2018年4月アーカイブ

脱走劇

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escape.jpg さあ、大型連休突入です。爽やかな陽気に誘われて、運動不足を解消するべく身体を動かすプランを思い描きつつも、やっぱり友人たちとの飲み会をはじめとする不健康な予定が先に立ってしまいます。まあ無理せず、ストレスの解消になればいいとしましょう。

 そんなウキウキ列島ではありますが、四国今治の刑務所から脱走した受刑者が20日経ってもまだ見つかっていないそうです。事件の発生当時は「んなことしてもすぐに捕まるのに」とほぼ全ての国民が思ってたところが、ここまで逃げおおせるとなると逆に「スゲー」とか思うと同時に「警察、何やってんのよ」という思いもフツフツと湧いてきます。連日大動員かけてその経費たるやすんごいことになってるはずです。

 追手は潜伏先とみられる島に絞って探してるみたいですが、ここまで見つからないとなるともう、何らかの方法で島を脱出していると考えるべきではないのでしょうか。逃げた受刑者さんはもう、大阪か東京のどっかでテレビで間抜けな警察の大動員を眺めて「スゲー」とか言うてたりして。

 脱走といえば思い浮かぶふたつ。

 まず、幼かりし頃テレビのロードショーで観た「大脱走」が忘れられません。世界各国で大量に製作された第二次大戦の戦争映画の中でも、戦闘そのものではなく、収容所からの捕虜の脱走というテーマに絞った点が出色でした。戦争映画なのに人が殺し合うシーンが少ない。人間ドラマのエピソードが豊富。脱走先のスイスの風景など映像がキレイ。ストーリーが奇想天外で予想不能。さらにキャスティングが豪華。スティーブ・マックイーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボロー、チャールズ・ブロンソン、ジョン・レイトン、デヴィッド・マッカラム、ジェームズ・コバーン...単発で主役張れる俳優がこれでもかと出てきます。

 hagoku.jpgミッチミラー合唱団の主題歌も大ヒットしました。わたしもサントラ盤買いましたよ。カップリングでB面は「史上最大の作戦」でした。

 年月を経てあらためて見直すと、つじつまが合わない点や、いくらなんでもそりゃないやろという場面など多々あります。しかし、例によってそのあたりは映画というエンタテインメントの世界、壮大なマンガということで理解し細かな点はいちいち気にしない。長大な作品にもかかわらず、ワクワクと楽しめる名作でした。

 もひとつ、こちらは映画ではなくテレビドラマで、吉村昭の原作をドラマ化した「破獄」です。

 今ではほとんどテレビドラマを観ることがない私ですが、ビンボで娯楽が少なかった学生時代はよく観てました。緒方拳、津川雅彦ダブル主演で、第1回芸術作品賞受賞の名作ドラマです。大学を卒業し就職した年に放映されたんでよく覚えてます。ホームビデオがようやくわれわれ庶民の家庭にも行きわたり、リアルタイムでなくてもテレビを楽しめる時代が始まった頃でした。後に原作も読みましたが、「破獄」に関しては緒方拳の怪演に魅せられたこのドラマの印象が強烈に残っています。

 ネコ科の動物は狩猟本能があり、動くものは追いかけるようにできていますが、人間にしても、子供でも楽しめる単純な遊びとして「鬼ごっこ」が大好きです。最近テレビのバラエティでも「逃走中」なんてのが作られてます。獲物を追いかけること、逆に追手から逃げきることは、ネコのみならず人間にしても何かその本能に訴える欲求があるんですよね。

ひさしぶりの楽聖

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20180407_040356841_iOS.jpg 昨日、今シーズン初めての甲子園球場に行ってきたものの、宿敵ジャイアンツ相手に1点も取れずいいところなしで負けてしまったようなわけで、何故にお金払ってストレスだけ背負いこんでこなければならないのかと、全く憤懣やるかたない切ない週末であります。トホホ...

 さてここしばらく国会や反体制マスコミへの憤懣ばっかし書いてましたので、すこし心安らいだことを記してみます。年度初めの喧騒の中、忙中閑の憩いを求めて、ひさしぶりにベートーベンのダイナミックな音楽を聴きたいということで先日演奏会行ってきました。交響曲第5番ハ短調、日本では「運命」と呼ばれてます。それとピアノコンチェルト第5番「皇帝」の二本立て。いずれもポピュラーな曲目で気軽に楽しめる公演です。

 コンチェルトのピアノ、清水和音さんは生で聴くの初めてです。「彗星のごとくデビュー!」と騒がれたのは私が学生の頃で30年以上も昔のこと、クラシックの演奏家なんてまったく気にもしなかったのに、当時購読してた「FMレコパル」や「FM-fan」でその名前を最初に知って、「ああ、ご両親とも音楽家で、生まれたときすでにして演奏家になることを運命づけられてたんやなぁ、かわいそうに」と思ったことから覚えてました。この日ご本人を初めて見て、記憶にある写真とずいぶん違うことに気づき、「なるほど、やっぱりすべての人間は太るようにできてるんやな」と納得した次第です。

20180422_012630571_iOS.jpg ベートーベンの「皇帝」というと交響曲第3番「英雄(エロイカ)」を連想させます。エロイカの方はベートーベンが心酔していたナポレオンに献上するために作曲されたところ、ナポレオンが皇帝に即位したことに腹を立てたベートーベンが「俗物め」と楽譜に書いた献辞を破り捨てたというエピソードが有名です。一方コンチェルトの「皇帝」の方はナポレオンとは関係なくて、その壮大な雰囲気から後世の人がそう呼んだのが定着したらしい。そういえばベートーベンの9つの交響曲にしても自分でつけた名前は6番の「田園」だけやそうです。あとの3番「英雄」5番「運命」9番「合唱付」はのちの世の人が勝手にそう呼んだだけやとか。なんだかありそうな話。

 さて、この日の演奏、例によって素人の私にその出来栄えなど細かいことはおよそ分かりませんが、力強くて時に繊細で素晴らしい演奏やと思いました。素直に人類の至宝ともいうべき「楽聖」ベートーベンの音楽を、プロの大迫力の生演奏で聴いて陶酔のひとときを楽しんだという次第です。

印象操作再び

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P4087046.jpg 恒例の「京文化研究会」今年も行ってきました。これまでも春になると繰り返し書いてきましたが、かつて京都在勤であった友人の計らいで行われる、芸妓さんつきの宴会です。

 今年は桜が早く散ってしまって、祇園円山公園をはじめ数ある京都の桜の名所を楽しんでというわけにはいきませんでした。木屋町通の川辺にわずかに残った桜に外国人が大挙群がっていました。なに、花があろうとなかろうとわれわれの目的は宴会と芸妓であってなんら支障はありません。ふだんあまり会うこともない友人たちとの、いつもながらの楽しいひとときでありました。

 さて、相変わらず国会が騒々しい。

 森友で財務省の書類改変スクープが出て「やたー!これで安倍政権も終わりや!」と意気込んだ野党、マスコミでしたが、佐川前理財局長の証人喚問やったところ思ったような効果もなくて、世論ももういい加減飽きてきて「モリ・カケ、もうええよ」感が漂ってきました。そこで焦ったマスコミが「モリがダメならもいっかいカケでいこう」というわけで「首相案件」の大合唱が始まってます。

maiko.jpg 加計学園の経済特区申請に際して首相秘書官が愛媛県の担当者に対して「これは首相案件」と発言しましたと。はて?

 経済特区の話ですから、はじめから首相案件に決まってます。安倍首相が中心となって、既存の権益を排除し自由で活発な経済活動を創設・支援するため岩盤規制を突破する画期的な政策が経済特区です。「首相案件ですよ。それが何か?」という感じですが、朝日新聞をはじめとする反政権勢力は何かそれがいかがわしいことのように大見出しを打って印象操作を行っているのです。テレビにしても、朝日新聞の劣化コピーのようなテレビ朝日「報道ステーション」のこのはしゃぎっぶりをご覧ください。嬉々としてセット設えたんでしょうね。バカかと。

 朝日は社説で「真相解明に後ろ向きな政権の姿勢が、事態の混迷を招いている」としてますが、そうではない。事態の混迷はひとえにマスコミの不適切な印象操作とその尻馬に乗った野党の無用のドタバタの結果です。森友にしても加計にしてもまったく問題がない、またはあっても騒ぐ必要もない些末な事柄をさも世紀の大スキャンダルのように騒ぎ立てて政権攻撃の材料に仮装しているわけです。やりかたが実に下品でみっともない。情けない。housute.jpg

 野党も実はそのへん分かってて、安倍さんのクビが取れるなんて、これっぽっちも考えてません。それより後半国会もモリ・カケで時間を使い果たして、他の重要法案は成立させないという魂胆なんでしょう。正々堂々と論戦を挑んだら総理にはとても敵わないから、審議すべき案件とは関係の無い話でお茶を濁してしまおうと。こちらもまあ情けない話であって、こんな野党の国会議員たちにも血税から歳費が与えられていることを思うにつれ暗澹たる気分になります。

 私は別に安倍さんの支持者でもなければ、自民党を積極的に支持するつもりもありません。しかし、本来国会で行うべき審議、論戦に真剣に取り組まず、政敵の揚げ足取りだけに腐心するクソッタレ野党の姿を見せつけられるにつれて、もうほんまにええかげんにしろよという思いが募ってきてるわけです。同じ思いの国民は多いのではないでしょうか。

 プロ野球今シーズンのペナントレースが始まりました。シーズンオフは平和でこころおだやかな毎日が続いてましたが、また毎日一喜一憂のやっかいな日々が帰ってきたわけです。

 わが阪神タイガースは昨シーズンAクラスであったにも関わらず、開幕戦を本拠地甲子園で戦えませんでした。言うまでもなくセンバツ高校野球が行われてるからです。理不尽な話です。だいたい日本は高校野球で騒ぎすぎます。高校野球に甘すぎます。

senbatsu.jpg 日本人は野球好きで、野球が国民的球技として他のどんな競技よりも浸透してるのは理解します。わたしも大好きです。でも、高校生の部活動としての野球はあくまで教育の一環であって、関係ない人間がその勝ち負けに一喜一憂しすぎるのはなんか違う気がします。勝負を楽しむのはプロ競技の世界です。プロ野球の独立リーグのような感覚で高校野球を楽しんでるように思います。

 郷土の代表に肩入れするのも分かるけど、それにしたってサッカーやラグビーその他の競技に比べてあまりにも依怙贔屓しすぎです。ラグビーなんてテレビが全国ネットで生中継するのは花園の決勝だけやのに、甲子園の試合は1回戦からすべて生放送です。なんかおかしい。

 なぜにこんなことになってしまったのか。そこには甲子園大会を主催する新聞社の陰謀が介在しているのです。毎日新聞や朝日新聞は連日多くの紙面を割いて高校野球を報じてます。試合の結果だけでなく、関連のトピックスや関連情報など非常に幅広く記事にします。これでは国民が野球に偏った興味を抱くのもむべなるかな。

 だいたい新聞が記事にするか否かは「報道する価値があるのか」が基準になっているはずです。野球部の下級生部員がスタンドで応援したなんてまっっっったくどうでもいいことを写真つきで載せてます。全国紙でニュースとして報じる価値があるとは到底思えません。

 自分ちが主催(または共催)しているから必要以上に肩入れしてるのです。つまり、新聞社は自社イベントの広告を記事の体裁で掲載し、読者は金を払ってそれを見せられているわけです。新聞社主催の展覧会などのイベントで全面広告みたいな記事を載せて特集するのもこれと同じ構図です。

 報道機関としての使命を忘れてもらっては困ります。新聞は読者に読ませたい記事を書くのではなく、読者が知りたい情報を記事にするべきです。少なくとも高校野球関連の記事は多すぎる。もっと他に書くべきことがあるやろと。

 さらに言えば、新聞とは何かという話になります。全国紙ともなると、読者・国民はその記事の内容を真実として受けとめます。ウソを書かないのは最低限当然のこととして、特定の個人団体を貶めるためにその使命を蔑ろにすると偏向報道などと指弾されます。しかし、そんなあからさまではないにしても、例えば時の政策に批判的であるかそうでないかなど、新聞によって論調はまったく違うわけです。

 マスコミはよく世論調査を行いますが、同じ主旨の調査でも実施した新聞社によって結果に大きな差があることもままあります。質問の仕方で巧妙に自社に都合のいい答えが返ってくるように仕向ける、いわゆる世論誘導が行われているわけです。世論がマスコミによって創られているのであって、こんなものとても信じられません。田中角栄の言葉「マスコミが世論ではない。選挙が世論だ」は、今になってなるほどそのとおりと思えてきます。

 歌の文句やないけれども、ひとはみな自分が聴きたい答えを聴けるまで訊ね続けてしまいがちです。結局、読者が賢くならなければなりません。

桜、早い早い

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 ドカ雪にびっくりした今年の冬もどこへやら、3月に入って暖かい日が続いたため、各地すでにして満開状態です。もう散り始めてるところもあるとか。げに恐ろしき自然の営みはかくも人の予想の斜め上をいくものなのです。わたしも予定が狂って今年は桜無しのお花見となりそうです。せめて通勤途中にそここそで目にする満開の桜でもって、美しき日本の春を楽しむこととしましょう。20180329_224034100_iOS.jpg

 さて、もう森友騒動関係はいいかげんやめとこと思いつつも、世間がとっても喧しいんでもう少しだけ。

 野党が声高に求めて実現した佐川前理財局長の国会証人喚問で、結局「国有地不当廉売に官邸、総理夫妻の関与はなかった」ということがはっきりしました。しかるに野党、マスコミは「ますます疑惑が深まった」と喧伝しています。ウソをつけば偽証罪で訴追される立場で行った証言は非常に重い。にもかかわらずその証言を認めようとしません。結局、自分たちが望む結果が出るまでは納得しないというわけです。これでは、初めから証人喚問なんてする意味がありません。

 国会が長期間空転しており、その間、議員センセイたちは本来の仕事をしていません。「モリ・カケ」と騒いでいる間に、米朝首脳会談が決まったり金正恩の電撃訪中があったりで外交情勢はめまぐるしく動いてます。消費税は結局どうするの。景気回復は。アメリカが発動した新しい関税への対策は。東京オリンピックの準備は。働き方改革の議論もストップしてるやんか。憲法改正は。本来、国会がしっかりと議論すべき大事な課題はほったらかしになったまま今国会の会期がどんどんなくなっていきます。すべてバカな野党とその尻馬に乗って騒いだマスコミの責任です。安倍内閣を倒すことだけを政治目標に据えてるからこんなことになってしもたのです。

20180331_025133038_iOS.jpg 国有地が不当に安く払い下げられた。その結果、国民の財産が8億円損なわれた、というのが今回の不適切事案の概要です。それがいったい誰のせいやったのかということを明らかにするというドタバタで国会が空転した結果、8億どころか何百億円という運営費、人件費その他の経費が無駄になりました。血税が消えていったわけです。いったい誰が責任とるのでしょうか。野党とマスコミで耳揃えて返してほしいもんだわ。

 加計学園で大騒ぎしたけど、新設なった獣医学部には膨大な数の受験生が押し寄せ競争倍率はすごいことになっているらしい。新学部の設置が社会のニーズに適っていたことの証左です。岩盤規制改革を推進した内閣府とこれに反対し既得権益の保護に固執した文部科学省のどっちが正しかったのかが明らかになりました。マスコミは完全に白旗を上げ、都合の悪い真実はまったく報じなくなりました。

 一方、麻生財務大臣が参議院の財政金融委員会で「みんな森友の方がTPP11より重大だと考えている。日本の新聞のレベルというのはこんなもんだ」と発言してまたぞろ野党が反発してるとか。これには笑っちゃいました。まったく大臣の言うとおりやとは思うけども、財務省トップのあんたが今それ言っちゃいかんやろ。追究が上手くいかなくなって青筋たてて狼狽している野党とマスコミに追い打ちかけて茶化すようなマネしなくても、加計のときと同じようにこのまま収束に向かうのに。今後、例えば日朝首脳会談などで一定のパフォーマンスを示すことで内閣支持率は回復し、安倍一強の復活です。総裁選挙で再選が見えてきました。

 はやばやと散っていく桜は日本人好みのものの哀れを感じさせますが、野党の無駄な足掻きは不細工で目障り、実に無粋です。

WELCOME

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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