2018年12月アーカイブ

この一年

| コメント(0) | トラックバック(0)

 とうとう押し迫って今年最後のブログ更新となりました。

 いろんなことがあった一年でした。この歳になれば、毎年毎年予期しないいろんなことが起こることを悟っていますが、今年は想定外のナナメ上をいく出来事がたくさんあったように思います。

 個人的に興味があったできごとをラレツするってーと、

 平昌オリンピック(2月)  経産省森友文書改竄(3月) 南北首脳会談4月) 
 
瀬戸内で刑務所脱走4月 財務事務次官セクハラで更迭4月
 アメフトタックル騒動5月
 大阪で震度6弱6月) 米朝首脳会談6月
 オウム死刑執行7月 西日本豪雨(7月) 東京医大裏口入学8月 
 富田林警察脱走9月
 北海道地震9月 安室奈美恵引退9月 
 台風24号西日本直撃9月
 大坂なおみ全米テニス優勝(9月 免震データ改竄10月 
 安倍首相訪中10月
 韓国徴用工判決10月 日産ゴーン会長逮捕11月 
 大谷メジャー新人賞11月
 韓国軍自衛隊機にレーダー照射12月 IWC脱退12月

 こうして並べてみると、まあろくなことが無かった一年でしたな。それと、ユングの共時性の法則が働いたわけではないでしょうけど、似たような事件が次々に起こってるのも興味深いところです。yuuhi2018.jpg

 大きな災害が立て続けに起こり、災害列島日本の宿命を思い知ったのが今年最大の印象でした。阪神・淡路以降、日本国民の防災意識は確かに変わり、防災意識と発生時の対応に関してわが国は世界最高の水準であると思います。被災地には息の長い支援が必要です。

 刑務所から脱走した受刑者が「死ぬかと思」ながら瀬戸内海を泳いで渡ったかと思えば、警察に勾留中の犯人が脱走して自転車で「日本一周にチャレンジ中」なんて、逃げられた警察やなんかは顔真っ赤でしたけど、関係無いところで見てるぶんには不謹慎ながら少し楽しかった。

 野党や一部マスコミは去年から続いて凝りもせず「モリ・カケ」と騒いでましたが、ここにきて少しは静かになったようで安倍さん見事に逃げ切り完了です。もともと大した問題でも無かったわけで、このあたりは想定内です。日本大学、東京医科大学と、大学関係の話題が続いたのも今年の特徴でした。

 財務省(セクハラ、文書改竄)、文科省(収賄)と役人の不祥事が続いたのも象徴的でした。国民をなめてるとひどい目に遭うと思い知ったことでしょう。

 次から次と言えば、韓国の不埒な振る舞いも相変わらずまあ見事なもんです。慰安婦問題からの徴用工、そして自衛隊機に向けてロックオンと、安定のクソッタレぶりで、国交正常化以来最悪の両国間関係の水準を次々とゲイン突破していきます。
 日本・米国・中国を敵に回し、北朝鮮と懇ろな振る舞いが目立つ文大統領のトンデモ外交が取沙汰されてますが、現在の韓国の惨状は大統領や韓国政府だけが悪いとは言いきれません。こんなとんでもない国になってしまったのは、国際社会での自国の立ち位置、評価には見えないふりをし、反日抗日を国是と頂き日本に対抗すること以外に精神状態を維持できない国民性に原因があるのです。大統領や一部政府の官僚が仮にそのことに気づいていても、世論のコントロールが効かない。そして、支持率が落ちたときは日本への嫌がらせをすることで世論のガス抜きをする。「対日国民情緒法」は憲法よりも上位に位置づけられているのです。歴史的な経緯を考えれば無理もない面もありますが、そうである以上、過去を清算し将来に向かって建設的な関係を構築することは不可能です。
 結局、わが国としては、国交正常化してしばらくやってみた結果こいつはダメだわってことがはっきりしたんやから、元の断交状態に戻すのが自然ななりゆきではないでしょうか。しかし、何らかの事情でそれができないというのであれば、わが国は温情を捨て、助けない、関わらない、相手にしない、これに尽きます。 今年はそのことをひときわ感じました。

 さて、世間の喧騒はさておき自分自身のこの一年を振り返れば、公私ともどもあいも変わらずいろんな人に助けられたなあと思います。直接何かでお世話になったということではなくても、多くの人とのおつきあい、関係構築それだけが何らかの希望、安心、そして心のゆとりを与えてくれます。歳をとるにつれて、自分一人ではなんにもできないことをしみじみと思うとともに、その分いろんな人への感謝の思いが湧いてくるのです。実にありがたい話です。

 この一年、拙ブログにお付き合いをいただきありがとうございました。平成が終わりを告げ新しい歴史が始まる来たる年が、皆様にとって素晴らしいものとなりますよう祈念いたします。 

ヘノコやヘノコ

| コメント(0) | トラックバック(0)

 今年もあと10日を切りました。次々とおとずれる各種忘年会を粛々とこなし、年の瀬に向かって時は淡々と過ぎ去っていきます。3連休、昨日は年賀状を刷り上げて今年もいよいよラストスパートです。

henoko.jpg さて、そんな慌ただしい師走の風景の中、世間では沖縄の基地移転問題が喧しい。辺野古の埋め立てが始まったのです。左派系メディアはここぞとばかりにヒステリックな雄叫びを続けてます。また、著名人や一部タレントたち、いろんな方面から「反対」の声が伝わります。辺野古問題については県知事選挙前にも書いてましたけど、実際に工事始まってみるとどうもこの騒ぎしっくりこなくて違和感があります。なぜかなと考えるとき、これは多分いろんな立場からいろんな情報が発信されている割に、われわれ国民に問題の判断基準とすべき事実が正しく伝わっていないからです。

・普天間基地は本当に移転したほうがいいのか。

・基地作るのに3兆円以上かかるってマジですか。それ日本の税金ですか。アメリカ軍の基地でしょ。

・辺野古以外に移転先無いのか。なんでまた沖縄でないとあかんの。

・陸地に作った方が安くつくのに、なんでわざわざ海を埋め立てるのよ。

・沖縄ではほかにもいっぱい埋め立てやってるのになんで辺野古だけそんなに騒ぐのさ。

・海底の地盤がマヨネーズみたいに軟弱で、埋め立て地に適さないって話は本当なのか。

・そいや民主党政権のとき鳩山のバカが「最低でも県外」って約束したけど、あの話どうなったんや。政権が変わると「あれはウソでした」で済むのなら、まるで韓国とおんなじやんか......

 知事選挙で辺野古移転賛成の候補、負けてしもたけども半分近く得票してます。ということは賛成する人も半分近くいるのにその地元の声がまったく聞こえてこない。これが一番ケッタイなのです。マスコミはしっかり仕事してよと思います。

 ところで「ヘノコ」って、日本の古い言葉で男性器を意味します。テレビ、ラジオで連日叫ばれてますけど、世が世なら放送自粛用語やったわけです。桂枝雀さんの「延陽伯」または「たらちね」というネタで「男(おのこ)」を「ヘノコ」と掛けてボケるくだりがあったので「ヘノコってなにさ」と思い調べたことがあったのです。時を経て米軍基地の移転なんていう、落語とは数光年も離れたところで思い出すなんて、これはこれでなかなかに面白い。

五輪ボランティア

| コメント(0) | トラックバック(0)

 昨日、昼間は年末恒例の第九コンサート、夜は話題の映画「ボヘミアン・ラプソディー」と密度の濃い一日を過ごし、合唱の余韻とクィーンの感動で興奮して疲れているのになかなか寝付けませんでした。当然今朝は、クィーンのアルバム聴きながらのブログ更新です。20181216_005603620_iOS.jpg

 まさに、私たちおっさん世代の青春時代に世界のポップシーンに君臨したスーパースターです。この映画、見方によれば単にフレディー・マーキュリーの伝記映画ということになります。天才の生き様はいつの時代でも、誰であっても、一般ぴーぽーにはインパクト絶大なのです。しかし、日本でこれほどの爆発的ヒットとなったのは、やはりクィーンの音楽が日本人の心に浸透しているからでしょう。誰であっても、それぞれ生きてきた時代に連れて聴いてきた音楽はそのまま人生の記録となっているのです。去年ポール・マッカートニーの東京ドームのライブでも同じことを感じました。人類にとって音楽は限りない感動と安らぎを与えてくれる、無くてはならない財産やということです。

 さて、巷では東京オリンピックに向けてボランティアの募集についていろいろ言われています。猛暑の中一日8時間労働で10日以上という厳しい条件、しかももちろんただ働きです。当初交通費も自己負担とされてたけど、それではあんまりということで1日1,000円のプリペイドカードをくれると。仕事の内容も条件も厳しい上に応募の手続きも手間がかかりすぎるんで希望者集まらんのとちゃうかと思われてたところ、なんと目標8万人を早々に達成したとか。みなさん、やっぱり世紀の大イベントに参加したいんでしょね。

 8万人が10日間のただ働き。ボランティアといっても無償である必要ないわけで、仮に1日1万円支給しても総額80億円です。五輪実施費用総額が3兆円とされてる中の0.3%ですわ。もっと他の削るとこ削ってせめてそれくらいは出してやってもいいのでは。さらに、応募者8万人のうち半分近くが外国人やといいます。日本語話せなくてもOKなんで外国からの応募が多いらしい。大丈夫でしょうか。

 そして、このボランティアに関連して文部科学省とスポーツ庁が7月が日本中の大学に出した通知が取りざたされてます。

 大学生がオリ・パラのボランティア確保のために、できれば大会期間中(7月24日~9月6日)には授業や試験やらないよう求めたのです。これに対して労組など極左系の団体が噛みついた。「文科省は日ごろはちゃんと授業やれと言っときながら、なぜオリンピックのボランティアだけ特別扱いするのか」というわけです。これらの団体は反政府ならなんでもいいわけで、当然オリンピックも反対、返上を主張している団体なんですが、こいつらの言い分にも一理あります。volunteer.jpg

 通知を受けて、国立大学は当然そのお達しのとおりに扱うんでしょうけど、関西の私大の勇、関西学院と関西大学で対応が分かれたことが話題になってます。

 関学は国のお達しどおり、在京の多くの大学に倣って教員に対して「五輪ボランティアに対して便宜を図れ」と周知しました。一方関大は、学長さんが「東京の大学ならまだしも、うちは通常通り授業やる。五輪ボランティアは授業をやめてまでのものではない」と言い切ったのです。

 確かに、はるばる大阪から交通費1,000円だけ貰って東京までただ働きに出かけることを大学が授業免除してまで推奨できるかというと、これはないわと私も思います。大体、大会期間がなぜ一年中でいっちゃん暑い最中になったかというのも、夏休み中の学生ボランティアを当て込んでのことで、実施費用を抑えたい国にとっての、結局はカネの問題なのです。

 募集が順調という一方でネット上では「ブラックボランティア」とか「学徒動員」とかヒドイこと言われてます。去年から不祥事続きで評判ガタ落ちの文科省がまたまたやらかしたことになるのか、世紀の大運動会成功のために、そこは理を曲げて正解なのか。さて。

疏水クルーズ

| トラックバック(0)

20181125_022641000_iOS.jpg もう先々週のことになりますが、京都の疏水クルージングというのんにお誘いいただき行ってきました。

 琵琶湖疏水といえば琵琶湖の水を京都へ流すために明治時代に作られた水路で、日本の近代化事業の好例として日本史の教科書にも載ってる有名なスポットです。しかし、船に乗って行き来できるとは知らんかった。知らないはずです、今年の春に始まった事業で京都市の観光局か水道局か、なんしか公けのとこがやっているらしい。それが実はものすごい人気で、なかなか予約が取れないんやとか。持つべきものは京都通の友人。ありがたい話です。

20181125_023311000_iOS.jpg 京阪電車蹴上の駅から少し歩いて乗船場へ。ガイダンスで乗船時の注意など受けた後、防寒防水用のお揃いのごっついジャンパーを着込んで乗り込みました。船は2艘あって「めいじ号」と「へいせい号」色違いの同じ型です。客定員12名、6人ずつが背中合わせに座るんで眺めの片側しか観られません。

 全長約8㎞のコース、いくつかトンネルがあり、出発してすぐにひとつ目のトンネルに入ります。中はかなり気温が低くヒンヤリしてます。疏水沿いには散策コースの遊歩道が整備されてて、多くの人が手を振ってくれてます。歩道沿いには延々と桜が植わっててほかの木々とともに紅葉が見事です。桜の季節もきっとさぞかしいい眺めでしょう。20181125_015643000_iOS.jpg

 航行中、ガイドのおじさん(おそらくは水道局の関係者)が疏水の特徴や歴史なんかについてず~っと喋り続けてます。なかなかの情報量です。トンネルの出入口の上にそれぞれ扁額がかかってて、おじさん誰が揮毫したとか何が書いてあるとか早口で教えてくれるんやけど、なにせ船が速くてじっくり見ることができない。何らかの事情により途中で停めたり徐行したりができないんでしょけど、これはもったいない。あとで調べてみると、扁額はいずれもそうそうたる明治の元勲らの手によるものでした。

  第1トンネル 「気象萬千」伊藤博文、「廓其有容」山県有朋
  第2トンネル 「仁以山悦智為水歓」井上馨、「随山到水源」西郷従道
  第3トンネル 「過雨看松色」松方正義、「美哉山河」三条実美

HENGAKU.jpg20181125_020005000_iOS.jpg最後に入った「第1トンネル」が2,436mといっちゃん長い。ここを通っているときになんと、トンネルの壁面に疏水紹介の映像が映されます。船から照射してるのです。これはなかなかいい趣向です。

 疏水の中はいつの時代ももちろん立入禁止ですが、戦前後の頃は子供たちがよく泳いでいたらしい。そして、この一番長い第1トンネルを東から西に泳ぎ切るとガキ大将仲間のステータスが上がったんやとか。真っ暗の中を2キロ半流されていくわけです。ちなみに現在では疏水の両岸はコンクリが打設されてて、ひとたび落ちてしまうとよじ登るのは困難なので「まんいち落ちた場合は、とりあえず蹴上あたりまで流されてから助けてもろてください」とのこと。

 約35分で終点の琵琶湖畔三井寺にとうちゃく。

 疏水はそのまま琵琶湖につながってるわけではなくて高低差があります。そこで、閘門(こうもん)という施設でもって船を上げ下げするのです。パナマ運河のミニチュア版です。大阪にも淀川と大川の分岐に毛馬閘門があります。茨城県にあったら水戸閘門といいます。知らんけど。20181125_023614000_iOS.jpg

 われわれが乗った便は蹴上⇒三井寺の「上り便」でしたが、もちろん逆方向の「下り便」もあって、おもしろいことに下りは約55分とずいぶん時間がかかります。上りはエンジンフル回転で疾走するのに対して、下りはほぼ水の流れに身をまかせてのんびり行くかららしい。料金は同じです。

 クルーズは蹴上発着ですが、疏水じたいはさらに京都市内へと続いています。そいや洛東の哲学の道も分岐した疏水沿いにのびてます。ひとりで、またいろんな人と一緒に歩いた想い出が甦ります。やはり京都は魅力的なスポットが多い。奈良ほどではないけど。

 明日の日曜日は早朝からゴルフコンペに出かけるので、先週に続いて土曜日のブログ更新となりました。2025年大阪万博開催が決定しました。だいぶ前に招致活動のこと書きましたが、とうとう現実のものとなりました。

 先々週11月24日の未明、フランスの博覧会国際事務局(BIE)で開催地の投票と発表が行われる中継をみんなで観ようということで、大阪市のビューイング会場に関係者300人以上が集結しました。わたしもご招待いただき行ってたんですが、なんせ時差の関係で発表予定は真夜中過ぎ、しかも投開票が手間取り予定よりかなり待たされました。会場内は発表を待ちわびる期待で熱気ムンムンです。そして決定の瞬間、大きな歓声が上がりました。20181123_160125907_iOS.jpg

 東京五輪決定のドラマチックな演出にはおよびませんが、なかなかの感動でありました。招致活動で苦労してきた方々の様子を少しは知っていることからまさに同慶の至り、本当によかったと思います。

 関西復興の起爆剤という目論見が報じられており、多くの関係者は万博開催による経済効果を期待しています。それはそれで確かにあるやろけど、お祭り大好き超絶ミーハーのわたしなんかは、前回も書いたように、EXIPO'70の夢よ再び、あのワクワク感が日本中に溢れることが素直に楽しみなのです。

 そして、単なる経済効果を期待する近視眼的な発想ではなく、様々な分野で国際的競争力が減衰しつつある現代の日本がもういちど夢と希望にあふれた将来像を描けるように、特に将来を担う子供たちにこそ万博を堪能してほしい。'70年当時のわたしたちがそうであったように、万博こそ未来の日本を築いていくための自信をつけるきっかけになってほしいと思うのです。

 1964年東京オリンピックからの1970年大阪万博
 2020年東京オリンピックからの2025年大阪万博
 まさに歴史は繰り返す。時代を経てテクノロジーの進歩と国民の意識、社会の充実は予想をはるかに超えておりまさに隔世の感といえます。しかし、未来に向かって持続的発展を希求する人類普遍の欲求は変わるものではなく、その発露、象徴として万博はこの上ないステージとなるのです。大いに期待したいと思います。yumeshima.jpg

 ところで、報道はそんな祝賀ムード一色かというとそんなことはなく、開催までには多くの課題があるということをどの新聞も書いてます。特に朝日新聞は「万博決まってよかった」よりも「ホンマにやるの、大丈夫なん?」という論調が際立って感じられます。多分、万博開催には反対なんやろなと思います。けど表立ってはっきりそう書いちゃうとまたあちこちで叩かれるから、攻撃されない程度にいやがらせするという、いつもながらなんとも姑息な性根が見え隠れします。現政権の施策はとにかくなんでも反対するのが社是ということで、少しでも明るい将来を希う国民の気持ちなんて微塵も意に介しない姿勢は実に安定してます。

 確かに、祭のあとの侘しさで国際的なイベント終わったあとは、実施の経費や競技施設維持費の負担などの「負の遺産」に苦しむ例は内外問わず多々ありました。しかし、今回は是非とも関西のノリでもって、大成功からの大発展にもっていきましょうや。

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ