃあなんと呼ぶか。ここで登場したのが、戦中を通して大政翼賛会に迎合して戦意高揚の提灯記事を書き続けてきた朝日新聞で、「太平洋戦争」という名称を初めて使用したところ、これが徐々に定着していきました。

 最終的に日本が負けた際の戦場が主に太平洋上であったことから、この呼び名には一理あります。しかし、そこに至るまでの満州事変、支那事変、日中戦争なんかは含まれないことになります。盧溝橋事件で始まったあの長くて悲惨な戦争を総括する呼称としては不正確なのです。激戦地やったビルマなんて、太平洋というよりインド洋のが近いやん。その点、大東亜戦争は、いい悪いは別として大日本帝国の戦争目的や、戦闘が行われた地域を正確に示しており、理にかなっています。

大東亜戦争.jpg 他にも「十五年戦争」という言い方も出てきましたが、定着してません。今や概ね大東亜戦争か太平洋戦争かの二つが主流と言えます。

 ところがですよ。

 先週、朝日新聞が「自衛隊が公式X(ツイッター)で大東亜戦争と書いた」という記事を3日間にわたって掲載し、あろうことか、自衛隊がこのいちゃもんに屈して「太平洋戦争」に修正するという事態が発生しました。

 朝日は、自分とこが勝手に言い始めた呼称が人口に膾炙してきたことを奇貨とし、歴史上社会に浸透している大東亜戦争という名詞をことさらに排除するべく画策、攻撃したわけで、これぞ言論の不当な弾圧にほかなりません。

 GHQが大東亜戦争の呼称を禁止した「呼称廃止覚書」は、日本が独立を回復するとともに1952年に公布された「ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件の廃止に関する法律」によって法律上正式に失効しています。つまり、大東亜戦争、太平洋戦争、どちらで呼んでもよいのです。過去、中学校の歴史教科書でも「大東亜戦争」と記載しているものも検定をパスしており、実際に採用している学校もあります。にもかかわらず、今回の朝日の1発目の記事は「...戦後、占領軍の命令で『大東亜戦争』の呼称は禁止された。」で終わっており、その後、独立によりその禁止が解かれたことにはまったく触れていません。都合のいいことだけを切り取って都合の悪いことは書かずに「うそは書いていない」と逃げる巧妙かつ卑怯な手口です。「太平洋戦争と呼ぶべきやのに、自衛隊が大東亜戦争という軍国主義的な名前を不当に使った」という印象に誘導しているのです。20240411_105158987_iOS.jpg

 朝日の報道を受けて早速中国共産党の広報担当者が「中国、アジアの国民感情を傷つけた」などと反応しています。過去、自衛隊の公式アカウントでは何度も大東亜戦争という言葉は使われててなんら問題無かったにもかかわらず、特定アジア反日国家の出先機関である朝日新聞が今回難癖の種を見つけたことで中共が呼応したわけです。くだらないことをことさらに喧伝し対外的に日本の国益を損なう策動は、かつての慰安婦捏造の大騒動と同じ構図です。さらに、自分が好む呼称を強制的に他者に押し付ける姿は、旭日旗をヒステリックに攻撃し、日本海の呼称を排斥する某国の振る舞いに通ずるものがあります。

 純真かつ善良なるわが日本国民は、このような卑劣な策略に屈してはいけないのです。防衛相および自衛隊は、似非リベラルを駆逐するためにも、こんな不当な言いがかりなど無視すべきでした。実に残念です。

脱税議員に天誅を

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 各方面から桜の便りが届き春真っ盛りとなりました。職場近くの城北公園の桜広場も今日が満開となりました。おもえばコロナの期間中、日本中が外出を控えぢっと我慢してきた日々が過ぎ去り、ようやくニッポンにその美しい四季を愛でる日常が戻ってきました。明けない夜はない、我慢を重ねた日本国民のエネルギーが爆発する本格的な春の到来とともに、景気もグッと勢いついてほしいもんです。先週気になった話題から。

20220329_iOS.jpg 国会では、自民党の裏金問題がズルズルと続いています。センセイたちはもっと他に審議すべき重要な課題があるはずなのに、実に生産性のない話です。野党は追及を緩めることなく、国会での証人喚問要求にむけてますます意気さかんです。今の野党は、自民党の上げ足取りを至上の快楽と心得てるので、ここぞとばかりに騒ぎ立てることでドーパミンをドパーっと放出してて、まさに議員冥利に尽きるといったところでしょう。

 守勢一辺倒となった自民党は、主だった裏金議員たちを党除名処分とすることで、幕引きを図ろうとしています。もし実現すれば、野党は「首をいくつ捕った」と勝利の自己満足に浸ります。しかし、違うのです。

 自民党が党の仕事として、除名しようが離党勧告しようがあくまで自民党という身内の話です。国民が求めているのはそんなことではありません。脱税議員はとっとと議員辞職した上で、免れた税金と延滞税と追徴課税、重加算税を納めた上で、脱税容疑で潔くお縄につけということなんです。党の中でどんな処分を受けようが、おとがめなしで放逐されようが、国民はなんの関心もなく知ったことではないのです。

 子供がどこかで盗みを働いたり、誰かを暴行して怪我を負わせたりした際に、親が「うちでよく叱っておきますから」といわれて、誰が納得するかって話です。身内での処分なんてやるなら勝手にやればいいけど、それをもって社会的対外的に処罰を受けて責任を全うしたことには、断じてならないわけです。自民党がやろうとしていることは、これと同んなじなのです。

 マスコミも、誰がどの程度の処分を受けるのかという点に着目した報道が目につきます。違うやろと。まったくなっとらんわ。このままいけば6月に解散、総選挙となりそうですが、さてどうなりますか。

 ところで、ちょっと前にフィッシング詐欺のメールが届いたことを書きましたが、この手の詐欺メール、最近なんだか急に増えたような気がします。20240405_064106000_iOS.jpg

 「平素は三井住友カードをご利用いただき、誠にありがとうございます。」持ってませんけど?って話ですわ。「ご利用確認はこちら」のリンクをタップすると「確認のためカードの番号、氏名をご入力ください」「次に暗唱番号を...」という段取りなんでしょね、きっと。依然として悪人が跋扈しています。この種の犯罪は無くならないでしょうね。先日、職場で「標的型攻撃メール訓練」というのんがありました。システム管理部署がわざと偽メールを配信し、うっかり偽リンク先をクリックする人がいるかどうかを調べるというもので、何人か引っ掛かったそうです。ダメですねえ。ちなみにわたしはメール着信後すぐに担当部署に連絡し「すばらしい対応です」とお褒めのことばをいただきました。その後、訓練結果の集計とアンケートがメールで届いたわけですが、果たしてこのメールは本物なのかと一瞬開封を躊躇してしまいました。いやな世の中になったもんです。

 詐欺メールも増えてますが、なんだか地震も増えたような気がします。先週は台湾の東部で巨大地震が発生し、大きな被害が出たようです。マグニチュード7.7といいますからこれはとてつもなく大きい。日本列島も台湾も同じ不安定なプレートの境目に乗ってるので、発生のメカニズムは同じです。いよいよ南海トラフ近しということでしょうか。自然災害は避けようがなくて、忘れたころにドカンときます。起こることを避けられないなら、起こったときにどうするか、日ごろの備えが大切とつくづく思います。東日本や能登半島など、わが国の非常時にはいつも真っ先に助けてくれる台湾のために、今回は多少なりと募金をしようと思ったところ、募金を装った詐欺サイトも現れてるとか。いやはや、世に盗人の種は尽きまじ...

 ここしばらく「トケマッチ」という言葉をニュースでよく聞きます。腕時計のレンタルサービス屋さんやそうです。それもレンタルCDやレンタカーみたいに、自分とこで持ってる時計を貸し出すのではなく、貸す人と借りる人とのマッチングをするサービスなんやとか。それが事業に行き詰まり倒産したのは仕方ないとして、客から預かった高級時計を勝手に売り飛ばしてトンズラしたというからとんでもない話です。

 預けた人にしてみたら、晴天の霹靂、驚天動地、阿鼻叫喚の出来事です。お気の毒としか言いようがありません。報道によると預けた時計のうち、分かってるだけで866本(計18億4千万円相当)が未返却になってるとか。仮に全部が不正に売却されてたら、犯人は十数億円を持ち逃げしたことになります。しかも早くから周到に準備したのち中東のドバイに出国したというから、計画性も高く極めて悪質な詐欺事件といえます。ICPOが国際指名手配したそうですから、今後は銭形警部に地の果てまで追われることになりました。

 逃亡先のドバイという国、大金を手にした犯罪者が世界各国から逃げ込むことで有名やそうです。ビザの取得が容易で、もともと自国民の10倍以上の外国人が住んでます。金持ちの外国人がお金を落としてくれれば国も潤うという理屈で、入国審査も居住の認可もユルユル、犯罪者も紛れ込みやすいという構図です。

RICHARD MILLE RM056.jpg 今回、犯人が18億円持って逃げたとすれば一日10万円使っても使い切るのに50年かかります。ドバイには高級ホテルや高級レストランが揃ってるし、潜伏しててもお金さえ出せば裕福な生活が送れるというわけです。現地警察も、麻薬や殺人犯など、自国民に被害が出そうな凶悪犯罪者を優先的に検挙するので、知能犯などは捜査対象としての優先順位が下がるという事情もあって、現地で普通に仕事に就く逃亡者もいるらしい。まさに悪者天国です。今、国会で糾弾されてる安倍派の裏金議員たちもこの先検察が動いて立件されることになったら、生き恥さらすよりも、丸儲けした不正蓄財を手にドバイに逃げてリッチな余生を送られることをお勧めします。

 今回の事件、高級時計という、わたしには全く縁がない世界のことが報じられていろいろと驚きました。ひとつ数百万円から数千万円もの値段が付き、中古品の市場も極めて大きい。ググれば億超えの、冗談としか思えないのんもごろごろ出てきます。腕時計ひとつですよ。愛好家が多ければそれなりの市場が形成されてお値段が上がることは理解できます。資本主義の原理です。soppy.jpg

 しかし、貸衣装のように貸時計を借りるというところで、わたしはついていけません。レンタルウォッチをさも自分の所持品のごとく身に着けて、それをひとから見られることを目的としてるわけですよね。それを必要とするシチュエーションがわたしには想定できません。1日借りていくらかかるのか知りませんが、それに見合う効果があるのでしょうか。

 また、そんな時計をいくつも所持している人が今回被害者になったわけですが、愛好家なのに大事な愛蔵品をレンタルして金儲けしようという気になるのかという点も不思議に思います。やはり多くのケースは時計が好きというより単なる投機の対象やったということでしょう。

 ちなみにわたし今愛用している、ちょっと前に書いた中華スマートウォッチ、まだ壊れてませんぜ。時刻は極めて正確やし、メールが来たら教えてくれます。実に便利、立派なもんです。トケマッチに委託してたら誰か借りてくれたやろか。

ワイドショー惨歌

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 普段、テレビのドラマはほぼ全く視ませんが、同様にワイドショーの類もほとんど見ません。しかし、何を視るという目的もなくとりあえずテレビを点けると、不思議なことにたいがい何らかのワイドショーが流れてます。この大はやりは何故かということです。

wideshow.png テレビ局にしてみると、大した予算も時間もかけずに制作できて、簡単にシャクが埋まる便利なコンテンツです。専門家でもなんでもない知ったかぶりのコメンテータをレギュラーで並べて、視聴者が同調しそうな意見をさも専門家ぽくダラダラと喋っていればいいのですから、こんなに簡単で安上がりな番組はありません。だから、朝、昼、晩、まんべんなくワイドショーが流れます。 

 視聴者にしても、特別知りたい論点があって積極的に何らかの情報を得ようとして新聞のテレビ欄を精査し「よし、何時から何チャンネルで突っ込んだ解説が聴けるな」なんて動機でワイドショーを視聴する人はほとんどなくて、ただ何気なくテレビを点けたらたまたま流れてて、視るともなくだらだらと眺めてると。これが世間一般のワイドショーの視かたといえます。

 番組の構図は単純でしかも一貫共通してて、まず何らかの悪事を紹介します。適当な悪人がみつからないときには、大概、政治家をその役にしたてます。そして、「この人、なんとこんな悪事を働いてたことが、われわれの取材で判明しました!」これでつかみはバッチリです。

 そして出演者寄ってたかってそいつに対する悪口雑言を口々に喋ります。なぜか人は他人の悪口を言ったり聞いたりするのが大好きです。コメンテータのダラダラを聞いているうちに視聴者の心中に「なんとそいつはそんなに悪いやつなのか、許せん」という同調が出来上がっていき、「われわれは正義である」という根拠の無い団結の中でカタルシスを得ていくことになります。

 視た後には何も残りません。瞬間的に憤慨した視聴者は2時間もすれば内容をほとんど忘れてしまい、本来行うべき仕事やもっと意味のある娯楽へと意識の焦点を移していくことになります。usagi のコピー.png

 放送局の許認可要件として、常時途切れることなく何らかの音声・映像を垂れ流してなければならないという縛りがあるそうです。かといって放送局にある、教養に富んだ国民にとって有益なコンテンツは限りがあり、小出しにする必要があります。その空隙を埋めるために、局と視聴者の利害が合って成り立っている不思議な産物がワイドショーなのです。

 先日、出勤時刻が普段と違う日の朝に、たまたま点いてたテレビでワイドショーを視るともなくみてたら、住宅地隣接の雑木林でウサギがたくさん群れているのが見つかったというニュースを取り上げてました。記者が現地に取材に赴き、餌になる葉のついた小枝を差し出して「食べました!人を恐れません!」なんてやってます。これで番組ができるのです。この件は結局、多頭飼育で持て余した飼い主が遺棄したんやろということで「ペットは責任を持って飼いましょう」という正義に落ち着くという話でした。アナウンスもキャプションも「30匹」のウサギとなってて、ウサギは「30羽」と数えるという基本的な日本語を知らないスタッフが作った番組が、公共の電波に乗って全国の視聴者に伝わっていることに、少しく可笑しみと情けなさを感じた朝でした。

ガザを憂う

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 3連休最後の日曜日、雨の朝です。

 この3連休はクルマのホイールの傷を自分で直してみたり、部屋の掃除をしてみたりとたまった用事に費やしました。仕上げにパソコン、自作の母艦機のOSをWindows11に換装する作業を続けています。これが思いのほか手ごわかったのですが、その顛末はまたいずれ記すとして今朝のニュース、裏金脱税議員たちの政治倫理審査会、完全非公開でやるんやそうです。んで、審査会のメンバーには裏金脱税やった連中が含まれてるそうです。大笑いです。だからこんなもんやめとけって言ったんです。時間とカネの無駄です。ほんと国会議員ってバカばっかしで、今日も日本は平和です。パレスチナの人々の苦労を考えてみろって思います。

gaza.jpg ガザ地区でイスラエル軍による虐殺が続いています。即時停戦の国連決議にアメリカが拒否権を発動しました。

 地球上で最も解決が難しい紛争と言われて久しいパレスチナ問題。平和的な解決を誰もが願っているはずなのに、こじれにこじれて一向に解決の気配が訪れない。なんとも嘆かわしいことです。

 アラブ対イスラエル、悪いのははっきりイスラエルの側です。国際社会の非難にもかかわらず強硬に自らの主張を叫び、他者に対する配慮が一切ない。確信犯というやつです。

 第二次世界大戦が終わってユダヤ人たちが「約束の地に帰ろう」とはじめたシオニズム運動がそもそもの発端でした。ナチスのホロコーストに象徴されるユダヤ人の苦難の歴史はたしかにかわいそうで筆舌に尽くし難いものがあります。世界中で迫害され差別され続けてきた民族が、いよいよ安住の地を定めて世界中から集まり、悲願の「ユダヤ人の国家」を建国したのです。ところがその国を、何も無い誰もいないところに創ったのなら何の問題も無かった。しかし、ユダヤ人たちが勝手に自分達の国と決めた土地には、アラブ系の多くの人たちがすでに大昔から住んでいたのです。パレスチナ人です。彼らにしてみれば降って沸いた災難です。ユダヤ人曰く「ここはわしらの神さんがわしらに与えることを約束した土地やねん。せやから、お前らはどっか行ってもらわんと困るんやわ...」これがパレスチナ問題の発端であり、問題のすべてなのです。

 こんなバカな話はないわけです。明らかにイスラエルに非があります。しかるに、なぜ今に至るもユダヤ人たちがわがまま横暴を続けていられるのか。parestina.jpg

 理由の一つ目として、ユダヤ人は強かったからです。今もとっても強いからです。イスラエル建国に際して、周辺のアラブ国家はこれに強く反発しました。ユダヤ教徒の勝手な理屈でイスラム教徒たちが迫害されだしたのですから当然です。許せない。戦争になりました。イスラエルと周辺アラブ諸国は建国以来第1次〜第4次と4回も戦火を交え、そのすべてでイスラエルが勝利しました。戦争とは正しいものが勝つのではなく、強いものが勝つのです。イスラエルは強かった。国土も狭く人口も少ない小さな国やけど優秀な人材が多く、また、世界中の秘密結社的ネットワークで莫大な経済力を持っています。その持てる能力と財力をユダヤ国家の理念実現のためにドカスカ投入しました。兵士の士気も高かった。なんせ神さんがついてるんやから負けるわけがない。今や核を保有するまでに発展し、軍事力では周辺のアラブ諸国は手も足も出なくなりました。もはや全面戦争は不可能となったのです。

 理由の二つ目として、世界最強国の米国がベッタリとイスラエルの味方やからです。ユダヤ人は今や米国社会にどっぷりと根を下ろし、政財界に食い込んでて絶大な影響力を築いてます。米国の偉い人たちはユダヤ人の悪口を言うと選挙で絶対に勝てないので、イスラエルの肩を持たざるをえないのです。さらに、日本はじめ西側諸国も米国に遠慮して強く言えない。国連の安保理で即時停戦が諮られても、米国の拒否権でチョンです。かくしてイスラエルは誰はばかることなくやりたい放題できるわけです。

 問題が拗れた背景には、大戦後の英国の二枚舌外交など、大国や国連の関わり方が不味かったことも理由として挙げられます。つまり国際社会にも責任があるのに、どこの国もその責任を負おうとしません。かくて今となってはイスラエルが自ら心を入れ替えない限り問題の解決は不可能となり、そんな望みは全くありません。

 ここはひとつ、あまり利害がないわが日本が調停に乗り出すと国際的プレゼンスを高めるいい機会となるわけですが...それこそ夢のまた夢のお話ですわな。

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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