2020年2月アーカイブ

水清きイムジン河

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 3連休中日、午後から出かける予定です。昨日は雨が残ってましたが今日はいいお天気のようです。品薄で貴重なマスク、しっかりとつけて行くこととしましょう。

 さて、先週、NHK-BSプレミアムの「アナザーストーリーズ」で「時代に翻弄された歌 イムジン河」を視ました。

 フォーククルセダーズの名曲「イムジン河」は、昭和40年代前半、当時日本を席巻した学生運動、大学紛争の時代背景にあって、不幸な分断国家韓国・朝鮮の悲哀を訴えるメッセージ性と、美しく切ないメロディによって、私よりちょっと上のいわゆる全共闘世代に受け入れられ大いに流行したそうです。その頃まだ小学生やった私には、この曲のリアルタイムの思い出はありません。しかし、激動する日韓・日朝関係の歴史とともに、折に触れてメディアに取り上げられてきたことで、なじみ深い曲になりました。カラオケでも何度も歌ったことがあります。政治的な理由でレコードは発売中止、ラジオでも放送禁止になったというエピソードが有名です。imjin.jpg

 しかし私、先週のNHKの放送を視るまで、その発売中止になったいきさつをずっと勘違いしてました。「レコードを発売しようとしたところ、北朝鮮が横ヤリを入れて妨害した」と理解していたのです。

 ♪わが祖国、南の地、思いは遥か...

 北にしてみたら、南の故郷に思いを馳せるこんな歌詞は絶対受け入れられない、こんなレコードを発売するがごときは共和国に対する挑発であり徹底的に妨害せねばならんと。ああやっぱり北朝鮮のすることは今も昔も無茶苦茶やなと思ってました。だって、北の歴代の将軍様の国際社会におけるおよそ常識を逸脱した傍若無人な振る舞いから考えたら、大いにありえますやん。

 しかし、実はこの話違ってたのです。番組の内容によると、この曲を京都の朝鮮学校で知り日本社会に紹介したのは作詞家の松山猛氏ですが、いざフォークルがレコードを発売しようとしたときに、レコード会社の東芝は、オリジナルの北朝鮮の作詞者、作曲者に許諾を得ず、名前も載せなかったのです。それゆえ朝鮮総連の音楽関係者が東芝に抗議し、その結果東芝は発売を中止したというのがホントのところらしい。総連の、実際に抗議したご本人にもインタビューしてます。なな、なんと。

 著作権に関する認識が現代ほどシビアでなかったとしても、また、国交の無い北朝鮮との間で権利関係の交渉が難しかったという事情があったとしても東芝、これはやっちゃいかん話です。これでは北朝鮮の抗議も当然です。わたしは、北朝鮮の印象に影響されて、何十年間も事実とはことなる認識をしていたのです。

 思うに、このような間違い、思い込みは他にもあるんやないでしょうか。わたしは折に触れて、特定アジアの中国や北朝鮮、韓国の政府の不埒な振る舞いとして、都合の悪い真実を国民に伝えず反日感情を煽っている、その最たるものが学校での反日教育であると言ってきました。そのこと自体は事実であり、考えはなんら変わりませんが、翻ってわが日本においても同様のことが100%ないと言えるかということです。

 ひとはより自分に都合のいいニュースを聞きたがり、また、聞きたい答えがでるまでは問い続けるものです。何事であっても事象には多面性があります。事実は事実ではあっても、真実はなかなか見えてこない。難しいけれど、情報を鵜呑みせず先入観を廃し客観的に評価することの大切さを、イムジン河の誤解は示しています。

 どんよりと雨模様の日曜日です。
 昨晩は高校の同窓会の集いに出かけいまだやや疲れが残っていることもあり、今日は一日完全安息日とします。

 さて、普段あまりパンを食べないわたしですが、ポンデケージョは好きです。モチモチっとした食感のチーズパンで、菓子パンに近い。小さいひと口サイズでいくらでも食べてしまい、気がつけばお腹いっぱいになってます。和食で言えばお寿司みたいなもんです。うちの奥さんとパン屋さんに入ったときなどは必ず探して、あれば買ってしまいます。

ponde.jpg

 急にこのポンデケージョ思い出したのは、単に音の響きの連想です。新型コロナウイルスの感染症流行が収束の気配を見せず「これはそろそろパンデミックちゃうの」とテレビやネットで取り沙汰され始めました。中国では死者が1,000人を超えました。何年か前のSARS(重症急性呼吸器症候群)を遥かに上回る流行となってます。

 日本では特に豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号での感染拡大が、事態のシンボリックな出来事として連日報道されてます。

 豪華客船の旅なんて、噂では聞いたことがありますが、実際にそんなことができるのは、たとえばリタイアして時間とお金がたくさんある人びと、ということはつまり、わたしなんかにはおよそ縁がありません。おそらくは日本の多くの人にとっても同様でしょう。そもそも海の上で3千人以上が乗っても沈まず、それどころか世界中をあちこち動き回れる乗り物があるということにあらためて感心します。ググってみると船室はすべてがバス・トイレ付きの豪華ホテル仕様、なんとゴージャスな。今回、そんな世間的に未知の領域が、にわかに脚光を浴びたことになります。

 報道によるとこの船の感染は、横浜から乗船して香港で降りた一人の香港人男性によってもたらされたとのこと。たったひとりの感染者が閉鎖された空間に乗り込んだことによって、とんでもない事態に拡大してしまったわけです。この男性、乗船前からすでに咳の症状が出てたということで、もし旅行を見合わせていたら事態はまったく変わってたわけですが、いまさら言ってみても仕方ありません。また、当初から他に感染者がいなかったという証拠もありません。まさに災難としか言いようがない。乗ってる人たち全員とっとと検査して、感染しててもしてなくても速やかに上陸できるようにしてやってほしいもんです。

 たまたま乗り合わせた乗客にとっては、楽しいはずの船旅が悪夢のような思い出になってしまいました。報道によるとン十万円からン百万円という旅費は主催の旅行社から返してもらえるんやとか。会社のこの損害はいったい誰が補填するのでしょうか。保険屋さんだとしたらいい迷惑です。diamond-princess_02.jpg

 それにしても、生態系の頂点に君臨し地球を支配する人類といえども、唯一の天敵と言われる細菌・ウイルスに対してはかくも脆弱であることをあらためて思います。14世紀に起こったペストの流行では、当時のヨーロッパ全人口の60%が死亡したとか。想像を絶するパンデミックです。近年でもHIVウイルスやエボラウイルスなど未知の刺客の出現により多くの人命が奪われています。コロナは春になれば終息するらしいけど、いつなんどきまた新しい難敵が現れないとも限りません。

 多くの犠牲を無題にしないために、人類は万能と驕らず、自然に対しては謙虚に力強くかつしなやかに向き合っていく必要があるなあと思いながら、わたしはといえば幸い暖冬の今年はインフルにも罹患せず、おやつに小さなポンデを頬張ってる今日この頃です。

真っ赤なバカ面

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 暖冬といわれた今年の冬、寒波襲来でようやく冬らしくなってきました。しかしホントに暖冬ですな。地球温暖化の影響かどうか、ムズかしいことは例によってわたしは知りませんが、これから先毎年ずっとこんな冬が続くのであれば、それはきっとスキー場が困ることになるでしょう。

 さて、不定期連載のようになってます朝日新聞の不埒な振る舞いに関して少し動きがありましたので記録しておきます。

20200206_205452117_iOS.jpg いわゆる慰安婦捏造疑惑に際して、その捏造記事を書いた植村隆という元記者が「捏造とちゃうわ」と逆ギレして、疑惑を追及したジャーナリストの櫻井よしこ氏らを名誉棄損で訴え損害賠償を求めた訴訟で判決がありました。札幌高裁は、植村の訴えを退けた1審判決を支持し請求を棄却しました。植村は最高裁に上告するらしい。

 この件については、ここでも再三取り上げてきましたので、詳細は割愛しますが、あえてひとこと評価するなら、このような盗人猛々しい人物の不当な訴えに対しても国の司法機関はまともに相手をしなければいけないということに脱力するとともに、こんな裁判にも多額の税金が費消されていることに納税者のひとりとして怒りを覚えるのです。

 報道によると植村は、「この判決は報道機関のフェイクニュースを野放しにできるもので、恐ろしく容認できない」と述べたそうですが、日本の全国民が「それをお前が言うか」というツッコミを入れたいところでしょう。

 吉田清治という稀代の大ウソつきの作り話に乗じて「慰安婦強制連行」というわが国現代史上最大最悪のフェイクニュースを世に広め、国際社会における日本と日本国民の尊厳を著しく損壊したことについて、一切の謝罪と反省もなく、いまだに日本国民の一人として自らの権利主張にのみ拘泥する悪辣な所業は徹底的に糾弾されるべきです。あまつさえ、それを指摘した人たちを逆に訴追するがごときは、恥知らずという言葉をまさに体現する唾棄すべき行為と言うべきです。

 判決を報じる朝日新聞のベタ記事扱いが、朝日自身の落胆を表しています。悔しさで真っ赤になってるアホウヅラが、記事の向こうに透けて見えます。ありえないけど仮に植村勝訴の判決が出てたとしたら、欣喜雀躍して1面トップで報じていたことでしょう。お生憎様です。裁判所も多くの国民も、あなたたちのようなバカではありません。

フルワイヤレス

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 通勤の電車、バスの中ではまず本を読んでます。同時にiPodで何らかの音楽を聴いてます。

 iPhoneでもミュージックは楽しめますが、バッテリーが情けないことになるのでiPodをいっしょに持ち歩いてることは少し前に書きました。この機械がなかなかのアタリで、もう10年近く経ちますが電池のへたりもなく快適に使えてます。電池よりもイヤホンの方が壊れたり無くしたりで、もういくつも代替わりしています。

 最近ワイヤレスイヤホンを使い始めました。これがなかなかいい。

 ずっと有線イヤホン使ってました。しかしここ数年appleの「AirPods」を着けてる人が目に付くようになり、ワイヤレスが欲しくなってこのたび購入した次第です。

 ヨドバシの売り場で探しました。件のAirPodsはよく言われてるように「耳からうどんがぶら下がってる」見た目がイヤでパス。いろんな機種を試させてもらいました。

 確かに機種によって音は違います。こだわるひとたちには大きな問題でしょう。しかしわたしにしたら大した違いではない。所詮は騒音、雑音が錯綜する電車の中で使う機会が一番多いので、音質がどうのとかそんなに気にしない。それよりも装着感の方が遥かに重要です。自分の耳にぴったりと収まってくれるか、頭振っても耳からは外れないか。ワイヤレスなんで外れると間違いなく落としてしまうわけで、簡単に外れないことが絶対条件です。これがなかなか難しい。で、いろいろ試して結局、いちばんしっくりと耳になじんだJBLのんにしました。20200201_020130614_iOS.jpg

 ワイヤレスはいい。コードが首や腕に纏わりつくストレスが無い。コードが何に引っかかって耳から外れる心配が無い。有線のようにコードがからだに当たって伝わるノイズが無い。

 スマホにペアリングしたら電話もできるらしい。お店の人に「そうなの」って聞いてみたら、
 「いちおうできることになっています」
と、微妙な応え。通話の品質的にはオススメはしないそうです。電話するときは、ちゃんと手に持って話した方がいいいと。

 そういえば近年、クルマの運転してるわけでもないのに、街中を歩きながらハンズフリーで通話している人をよく見かけます。はたから見る限りでは、虚空を見据えて大きな声でひとりごとを言ってるわけで、いきなり遭遇するとギョッとします。

 桂枝雀さんは生前、携帯電話がどんどん小さくなっていく様をマクラに振ってました。「そのうち、携帯電話の機械そのものも無くなって、なんにも持たずに喋っても遠く離れた相手とお話できる時代になるかも。そんなことになったら、街中でひとりで喋ってる人に出くわすとビックリするでしょね。」

 まさにその光景が当たり前の世の中になり、もうネタでもなくなってしまいました。枝雀さん、先見の明があったのか、無かったのか。

WELCOME

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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