タックルと危機管理

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 明日は職場スタッフの結婚式に出かけますので、土曜日今時分のブログ更新となりました。

 日本大学アメリカンフットボールのいわゆる危険タックル問題で、ここしばらく新聞社会面、スポーツ面、テレビのニュース、各メディア大騒ぎです。先週の関学側の会見で日大の最終的な見解、対応の伝達が来週24日まで猶予されたとかで、しばらく動きはないかと思っていたところ、さきほど日大の監督さんが辞任する旨伝わりました。Phoenix.jpg

 わたしはアメフトに関しては大まかなルールを知っている程度の一般大衆ですが、ネットやテレビで繰り返し再生されるビデオを視てると、今回指摘されたプレーがひどいということは分かります。ひとつのプレーが明らかに終了し、QBが緊張を解いて気を抜いたタイミングで、死角の背後から予想外の強烈な衝撃を受けています。もし被害者が選手じゃなくて、例えばわたしやったとしたらおそらく一撃で死んでしまうでしょう。これはアカン。

 事件発生後の日本大学の対応がまずかったですね。できればネット上に拡散しないうちに監督さんがさっさと会見して、徹底的に謝罪していればここまで世の耳目を集めることにはならなかったでしょう。激しいコンタクトスポーツであるアメフトの試合中のできごと、それも日本のカレッジフットの頂点に君臨するチームのことなので、まあそんなこともあるわなで終わっていたはずです。

 ところが試合後に監督さん「勝つためにはこんくらいのプレーが必要、責任はおれにある」なんて言い放ったもんやから話がややこしくなった。責任あると言うのならきちんと対応してくださいという話になります。選手が勝手にやったことにされては可哀そうです。聞けば日大のこの学生、実力のあるいいプレーヤーやそうです。監督さんは関学の被害選手同様に、彼の将来についての責任も負う必要があります。

 日本大学はわが国のカレッジスポーツの勇として確固たる地位を築いています。おりしも東京オリンピックに向けてその存在感はさらに増していくであろうこの時期に今後の対応を誤ってしまうと、監督さんの本職である大学経営陣の一角としての責任にまで影響する可能性があります。アメフト部単体ではなく、大学の危機管理手腕が問われています。

 ところで会見で関学の方も言うてはりましたが、試合中ベンチの目線は主にボールを追いかけるので、関学側ベンチはくだんのプレーを直接目撃したわけではないと。ところが誰かがSNSに上げて問題視したことで明るみに出て火がついたのです。つまりSNSがなかったらこれほど注目されず、単にラフプレーがあったらしいということでスルーされてた可能性があります。昨今、げに恐ろしきはやはりネットの威力というところでしょうか。

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