2019年2月アーカイブ

5分前では無理

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 桜田オリンピック・パラリンピック担当大臣が予算委員会に2分遅刻したことに野党が反発して委員会審議が5時間ストップしたと報じられてます。

 国会ではいろんなことが起こり、その都度楽しませてもらえるわけですが、今回の演し物もなかなかにおもしろい。

 時間を守らないことはダメ。弁解の余地はありません。このオッサンは最低で担当大臣の資質など無いことはもう国民みなが知るところです。それはそれとして、おもしろかったというのは野党のあいかわらずの酷い対応です。

machiawase.png 立憲民主党はじめ野党は、委員会審議で政府を追及したいわけやから、本来の目的を考えたら2、3分の遅刻なんて放っといてさっさと審議に入りたいはずです。ところが、敵失につけこんで5時間も審議に応じないという、まるで拗ねた子供のような振る舞いにおよびました。常識的な社会生活の中で、例えば仕事で約束の時間に仮に2分遅刻したとすれば、待たされた方はもちろんいい気はしません。いったいどういうつもりかと怒ることもあるでしょう。しかし、謝罪があれば、文句のひとつは言ったとしてもすぐに仕事の話に移行するはずです。それがその時の目的であって、当然そっちの方がはるかに重要だからです。

 しかし、野党は違った。

 野党にしてみたら、本来やりたかった審議よりも、安倍政権の閣僚のひとりが、それもこれまで様々な失態を繰り返してきたアキレス腱が、またしでかしたということの方がはるかに美味しかった。

 「キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!」と叫んだわけです。

 この国がどうあるべきかを真摯に考え、より良い政治のために政府・与党に論戦を挑むことよりも、与党自民党の揚げ足を取ることを目指す使命と心得、優先していることがよく分かります。民主党政権時代にも審議に遅刻した閣僚がいたことも報じられてます。前の国会では会期中に審議をボイコット、18連休して国民から税金泥棒と袋叩きにあったこともキレイに忘れてるみたいです。自分に甘く、他人には厳しい。最低です。

 本来するべきことを忘れて目先の些事に囚われることで国民の信頼を失った結果が今の姿やのに、いつになったらそれに気がつくのでしょうか。ずっと野党やってなさい。IMG_7719.jpg

 ちなみに、私は時間には余裕をもって行動することをむねとしてます。リスクをとりたくない。つまり気が小さいんでしょうね。桜田大臣は今回の反省で「これからは5分前行動します」なんて言ったそうですが、5分前では遅すぎます。わたしは必ず10分以上前には到着しますよ。職場のスタッフにもそう指導してます。

 時間に間に合いさえすればいい単なる待ち合わせならば5分前でもOKです。しかしビジネスシーンではそうではありません。人に会う場合は、準備してきたことの再確認、忘れ物はないか、どう話を進めるか考えてきたことのおさらいなど、必ず予習がいるのです。来る途中乗り物の中で、また歩きながらできることもありますが、到着した後に行うのとでは効果が違います。これは5分では無理です。10分いります。

 だいたい5分なんて、交差点の信号待ちとビルのエレベーターのタイミングで、あっという間にとんでしまうやないですか。

 セミナーの受講などの充電の機会を最大に活かす場合でも、現場への到着は早ければ早いほどいい。開始前の余裕は非常に貴重です。いい席が取れるし、事前に資料にゆっくりと目を通すことで受講内容の理解も深まります。

 ふだんの仕事もそう。わたしは毎朝誰よりも早く出勤し、大きなフロアの鍵を開けてお掃除の人に挨拶するのは日課になってます。ギリギリに到着してすぐに脳みそをフル回転できる人はいいでしょうけど、スロースターターのわたしの場合はまず無理です。その日の予定を確認して、ゆっくりと仕事の段取り考えて、メールの処理をして、書類に目を通して、ひと仕事終えた頃「おはようございま-す」次々と他のスタッフが現れます。お早くないよー。

 バカッターというそうです。

 twitterなどのSNSにさまざまな不適切な動画をアップし、それがネットで拡散することで非難を受けるやからのことです。動物虐待の様子だの、万引きの現場映像だの、爆破・殺人などの予告、特定の人に対する脅迫など、さまざまなバリエーションがあります。犯罪行為の動かぬ証拠を自分で全世界に公開するわけですから、バカと言われて当然です。

cooking_sakana_hakui.jpg 特に最近ではいろんな飲食店や小売店のアルバイト店員がその主役となり、店内やバックヤード、厨房などで行った不適切行為を次々のSNSにアップすることが社会的に注目を集めてます。

 だいぶ前に、ふざけて厨房の冷蔵庫に入った姿をインスタグラムにアップして炎上したのがその嚆矢となりました。それ以前にもあったのでしょうけど、大きく報道され社会問題化したのはこのときからと記憶しています。その後、似たような狼藉が次々にSNSで拡散し始め、それぞれ轟轟たる非難を浴びてきました。

 このような行為は「バイトテロ」と言われてるそうです。面白がってやった行為がそのお店の営業に支障をきたす結果となるからです。

 当の本人たちはおそらくはそんな意図はなくて、単なるいたずら、悪ふざけという認識でしょう。しかし、その軽率な行為が後にどのような事態を招くかということ、ほんの少しだけ考えれば分かるんやけど、そのほんの少しに脳細胞が届かない。バカッターのバカッターたる所以です。

 バカを採用していたお店はいい迷惑です。ネットの住民のちからは凄まじく、バカの素性とともに舞台となったお店も即座に特定していきます。結果、こんな不衛生なお店には行きたくない、となって大きな損害が生じます。その賠償はバカに求められることになります。

 お店は信頼の回復のために、HPやtwitterなどネット上でお詫びをするはめになります。「お騒がせしてすんません」「バカは解雇しました。もう安心ですからどうか食べにに来てください」というわけです。souji_reizouko_dirty.jpg

 しかし気になるのは、このお店の対応です。いったい何を謝っているのでしょうか。たとえば最近、ゴミ箱に投げ込んだ魚の柵を拾ってまた使ったと思しき動画がありました。こいつらは日常的にこんなことを繰り返しやってたと推察されます。それが今回はSNSにアップしたからバレて騒ぎになった。アップしなければ同様の狼藉をずっと続けてたわけなんです。

 実は、一番の問題は、店がバカたちの日ごろの行状を看過してきたことにあるのです。たまたまバカのせいで厨房の不衛生具合が露見しました。お店が謝罪すべきは、バカがSNSにアップしたということではなく、これまでもこのような不衛生な食事を客に提供してきたことについてなのです。バカのせいで損害を被ったと店側が被害者面するのは筋が違います。

 そして、見方を変えれば、たとえば大手のチェーン店なんかではバイトを使っていないところなどおそらく無いわけで、厨房のこんな不衛生な状態はどこの飲食店でも似たりよったりではないかとも言えます。今日もどこかの店で地面に擦り付けた唐揚げや、店員が口に入れたおでんがそのまま客に提供されており、SNSに上がってないから見つかってないだけなのです。

 しかし、そんなことを意識しだすともはや外食なんてとてもできません。知らぬが仏に戻って、あまり気にしないことにしましょう。

また雪見酒ならず

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 「雪見酒がしたいから温泉に連れていけ」

 うちの奥さんの指示には抗いようもなく、まあ、昨今仕事が忙しく息抜きもいいかということで、昨日から温泉旅行に出かけており先ほど帰ってきたようなわけでして、今時分のブログ更新となっております。

20190210_020247320_iOS.jpg 「あわら温泉」は福井県にあります。近くには奇勝「東尋坊」があります。火曜サスペンス劇場で犯人が追い詰められて犯行をシカジカと告白した後に飛び降りる、例の自殺の名所です。何回か行ったことがあり、最初は確か高校の修学旅行でした。今回はクルマではなく列車で行くので周辺の観光などいっさいスルーし、温泉宿でできるだけ長くの時間を費やすこととしました。

 福井といえば昨年、とんでもない豪雪に見舞われて交通と物流がマヒしてしまい「雪も自然災害」との認識がしきりに報道されました。立往生した車列で山﨑パンの配送車の運転手さんが売り物のパンを配ったことが話題になりました。今回の湯治は雪が必須なわけで、そんならということで豪雪の期待をこめて北陸の温泉地に決めたのです。ところが。

 旅館のお部屋は広くて設備も整い、露天風呂もいうことなし。料理も適量と大満足ではあったのですが、あろうことか肝心の雪がまったく無い。仲居さんに聞くと、今年は去年とはうって変って積雪が少なくて、積もっても次の日には溶けてしまうの繰り返しなんやとか。あまつさえ雨が降ってきました。当然ながらうちの奥さんのご機嫌が悪い。何年か前、同様に雪見酒を求めて山陰の温泉地にカニを食べに行ったところ、すっかりいいお天気で雪の気配も無かったいきさつを書きました。その悲劇が再び繰り返されたわけです。20190209_082528472_iOS.jpg

 しかし、いつもどおり部屋の露天風呂に入っては呑み、呑んではまた湯に浸かりしているうちにしっかりとリフレッシュできたので、まあよしとしましょう。

 一夜明けて部屋から外を見ると、なんとかなりの雪が積もってるやないですか。夜のうちに雨から雪に変わったのです。旅館の女将が部屋に現れて「いい具合に降りましたよねー、ホホホ」って、帰る日に降ってもしゃーないし。

 JRの芦原温泉駅に着いた頃には雪が激しくなり、奥さんは恨めしそうに眺めてます。「もぉー、今日来たらよかったのに。大体あなたはいつもそう」なんて、そんなこと言われてもねぇ。

 大阪に帰るサンダーバード号の車窓も、激しい雪に煙るこれぞ雪国という景色が流れていきます。ところが、北陸トンネルを抜けて敦賀に着くとカラッといいお天気で、もちろん積雪も皆無。山の北側と南側でこれほどにお天気が違うのか。もし日程が一日ずれてたら「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった」という、まさに望んでいた展開やったわけです。いっそう空しくボヤキ続ける奥さんとわたくしを乗せて、列車は大阪へと走り続けるのであった。

毎月勤労統計調査

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 このところ、テレビのニュースやワイドショーでは国のいろんな統計調査の不正がトレンドです。

 そのうちのひとつ、重要な基本統計の「毎月勤労統計調査(毎勤調査)」、厚生労働省が手抜きして、結果的に統計の内容に誤りがあったと。国会始まりましたが、野党はこの問題をやり玉にあげて鼻息が荒い。

 はじめにうちは、統計結果に基づいて算出される社会保険(失業保険など)の金額が低くおさえられてて結果的に少し損した人がいることが話の中心でした。しかし、ここにきて、不正の結果民間の賃金が実態より高く公表されて景気がよくなったという誤解を国民に与えたという効果について糾弾されはじめました。アベノミクスの失敗を糊塗するために意図的にやったんとちゃうの、というわけです。tohkei.jpg

 野党にしてみたら、何か世間を騒がす出来事があるととにかく安倍政権のせいにすればいいわけで、ちょっと前までは寝ても覚めてもモリ・カケで騒いでて、それが今国会では毎勤調査でいってみよー、というわけです。今回の不適切な調査は昨日今日始まったわけではなくて、民主党政権時代も含めてずーっと昔から続いてたわけやから、安倍首相や麻生大臣が指示したとか、今の大臣にだけ責任とれとかいうのはそもそもおかしいけど、バカな野党にはそんな正論は通用しない。相変わらずの脊髄反射、非建設的な時間の浪費で政権に対する嫌がらせ以上の意味はありません。もっと審議せんといかん重要法案があるやろと思うのですけど。

 さて、調査の過程において法律で決められた手続きをしてなかったということで、これは絶対にあきません。責められて当然です。しかし、調査のやりなおしまでいるのかいなという思いもちょっとだけあります。

 というのは、私も今の職場で当の毎勤調査に携わったことがあるのです。もちろん、調査される側として。20年以上むかしのことです。

 千人以上いる従業員(正職員、非専任、アルバイトなどすべて)から規定に沿って対象者を抽出し、当月の勤務日数、所定勤務時間、時間外勤務時間、給与支給額などをすべて記載して提出します。今なら、条件に沿ったシステムを構築してボタンひとつで必要なデータがすぐに出来上がるんでしょうけど、当時は今ほど職場のIT環境が整っておらず、求められる調査票に正確に記入することは大変な労力を要しました。特にアルバイト職員の勤労状況などは、ひとりずつ給与の支払い明細、伝票を逐一目視、チェックして転記する必要があり、一人でまる一日かかる仕事でした。それを毎月1回続ける必要があります。もちろん、国からそれに見合う経費の補助などありません。「法律できまってるから指名されたらやるしかない」というわけです。実に理不尽な話です。20160818_015157984_iOS.jpg

 当然、うちに限らず対象とされた事業所からは強い反発があり、説明会では怒号が飛んでました。そらそうでしょう、いきなり呼び出されて、担当者一人が丸一日かかる作業を月一回とはいえ何年も続けて無償でやれと。これはないわ。

 その後わたしが異動で担当を外れたのち、部署の方針として「もはや協力できない」と突っぱねてたそうです。厳密にいうと法令違反ですがこれは正しい判断やったと思います。調査に要する人件費を考えると、民間企業を対象として無償で命じることは無理がありました。国は調査に要する労力を見誤ってたのです。

 さて、そこで注目すべきは調査する側の役人たちです。同じ思いを抱き、できるだけ民間事業所の負担にならないようにということは当然考えたでしょう。その結果が、法令違反を承知で、全事業所を対象するのでなく抽出という形でやることにした。その方が民間から文句を言われる機会が減るからです。

 調査の大変さを少し知ってるだけに、法令無視の手法をダラダラと続けるのではなく、もっと適切な手法に改正することで官民双方の負担を減らすことをなぜに考えなかったのか。結局はコンプライアンス意識の欠如ということになります。やれやれ。

WELCOME

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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