2020年6月アーカイブ

スパイクも10年

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 蒸し暑い土曜の朝です。
 今日も明日もお出かけの予定があり、土曜日にブログを更新しています。

 先週、久しぶりにゴルフコンペに参加しました。コロナ騒ぎで、思い起こせばほぼ半年近くゴルフには出かけず、練習場にすら行ってませんでした。屋外でのスポーツとはいえ、基本4人のパーティーが半日ずっと一緒に行動するので、密っちゃ密です。もちろん食事も4人でテーブル囲んで。これはやっぱりアカンということで、多くのゴルフ場は休業してたわけです。非常事態宣言が徐々に解除されるにつれて営業が再開され、わたしも本当に久しぶりにお誘いを受けて参加した次第です。

 目には青葉 山ホトトギスと、一年でいっちゃん気候がいい4月5月がまるっとコロナの自粛で潰れてしまい、巣ごもりの日が続いてすっかり運動不足になってました。久々のラウンドはいいストレス解消になりました。

 スコアの話はしないでおくとしてですね、いろんなレジャー、スポーツのうちでゴルフは道具の進歩が著しいと言えます。たとえば野球だと、多少のモデルの変化はあってもグラブやバットの形は戦後何十年も変わってません。しかし、ゴルフの場合、私が下手なりに楽しんできたこの30年間、クラブの変化ひとつとっても著しいものがあります。始めた当時はまだパーシモン(柿の木)のドライバー持ってる人がいたし、アイアンのセットは3~9・P・Sが定番でしたが、今や多くのセットは5番か6番から。その代わり、ユーティリティという、割と簡単に使いこなせてロングアイアンと同じ効果が得られる魔法のようなツールが充実してきました。

 わたしはというと、かつて何回か記してるように物持ちがいいもんやから、ウッドもアイアンも最初に職場の上司からいただいたものをそのまま使っています。去年買った3I相当のユーティリティが久しぶりに自分で買った道具です。パターも30年前の、今や絶滅危惧種のT字型で、こんなの今では誰も使ってません。おそらく技術的に上達したいという意識が低いのです。良い道具がほしいというこだわりはないくせに、一度手に入れたものへの執着は強いのです。

 そんな私ですが、今回のコンペを終えて、ゴルフシューズのスパイクを交換しようと思い立ちました。20200624_22215034.jpg

 かつてはゴルフシューズといえば靴底に針が生えた「メタルスパイク」でしたが、芝を痛めるんで現在ではほとんどのゴルフ場で禁止され、樹脂製のスパイク、またはスパイクレスの靴がほとんです。スパイクの形状も30年で様変わりしたのです。

 わたしの靴、もう10年近く前に買っていらい使い続けてて、汚れは目立つもののどこも傷んでおらずしかも足にベストフィットのすぐれもので、この先もずっと使っていくつもりです。しかし、今回、久しぶりのラウンドで、どうも「滑る」のが気になりました。原因は明らかで、スパイクを一度も替えてないからです。潰れてしまってもはやスパイクの役目を果たしていません。足の裏ツルンツルンで、これではスニーカーの方がいくらかマシという惨状です。ころんで怪我はしたくない。スコアにはこだわらないけど、命にはこだわりたい。

 ネットやあちこちのゴルフショップ、スポーツ用品店に問い合わせても規格が無くて、結局淀屋橋のミズノの直営店まで持ってって交換してもらいました。違いは明らかですわ。これでまた今後数年はもちそうです。

 コロナ禍でつらいことといえばもちろん感染の恐怖ですが、その防止のための、日常の生活様式を変えざるをえないのも実につらいものがあります。一番大きいのは、子供たちが学校に行けなかったことでしょう。おりしも春四月、新学期の時期に学生・生徒・児童は新しい学校生活の出鼻を挫かれました。まことに気の毒です。ここにきてようやく学校が再開されはじめましたが、登校する生徒を減らしたりの対応が続いてて、完全復活までにはまだかなりの時間がかかりそうです。

 さらに、人が集まれないこと。人間は、その名のとおり人とのコミュニケーションを行ってこそ人間と呼べるのに、また、人の字が示す通り誰かとお互いに寄り添ってこそ立ってられるのに、会っちゃだめ、話しちゃだめは本当につらい。しかし、飲み会できなくて退屈、ライブが中止になってつまらないなんてのはガマンできるけど、飲食店や公演関係者のようにそれを生業としている人たちにとっては生活が成り立たなくなり、感染と同様に生命の危機ともいえます。

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 大相撲、プロ野球、Jリーグ、春と夏の甲子園...、毎年恒例の国民的イベントが次々中止されており、再開されても無観客ということで、経済的損失は空前絶後のものとなってます。プロ選手たちは大幅な年俸ダウンとなるでしょう。

 3月に予定されてた大相撲大阪場所のマス席を買ってたことは、以前に書きました。チケットぴあのサイトには「通常は払い戻し受付期間終了後1・2週間のところ、今回は数カ月かかります」との案内が出てます。確かに、例えば大阪場所の前売り1日ざっと7,000席が15日分で105,000席。これを一気に払い戻すとなると、1日1,000件処理しても3カ月かかる計算になります。チケぴが扱ってるチケット全体の中でお相撲なんてごく一部です。ほかにも空前の量のライブやイベントの入場券の払い戻しが殺到しており、その作業は想像を絶する激務でしょう。しかも儲けにならない辛い仕事です。わたしも中止になったお相撲と甲子園の阪神戦とお芝居と、まぼろしとなった公演のチケット合わせて5件を郵便で送りましたが、いまだに音沙汰がありません。気長に待つしかありません。

 本当だと今頃は、オリンピック開幕まであとひと月とちょっとということで超絶盛り上がっていたはずです。1年延ばしてもやれるやろかとも言われだしました。そういえば、私がことごとく買いそこなったオリンピックのチケットはどうなるのでしょうか。チケット持ってる人はそのまま入場できるのでしょうか、それともすべて払い戻して、もう一度仕切り直しで発売されるのでしょうか。会場や日程の都合でなかなかすべてそのままっていうわけにもいかんでしょうし、どっちにしても混乱は避けられませんね。

 抽選当たって買えた人には気の毒やけど、どうせならもう一度チャンス貰えるとうれしいなっと。

 いよいよ梅雨に突入で蒸し暑い日が続いてます。アイホンの湿度計はなんと「90%!」これはあかん。不快極まりない。外出時はマスクするもんやからさらに不快。湿度でコロナウイルスは死んでくれんのやろかと思います。

 さて、そんな不快な日々にあって、昨日の朝日新聞朝刊一面「統治行為」に関する記事に目がとまりました。

 統治行為の詳細と考察は過去に何回か書いてますので端折ります。砂川事件の再審請求があったときと、いわゆる集団的自衛権をめぐる政局に際して安倍内閣が理論の根拠として唱えたときでした。この再審請求はまだ活動が続いているみたいですが、そもそもときの司法が政権に忖度して出したこのトンデモ判決について、最高裁が自分のクビを絞めるような再審を認めるとは思えません。とはいうものの、成り行きを興味深く見守ってるところです。20200613_002443145_iOS.jpg

 昨日の記事はその再審云々についてではなく、当の砂川事件の上告審判決に際して、最高裁判事を補佐する調査官が残したメモが見つかったというもので、メモの内容によると、裁判官の多数意見として確定した判決が実際には必ずしも多数とはいえず、さまざまな意見を無理くり「統治行為につき司法判断せず、が多数意見」の方向にまとめて判決を出したいきさつをうかがわせるものだ、というのが朝日の分析です。別に今書く速報性がある記事ではないので、朝日が砂川判決を根に持って追っかけてるなということが分かります。

 メモによると、当時の最高裁長官の田中耕太郎は、米軍の駐留は統治行為ですらなく、もっと積極的に「合憲」を主張していたらしいといいます。政府の御用判事で提灯判決しか出さず、そのおかげで大出世したものの現代ではけちょんけちょんに批判されてる輩にして、さもありなんと思わせます。

 朝日は砂川事件の判決に否定的な考えを維持しており、その点はわたしも同じです。その後のわが国の防衛政策と平和憲法との折り合いを根拠のあるものとするために、統治行為論を正当化する必要性を当時の政府、司法ともに痛切に感じており、砂川判決をその嚆矢濫觴とするべく、内閣と最高裁が一丸となってやってのけた愚行であったことを、今回の記事は改めて感じさせます。

 わたしは、韓国の司法について、政権に忖度して三権分立の原則をないがしろにしており、これやからこの国は...ということを以前書きました。しかし、何のことはない、かつてわが日本でもおんなじようなことをやっていたのです。 

 駐留米軍や自衛隊は、まともな感性をもった正常人が素直に考えたら、疑う余地なく「違憲」です。田中長官やその後の政府のように合憲と主張するには、なんらかの屁理屈をこね回して詭弁を弄する必要があり、日本はずっとそれをやってきたのです。こんなことはやめるべきです。きちんと憲法を改正して自衛隊と集団的自衛権を明記するか、それともあくまで改憲しないなら自衛隊など即座に廃止すべきか、いずれかをはっきり選択すべきです。日本は、法治国家なのです。

北朝鮮許すまじ

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 拉致被害者家族会初代代表の横田滋さんの訃報が伝わりました。

 めぐみさんの帰国を待ち続け、奥様の早紀江さんとともに、救出活動に半生を捧げ、その思い叶わず旅立たれました。ご冥福をお祈りいたします。

 ごく普通の当たり前の幸せな家族に突如降りかかった悲劇。北鮮政府の凶悪な犯行、人道に対する挑戦に改めて強い怒りがこみ上げます。絶対に許せません。日本国民の一致した思いであり、その象徴的な存在となってきたのが、わずか13歳にして蛮行の毒牙にかかり連れ去られた横田めぐみさんとご両親夫妻の存在でした。

 めぐみさん事件に関して思うことは、もう16年も前になりますが、ご夫妻がモンゴルで孫のキム・ウンギョンさん(当時26歳)と面会した一件です。いっときはこれで事態が進展するのではないかと、皆思ったものです。だって、北朝鮮人として成長したとはいえ、実の孫、血を分けた家族です。ご夫妻に対して真実を話してくれるのではと期待が高まりました。孫に会いたいという一途な思いの結実として実現した面会であり、お二人にとって開口一番聞きたかったのはめぐみさんの安否であったはずです。

MEGUMI.jpg しかし、北鮮政府の洗脳は酷かった。面会はあくまで家族のプライベートな面会を人道上許可したにすぎず、ウンギョンさん本人からめぐみさんの消息を聴いたり、他の拉致被害者の情報を得ることはできなかったか、実際には聞けていてもその内容が公表されることはありませんでした。今思えば、北はウンギョンさんに対して真実が伝わらない何らかの方策を講じており、その自信があったから面会に応じたのでしょう。 

 ウンギョンさんは本当にめぐみさんの娘なのかという根本的な疑問があります。日朝両政府がもっと真摯に事態を確認しようとすれば、例えば彼女のDNDを調べるなど方法はあったのに、やってません。少なくともやったとは公表されていません。日本政府に事態を進展させる強固な意思があったならば、この時点での外交戦は正念場やったと思います。結局、北の想定内のところに落ち着き、それきりとなりました。

 小泉純一郎元総理は2回訪朝し、その結果拉致問題に一定の進展がありました。実際に仕事をしたのは外務省の官僚で、たまたまその時の首相が小泉さんやっただけなんですが、確かに拉致被害者の一部が帰国できた。しかしその後の詰めがいかにも甘かった。ここで畳みかけていれば、めぐみさんの奪還はできた。万一北政府の言うとおりすでに亡くなっているとしても、その確実な証拠を得ることも可能だったのではないか。そうすればその後の横田ご夫妻の人生にとっても、北のテロリズムの対する日本や国際社会の対応にも違った展開があったのではないかと悔やまれます。

 何の進展もないまま北の王朝は世襲され、前2代にも増して訳の分からないボンクラが独裁者の椅子に座ったことで、問題解決は遠のいてしまいました。安倍首相も常々「最優先の課題」なんて言ってるくせに、モリ・カケ・桜など自身に関わる問題の対応に忙しくて優先順位は低いまま。そして起こったコロナ禍です。いまや全国民にとっても、ややもすれば拉致問題は忘れられがちとなっています。

 拉致被害者家族の高齢化が進み、問題の解決はさらに喫緊の課題になっているのに、いたずらに時間が過ぎていってます。「北朝鮮による拉致などありえない。ねつ造である」と主張していた当時の社会党の流れをくむ立憲民主党をはじめとする野党は、いまだ北に忖度しているのか政府以上に問題に対する関心が薄く、まったく期待できません。

 しかし、絶対に忘れてはいけない。被害者全員の消息が明らかにされ無事に帰国する日まで、北鮮政府の非道を訴え続けなければなりません。

 横田滋さんの遺志を実現し、問題解決に本気でとりくんでくれるヒーローの出現を願いたいものです。

WELCOME

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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