今日から8月です。8月の始まりに合わせて関西の梅雨が明けました。夏空が広がりセミたちは「わが世の夏」を謳歌しています。密を避ければ、いつもと変わらずに日本の夏を堪能できます。
ところで、テレビ買いましたよ。
リビングのテレビが調子悪くなりはじめたのがもう1年以上前。機能、性能的に問題はないのですが、画面の中央上部にメロンパンを横から見たぐらいの大きさの白いシミが出てきました。
はじめは部屋のシーリングライトが映ってるんかいなと思ってましたが、よく見ると画面そのものが部分的にシミになってる。「なんだこれ?」と思いながらもあまり気にしないでそのまま視てたところどんどん大きくなって40㎝✕30㎝ぐらいに成長しました。これはちょっとどうよってことになって、この際、一念発起して買い替えることにした次第です。
このテレビ、日立の"Wooo"というプラズマテレビで、買ったのはもう10年以上前です。初めて買った非ブラウン管のテレビで、もうとっくに生産終了になってます。地上波はデジタルとアナログ両方のチューナーがついてます。買った当初はテレビ放送が横長16:9へと移行していく途中で、番組やCMによっては画面両横部分が自動的にカットされてたのが、いつのまにかすべての放送が横長対応になりました。時の移ろいをしみじみ感じます。長らくお世話になりました。
買うと決まったらさっそくヨドバシに出かけて、いろいろ悩んで選んだのがジャッジャジャ~ン、写真のPanasonic製4K有機ELテレビです。
かなり以前にも書きましたが、家電は耐久消費財っていうくらいで一度買うと何年にもわたって使い続けるんで、買い替えの際には新製品の技術の進歩に驚かされます。
今回のテレビの場合は、まずその薄さに驚き、次に背中の端子類の少なさ。古いのんはアンテナはもちろん、いったいビデオデッキ何台繋げられるのってくらい映像・音声入力出力端子、LAN端子、光デジタル端子などやたらたくさん付いてたけど、新しいのはHDMI中心なんですごくスッキリしてます。あとはやっぱり有機ELの画面のキレイさ、サイズも少し大きくなって迫力満点。映画大好きの奥さんは大喜び、頭から音符が飛んでます。~♪
さらに思わぬ効能があり、エアコンの効きがよくなりました。プラズマテレビは発熱量が大きくて真夏でもストーブ焚きながら冷房点けてるような状態やったから、これからはきっと月々の電気代も少し減ることでしょう。
思えばこれまでの人生、何代、何台のテレビを視てきたことよ。高度成長以降、日本人の家族団欒の中心にはいつもテレビがあり、老若男女問わずテレビは最大の娯楽と言って過言ではないでしょう。
私の場合も、生家でものごころついた頃にはもう白黒テレビがありました。白黒とはいっても今のテレビで観るモノクローム映画のようなキレイな「白黒」ではなく、青みがかった不鮮明な映像でした。「チャンネルを回す」は死語となりましたが、当時選局はスポッと抜けるダイヤル式で、ガチャガチャやっているうちに芯の部分が摩耗してバカになり、ペンチでつまんで選局してたこともありました。小学校高学年でカラーテレビになり、ひとり暮らしの学生時代は14インチ量販格安のブラウン管テレビ、結婚してからは家ん中の人の数よりテレビの数が多くなりました。
ソフト面の進歩も著しいものがあり、デジタル多チャンネル化が進んで有料国営放送のNHK以外にもCMの無いペイテレビが次々と参入し、視聴できるコンテンツの種類は爆発的に増えました。そのため最近では視聴率20%とれる番組なんてほぼ無いそうですが、娯楽が少なかった昭和の昔はドラマでも60%以上のオバケ番組がゴロゴロあったもんです。人気番組を視てないと翌日学校で友達の話に入っていけない現象が起こり、家庭内でのゴールデンのチャンネル争いはし烈を極めました。これら、テレビに関するあるある、すべてわたし自身にも当てはまります。日本人は、見方によってはテレビとともに進化してきたと言え、わたしもまた例にもれず立派なミーハーへと成長を遂げたのです。
ところが令和の現代、職場の若手には自宅にテレビが無いというコがいます。Youtubeがあるから大して不便でもないとか。そういや彼女、新聞もとってないらしい。娯楽の多角化というよりネットがテレビに取って代わる時代の転換が静かに進行しているのです。危機感を覚えた悪の権化NHKもネット同時配信を開始し、受信料という名の不当利権を防御しつつあります。
この先、テレビは生き残れるのか。少なくとも私は死ぬまで手放すことはありません。人生この先再びテレビを買い替えることがあるのか、ないのか、気にせずに新しい大画面を楽しんでいくことといたしましょう。
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